アホの真髄


こういうバンドのために
「あほメタル」なるジャンルが存在する!

そんなバンドを集めました。

いいですね〜、この幸せさ。
こういう人たちに、ぼくもなりたい。

ANDREW W.K.
(USA)

I GET WET (2001) 1st
 これほどアップテンポな作品は80年代でもなかなかなかった。実際曲もアップテンポばかりだが、印象そのものがアップテンポ満開アホの花咲きパラダイス。「吐くまで騒げぇ!」なんて曲もあるが、とにかく楽しいのなんの。外で聞けば服脱いで踊りたって逮捕である。車運転中聞けば大事故、天まで飛んで行く。これだけ凄いアホノリに踊り方などない。プロのダンサーも小学生もきっと同じ「踊り」するだろう。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
踊るアホウに見るアホウ、というコンセプトは全世界共通だった度 :
 
総括 : ものすごいバブリー人気だったのが一番アホみたいだった。

BITCH
(USA)

BE MY SLAVE (1983) 1st full
 「ワタシの奴隷になりなさい!」byビッチ! である。アホの極みである。
 しかしアホな文化を担う人が実際アホとは限らない、と信じたい。音はすごくアメリカンメタルの良心にあふれたものだった。こういう売り方じゃなかったらきっといいところまで行ったと思うと同時に、メタルだからこういう売り方をしたことに少々ムカッとくる。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
小さい子供のいる家に行ったら「ピチピチビッチ」というマンガのDVDがあって腰を抜かして、よく見ればピチピチピッチだった度 :
 
総括 : しかしこの女性はビッチという名前ではなく、ベッツィーといいました。

BITCHES SIN
(UK)

???
 自主制作か何かの、ジャケットの一部分を拡大したもの。誰が書いたのか、日本の小学生にも通じるこのアホさには脱帽。
初心者おすすめ度 :
 (番外編)
ヤケクソ度 :
  (番外編)
お騒がせ度 : 
  (番外編)
イギリス人の描いた絵とは思えない度 :
 
総括 : 時期を外して出てきましたが、おとなしめのNWOBHMサウンドのバンドです。音にはまったくアホっぽさはありません、念のため。

THE CHERRY BOMBS
(USA)

HOT GIRLS IN LOVE (1986) 1st single
HOUSE OF ECSTACY (1986) 2nd single
 正式アルバムはライブアルバム1枚のみ、しかしあれにはこのシングル曲2曲に封じ込められたアホの大道芸はうかがえなかった。
 マジ、これは知らない人に絶対おすすめしたい作品である。主役は元ハノイ・ロックス、アンディー・マッコイ。純粋なメタルではないが、しかしアメリカには腐るほどいたメタルロックンロールバンド、ここまでの爆裂ノリを出せたバンドがどれだけいた? (まったくいなかった)
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
House of Ecstasyはいつ聞いてもアホになるぞ度 :
 
総括 : エラヤッチャエラヤッチャヨイヨイヨイ

DARKANE
(USA)

INSANITY (2001) 3rd

 スウェーデンデスラッシュの旗手。SOILWORKのメンバーとTERROR2000というバンドも組んでいる。
 そして、この「顔」こそ基本である!


初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
こんな顔するバンドが少なくなって、かなり寂しい気がする度 :
 
総括 : 左から2人目がいいとこ突いてますね。

DAVID LEE ROTH
(USA)

EAT 'EM AND SMILE (1986) 1st full
 80年代、あれほど叩かれた「ヴァン・ヘイレンお祭りロック化」だったが、しかしフロントマンの意志の強さはこの作品で証明された。
 名作と称えるのが筋ってもんですよ、感情をないがしろにするかしこバカリスナーどもめ。この弾け度は80年代でも屈指である。
 一部ファンによればVAN HALENを腑抜けにした張本人であるデイヴのおっさん、オールディーズのカバー集であったミニアルバムに続くフルアルバムと聞いて、100人中98人が同じような色の作品だと思っていた。
 そしてこのド弾けメタルアルバム。腰抜けました。スティーヴ・ヴァイとビリー・シーンのサポートもすんばらしい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
アホと真面目が際立って満点である度 :
 
総括 : 派手さで言っても80年代メタルの頂点。

DESPAIR
(GERMANY)

HISTRY OF HATE (1988) 1st
 これもジャケットのくそバカらしさに敬意を表して。
 昔の思い出だが、こういうレコードを持って歩いてるときに限って知り合いに出くわして、それで恥ずかしい思いをするのだ。
 SUICIDAL TENDENCIESのファーストを持っていたときは後輩の可愛らしい子に会って中を見られ、このアルバムのときは、バイト先のきれいなお姉さんだった。何もリアクションがなかった。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
おっさんもっとマシな絵はなかったのか度 :
 
総括 : WALDEMAR SORYCHTAのデビュー作。凄いポテンシャルを感じることができます。音的には良かったです。

Di'ANNO
(UK)

TWO SWIMMERS & A BAG OF JOCKIES (1984) 1st
 ポール・ディアノのノ〜天気くそポップメタル作品。頭の上にチューリップが咲いているような音である。
 メロディアスメタルマニア、ポップメタルマニアも昔から、この作品だけはなぜか語ろうとしない。これは、ポール・ディアノを知らない人が聞いても倒れるだろう。今聴けば、すごくヤケクソな雰囲気も感じられたりして。何を考えてたんだろう。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
プレミアに関わらず中古盤屋でもめちゃ安かったりするから悲しいぜ度 :
 
総括 : このあほさをじっくり聴いておくのも趣味の肥やしにはなる。

DR.MASTERMIND
(USA)

DR.MASTERMIND (1986) 1st
 あほメタルというよりは完全に笑いもので終わってしまった悲しい悲しいピエロ男。
 WASPのブラッキーみたいなこのオッサンがマスターマインド博士であるが、この博士の助手、カート・ジェイムズというギタリストがなかなかヤリ手だった。ギタリストが集まったオムニバス盤にも参加したりしていたようだが、そのギタリストもマスターマインド博士と共にメタルシーンから姿を消した。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
アホの詰めが甘い!度 :
 
総括 : この作品さえ売れれば次なるアクションもあったはずなんですけど...

EXORCIST
(USA)

NIGHTMARE THEATER (1985)
 ゾンビちゃんおこんばんわのジャケット。
 実はジャック・スターの抜けたヴァージン・スティールの覆面バンドだった。メイクではなく、覆面かぶってゾンビやるとは何とも一興な。
 音もゾンビに徹してくれれば良かったのだが、人間に戻ってしまうところがアホメタルとしてマイナスポイントでもあり、ヴァージン・スティールファンには大喜びだったりする。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
覆面かぶるまでもなく誰も知らないのが悲しい度 :
 
総括 : ゾンビの覆面かぶって悪魔祓いと言われても...

GWAR
(UK)

 

SCUMDOGS OF THE UNIVERSE (1990) 2nd
CARNIVAL OF CHAOS (1997) 7th
 スリップノットの10年前に登場し、ヨーロッパでは長い間人気者だったという装甲着ぐるみ軍団。
 日本では「グウォー」と呼ばれていたようだが、正しくは「グワー」である。イギリスでそう言ってた。どっちにしてもアホみたいである。音のほうはこの格好にしてはおとなしめ。アホ道にいらぬ横槍は入れたくないが、1枚だけでいいから、マノウォーもびっくりというアルバムを出してほしかった。今も続いてるって?
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ロゴがおしゃれ度 :
 
総括 : 素顔はきっといい人たちなんでしょう。

HOLY MOSES
(GERMANY)

 

WORLD CHAOS (1990) 4th
REBORN DOGS (1991) 5th
 何も走り倒してばかりいたわけじゃないが、しかし尻にドーベルマンが噛み付いたかのごとく走るその姿勢のムチャクチャさがとことんアホらしくて素晴らしかったバンド。
 ボーカルのサビーナ嬢も、なぜに女性を捨てるようなことしてたんだろう。デス声というよりゲロ声である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
のど飴あげましょか度 :
 
総括 : 活動時はクソミソな扱いを受けていましたが、2000年過ぎて見直す動きも出てきたようで。

KREATOR
(GERMANY)

PLEASURE TO KILL (1986) 2nd
 今でこそ「80年代信念のスラッシュバンド!!」みたいな扱いであるが、初期の作品は、それはもうドイツのヴェノムといっていいほど、かなりハチャメチャで収拾のつかない音楽性だった。
 バタバタバタバタと床も抜けんばかりに暴れ倒す。とことん、呆れる。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
お前ら「整理」という言葉を知ってるのか度 :
 
総括 : 今の力量でもってこういうハードコアバトルロイヤルみたいな路線を聴いてみたい気も...

LAAZ ROCKIT
(USA)

ANNIHILATION PRINCIPLE (1989) 4th
 なかなか根性の入ったパワーメタルバンドだったが、イメージがこう、「うがーーー!!」という感じで堂々のあほメタル入り。
 このカラー、メタルマニアは「一本気の素晴らしさ」やら「猛る信念」やら美辞麗句を並べ立てるが、何のこっちゃない、アホなだけである。そのアホを美しく評価するのがメタルリスナーなのだが、行き過ぎると滑稽になるから気をつけねばならない。
 何と言うのか、この「語らなさ」が実際素晴らしいと思うのだが、一般の人たちにはなかなかわかってもらえない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
GACKという名前に完全改名して物の見事に売れなかったのが笑った度 :
 
総括 : ヤケクソ度至って高し。

LENNINGLAD COWBOYS
(FINLAND)

 

WE CUM FROM BROOKLYN (1992) 2nd
GO SPACE (1996) 5th
 メタルじゃない? 
 ふふふふ、聴いてから好きなことを言え。
 あのベン・グランフェルトが変装してギターを担当していたことなど知らないでも、実際結構な迫力のハードロックを聞かせてくれるのだ。ロシア民謡もばんばん飛び出し、アホの花も満開である。
 どこかで聴いたような馴染みある曲を何ともダイナミックに演奏してくれるので、とりあえずこの全開加減にいかほどのメタルバンドが勝てるというのか。アホさおふざけ度もハリウッド映画級。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
日本語でジンギスカン歌ってたのは行き過ぎだったな度 :
 
総括 : 世界一のスケールのアホロック。

MANOWAR
(USA)

 

FIGHTING THE WORLD (1987) 5th
KINGS OF METAL (1988) 6th
 我こそがメタル王!!と本当に自分で言い切るこの根性。
 そしてこのサウンドだから、メタルファンなら誰も文句は申せません。
 私どもの永遠の敵、メタルを聞かない洋楽ファン連中には、目立つアホの親玉として、おちょくられバカにされる格好の標的となってきた。何も音楽に限らず、徹底しているものは必ず外の連中に攻撃非難されるものである。わからない人間が、可哀想なのだ。本当にメタルが好きなら、一度はマノウォーに染まってみよう。(家族大迷惑)
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
最新アルバムにはついにManowarriorsという曲が登場したぞ度 :
 
総括 : ジャケット、よく間違う方がいますからしっかりタイトル覚えてCD屋さんへ行きましょう。

MISFITS
(USA)

EARTH AD / WILF'S BLOOD (1983) 2nd mini
 メタリカが“Green Hell”をカバーし一気に有名になった作品。
 「パンクバンドだ!!」と言われても誰が信用しますかいな。このアルバムに限って言えば強烈なスラッシュメタルである。
 メロディーもソロも展開もあったもんじゃないが、スラッシュメタルがアホになり切った最高の美学がここにある。
 教祖グレン・ダンズィグが抜けたあと一旦活動停止に陥るが、98年ごろキッスもびっくりの道化メイク姿で大復活。以降、オールディーズロックをハードコアパンク風に味付けしたような音楽をやっている。
 何が凄かったと言って、新編成のメンバー全員が、今は亡きアメリカンプロレス第二の団体WCWでレスラーとしてデビューし、本職レスラーに4、5人まとめてボッコボッコ、やばいくらいにしばき倒されていた。あれはひっくり返って笑った。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
WWEに殴りこめ度 :
 
総括 : 今の音もメタルリスナーにおすすめ。

MOTLEY CRUE
(USA)

THEATRE OF PAIN (1985) 3rd
 裏もな〜んにもないアホサウンドである。前作が黒々とした雰囲気の重量級ヘヴィ・メタルだったので、この転身には呆れはしたけど、しかしメタルにはあらざれど、堂々としたアメリカ人ロックだった。あまりの堂々っぷりにこっちも根負け。ヘッタクソなバラードも、実は計算づくだったんじゃないか。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
仕事で知り合う若い子らが「バブルってどんなん?」とかよく聞いてくるから、このアルバムを聞かせてやろうかと思う今日この頃度 :
 
総括 : これくらいの大きな音になるとメタルファンがこぞって攻撃したくらいではびくともしません。

人間椅子
(JAPAN)

  

人間失格 (1990) 1st
羅生門 (1993) 4th
怪人20面相 (2000) 9th 
 ジャパメタ嫌いのくせして、このバンドはめちゃくちゃ好きでアルバム全部持っているというアホのワタクシであるが、いわゆる80年代の固有名詞としての「ジャパメタ」とは何もかもが違う。
 日本のどのバンド以上に「日本」を感じさせる音で、過去こういう世界を描いた、それも長年に渡ってとなると他には皆無である。
 デビュー時は完全に色物だったが、ポリシーは至って深く根強く、同じような音でありながらセカンド、サードになると、もはや色物とは聞こえない。
 コンセプトは一貫して昭和30〜40年代の暗い暗い純日本変態文学。本当にそんな音楽性。今の世の中にこの世界をこの爆音でもって表現するとは、まさしく純度の高い最高のアホメタルである。もちろん誉め言葉である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
貧乏四畳半度 :
 
総括 : メタルファン安心のブランドです。

OZZY OSBOURNE
(UK)

DIARY OF A MADMAN (1981) 2nd
 タイトルからして自分でアホだと言い切っているから、アホメタルと言わざるを得ない。“mad”が“アホ”にあたるのか? とか小難しいことは言わないように。
 まあ、いつでもアホを装うわりには音楽そのものは異常に格が高かった人である。アホ+音が凄い=メタルミュージシャンの代表、という80年代メタルの格式を残してくれたのがいちばんの偉業である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
学生のとき、学校にいた外人のオバチャン先生がオジーというあだ名だった+今でもオジーに似てるおばちゃんがわりといたりするぜ度 :
 
総括 : 近年のお得意アホ写真は、ホラー映画の悪のヒーローみたいで、どういうわけか非常にカッコよかったりします。

PANTERA
(USA)

COWBOYS FROM HELL (1990) 5th
VULGER POWER OF DISPLAY (1992) 6th




 この顔だけで満点級のあほメタル。
 日本のヤクザも負ける。

(大阪のミナミ、飲み屋街で店の前に車でも停めようもんなら、こんなおっさんがこんな顔して因縁つけてきます。)
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
首の曲げ具合が職人技度 :
 
総括 : 90年代を代表するコンテンポラリーメタルバンドでありますが、もっとストレートに走ってほしいです。

PILEDRIVER
(USA)

METAL INQUISITION (1985) 1st
 ボーカリストの名前が「パイルドライバー」ときている。それだけで名作である。
 今でもアホメタルハンターの血を騒がせる1枚となっている。曲名も“Sex with Satan”やら“Sodomize the Dead”(意味勝手に調べてください)やら、アホも通り越し禍々しさを感じる人だっているが、しかし! 正直、スラッシュメタルとしてかなり良くできた音だった。やるな〜パイルドライバー。スラッシュメタルファンは絶対買い。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
MENTORSの息子みたいな音だ度 :
 
総括 : セカンドはあかん。ついでに2000年過ぎて再編後の音もあかん。

PLASMATICS
(USA)

COUP D'ETAT (1982) 3rd
 意外にファンが多かったりするこのプラズマティックス。なんか、個人的にはようわからんバンドである。
 しかし出で立ちは凄かった。過激派ロックバンドの代表格である。なんとステージでダイナマイトを爆発させ、警察にとっ捕まったバンドである。そんなアホなエピソード聞いたことない。
 ボーカリストがウェンディー・O・ウイリアムスという、大変強そうな名前だが、女性である。
 ツンツンに毛立てたモヒカン刈り、そいで乳首にビニールテープの切れ端貼ってるだけ(......)という格好。よほどハードコアのメタルバンドも尻尾巻いて逃げ出したことだろう。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
この過激ねえちゃんのソロアルバムに「ヘイホイ」という名前の曲があって、これがダイナマイトだったぜ度 :
 
総括 : で、実際の音は結構フツーでつまんないです。

PUNGENT STENCH
(AUSTRIA)

BEEN CAUGHT BUTTERING (1991) 2nd
 そりゃこのジャケット。引く。中古屋で買うのにめちゃくちゃ勇気が要った。オレは変態じゃないということをアピールするために、精一杯ニコニコして買った。余計に危険な奴だと思われたかもしれない。
 アホというより怖い人たちである。
 よほどのエキストリームメタルファンもこのバンドの作品だけは避けて通る、と以前メタル屋のおっさんに聞いた。
 しかし時は経った。実際、内容は重量感もしっかりあってキレもある、デスラッシュ作品としてなかなか素晴らしい内容である。ENTOMBEDあたりと同系列。もちろん普通のメタラーにはおすすめできない。
 ここのリーダー、MARTIN SCHIRENCはHOLLENTHONというバンドを別にやってるが、こっちは普通のメタルファンにも絶対におすすめ。“DOMUS MUNDI”、“WITH VILEST OF WORMS TO DWELL”という2つのアルバムが出ているが、ゴリゴリのデスラッシュサウンドに乗ってオーケストラサウンドが大迫力で暴れまくる、未体験のサウンドである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
オーストリアの地下帝王のラスボス度 :
 
総括 : こんなジャケットにするから売れない、ということわからないか?

QUIET RIOT
(USA)

 

METAL HEALTH (1983) 3rd
CONDITION CRITICAL (1984) 4th
 「メタルの健康」...やっぱりどう考えてもアホである。音はまったくそのタイトル通りで、メタルファンはこれ聴いて健康になれ!という非常にくだらないメッセージ色が感じられる。アメリカの健康器具販売のコマーシャルに出ている、アホ面の人たちを思い出しそうな音。ここまであっけらかんにやられれば文句は言えない。私は好きである。バカ売れしたのもよくわかる。いつも同じ表情しか思い出せないケヴィン・ダブロウの顔もアホ度満点。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
おちびのお遊戯にもぴったり度 :
 
総括 : メタル関連のホームページ、世界中で何十万何百万あれど、PUNGENT STENCHの次にQUIET RIOT紹介しているページはここだけと思います。

RATT
(USA)

DANCING UNDERCOVER (1986) 4th
 アホ花咲く、とまではいかず、どちらかといえばスタイリッシュな空気が支配するこの作品だが、リリース当時は結構アホメタル扱いされていた。モトリーこそアホメタルで、こっちのほうが格は高いぞと私は思ったが、今聞けば、やっぱりアホらしいなあ。
 しかしあの時代は、「これしか聴かない人」と「これを聴かない人」、問題作があればよくそういう状況になった。リスナーも結構アホの歴史を持ってるものである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
パンチキック起き上がりこぼし(+起き上がりこぶしと言う人がいるがそれは間違いだ)度 :
 
総括 : かなりポップですが骨太の音をもってして、これも堂々たるメタルである。

SAMSON
(UK)

SURVIVORS (1979) 1st full
 あほメタルどころか、NWOBHMの風格を今に伝える名盤のひとつでである(本当)。
 じゃあ、なぜこんなところに紹介するのか。
 1曲、“I Wish I Were a Saddle of Young Girl's Bike”という、おそらくヘヴィ・メタルの歴史上いちばん情けないタイトルの曲が入っているからである。
初心者おすすめ度 :
 (番外編)
ヤケクソ度 :
 (番外編)
お騒がせ度 : 
 (番外編)
ブルース・ディッキンソンはブルース・ブルース時代はおっさんであった度 :
 
総括 : その情けなすぎるタイトルの曲は、別になんてことない普通の曲です。

SCORPIONS
(GERMANY)

 青空の下で、楽器持ってこの顔。
 70年代から続いてきた、このバンド登録商標である。
初心者おすすめ度 :
 (番外編)
ヤケクソ度 :
 (番外編)
お騒がせ度 : 
 (番外編)
ルドルフの顔がまあ大体いつもこんなんで、私はマティアスの顔がいつも怒ってるみたいでかっこよかったとか思っていたぞ度 :
 
総括 : 「スコーピオンズのマネ!!」と言って、こんな顔するミュージシャン、よくいました。

VIOLENT PLAYGROUND
(USA)

THRASHIN' BLUES (1988) 1st
 「スラッシン・ブルース」、スラッシュメタルとブルースの合体である。やればいい、というものではない。発想からしてドアホである。
 音もそのままだから笑う。いや、呆れる。ジャケットが秀逸で、これは聞き手の感想というか、聞き手の気分そのものである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
俺は買ったけど、決して損をしたとは思っていないから非常に困ったものです度 :
 
総括 : なんとプロデューサーがRODSのカール・ケネディー。何に取り憑かれてたのだ。

WARFARE
(UK)

PURE FILTH (1984) 1st
 「本当のゴミ」...というタイトル。ジャンクメタル、という今風の言葉を作った人に感謝しなければならない、このバンドは。
 プロデューサーがタンクのアルジー・ワードというのが理解に苦しむが、きっと悪ノリに違いない。
 アングラメタル界最高峰の、いや最低層のチンピラ・サウンドである。その徹底振りには笑うが、わざとこういう音、こういう路線にしたのではなくきっと「地」がこうなのだろう。当時KERRANG !誌でも特集組んでこのバンドをいじくり倒しておちょくっていた。珍しい、という意味で一聴の価値あり。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
部屋掃除しろ!度 :
 
総括 : セカンドで化けた!!

W.A.S.P.
(USA)

ANIMAL (F**k Like a Beast) (1984) single
W.A.S.P. (1984) 1st
 実際このバンドについてはアホ」いう印象より、その逆、非常にスマートなバンドというイメージがあった。
 当時は確かに大騒ぎだったが、騒がせるだけ騒がしておいてすぐいなくなった、という印象も強し。
 実際いなくなったのではなくて、あほメタルから早々に卒業したのだ。
 まあ、音とイメージがこれほどかけ離れてるバンドもなかったなあ。そのアホ道が一般洋楽リスナーにも受けたなら、第2のKISSにもなれたでしょうに。
 初お目見え曲であった「股間にノコギリ」、このイメージをアルバム3作目くらいまで続けてほしかった。
 寿司屋までわざわざ出向いて、包丁持ってウンガー!と凄んでいる写真が当時の雑誌にあったが、平和な時代だった。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ブラッキーは今でもニヤリと笑ってるのだろうか度 :
 
総括 : しかし「アニマル(ファ**・ライク・ア・ビースト)」はあほメタル史上最高傑作です。



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