あほメタルベスト10!!



色は特定せず、とにかくインパクトのみで絞った
あほメタルスペシャル。


「何を勝手にアホアホと!」


お怒りになる方は必ずいらっしゃると思いますが

同じく、アホのやっていることなので

いちいちムキにならず、

あー、コイツもアホだ!と思っていただければ
光栄でございます。

第10位!
EXUMER
(GERMANY)

 

POSSESSED BY FIRE (1986) 1st
RISING FROM THE SEA (1988) 2nd
 まあ、このやかましさと言ったら。80年代マイナースラッシュのひとつ、で終わってしまうバンドであるが、しかしマイナースラッシュといっても本当にいろいろあった。雑誌は(特に日本の雑誌は)このへんのマイナーバンドに非常に冷たかった。いつもいつも20点30点の点数で切り捨てられていた。でも本当のカスなら何年経ってもカスだ。当時マイナーだった、というだけ。再評価する人がいなければ、早い時期からCD化もされない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
すんません、朝早くからやめてもらえませんか度:
 
総括 : 当時は置き場所も変わらず、いつまでもCD屋の同じコーナーにあったというのが涙を誘います。

第9位!
TURBO
(POLAND)

KAWALERIA SZATANA (1986) 4th
 ポーランド出身のメタルバンドといえば、外国で注目されるクラスでいえばこのバンドが初である。
 デビュー時はNWOBHMスタイルのおとなしいハードロックスタイルだったが、一体何があったのか、徐々に野生化していく。
 この作品は野生化してしまったときのアルバムであるが、ジャーマンメタル風、あるいはスパニッシュメタル風のテイストが加わった、実に男らしいヘヴィ・メタルだった。男らしいは、男くさいと言い換えても良い。
 長い間幻の作品だったが、99年ごろCD化されたときは世界中の80年代メタルマニアがメタル専門店に問い合わせをした。(と思う)。ある意味、この音は私にとってヘヴィ・メタルのイメージそのものである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
崖から落ちても全然元気です度 :
 
総括 : 復活後はこんな原始人サウンドではないのが寂しい。

第8位!
WHIPLASH
(USA)

 

POWER AND PAIN (1985) 1st
THRASHBACK (1998) 6th
 堂々の80年代スラッシュ復活作品“THRASHBACK”はひとりでも多くのメタルマニアに聴いてもらいたい傑作であるが、ファーストアルバムのアホらしさは理解するのにかなり特別な趣味が必要である。
 私は100点満点の最高傑作と思っているが、人にはすすめられない。普通の音量で聞いても、窓ガラスにヒビが入るやかましさである。このアホ丸出しのジャケットも愛着を感じる。当然といった感じでリリース当時は駄作扱いされていた。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
HIRAXのファーストと並ぶ傑作ジャケットだ度 :
 
総括 : 復活作品のジャケット、メンバー白目剥いてます。

第7位!
HEAVY LOAD
(SWEDEN)

 

DEATH AND GLORY (1982) 2nd
STRONGER THAN EVIL (1983) 3rd
 本文と同じこと書かせていただくが、レコード盤のオビ。
 サードアルバムのそれに大きく書かれていた言葉が
「アー! あんたはもう戻れない  北欧のヘヴィ・メタル・ボムブ “ヘヴィ・ロード”第2弾!!」   アー!もボムブも、原文そのままである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
寒いのに原人パンツ一丁、元気だな度:
 
総括 : ひょうひょうとした寒い風は感じますが、いわゆるメロディアスな北欧メタルサウンドではありません。TORCHとかOZなどのバンドを思い出してください。

第6位!
ANAL CUNT
(USA)

TOP 40 HITS (1995) 2nd
 USAグラインドコアの大御所。普通のメタルファンにはしんどい音楽性。というか、音楽性があるのかないのか、評価が分かれるところ。
 各アルバム収録曲数が40曲以上。人間をなめている。
 ANAL TORTUREやらANAL BLAST(痛そう...)なんていうバンドもいるが、そんな名前のバンドがいいアルバムを出すはずがないのだ。そういう、とんでもない単語をバンド名に使ったのはこのバンドが初。
 さてこれ聞いて、あなたは激怒するか爆笑するか?
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
しかしこれに金を払うのはドブに金捨てるのと同じ度 :
 
総括 : 家に近所のねこが入り込んできてオシッコする、とか、毎日毎日セールスマンが来てうるさいとか、そういうのにお困りの方は1枚持っておいてはいかがですか?

第5位!
VENOM
(UK)

 

WELCOME TO HELL (1981) 1st
BLACK METAL (1982) 2nd
 出ましたVENOM。
 このサウンドが以降何年もまったく根付かず、世界中からバカにされ続け、そして90年代半ばから北欧あたりで火がつくとは一体誰が想像したか?
 この世界を仰ぐ連中が今では掃いて捨てるほどいる。音そのものは置いといて、アホらしさ加減をも含めエポックメイキングなサウンドであったことは間違いない。私はよくこのバンドをおちょくるが、好きか嫌いかと聞かれたら無茶苦茶好きだ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
だからメタルは面白い!度 :
 
総括 : 以降の作品は音楽的楽曲的にはレベルが上がったかもしれませんが、ハチャメチャ度においては大きく後退します。でもオリジナル3人衆になった復活アルバムが80年代ド怒りスラッシュメタルで素晴らしかった。

第4位!
ANVIL
(CANADA)

METAL ON METAL (1982) 2nd
 どのアルバムも似たような色なので、出すのは1枚だけにしておくが、ファーストアルバムからもう20年、怒髪天を突く、大口開けて喝かます根性メタルその御姿は懐かしいどころか、今も健在なんだから驚く。
 メタルオンメタル! ヘヴィ・メタル・ファイト! 書けばアホみたいだが、音もそんなもんである。
 力だけは凄い今のエキストリームメタルが束になっても、力だけではこの絵は描けない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
わしゃこれしか知らん!度 :
 
総括 : ドキュメンタリー映画が世界的にヒットするなど、ファン1万人のうち1人として想像しなかった。

第3位!

MENTORS
(USA)

 

YOU AXED FOR IT ! (1985) 1st full
UP THE DOSE (1986) 2nd
 メタル雑誌は史上最低の酷評を賜ったバンドだと記憶している。
 最低だ激悪だ0点だ、と言われると、一体それがどのように最低なのか、聞いてみたくなるのが人間というものである。
 さて、デブのおやじ3人組がKKKの格好をして出てくるという、見かけからして最低中の最低のこのバンド、実際の音はといえば、これが決して悪くなかったのだ。
 ただし、歌詞の内容、もし日本語で同じように歌うバンドなら、私も最低だと真面目に思っただろう。英語だから、つまり何歌ってるのかよくわからないから、音だけを楽しめるわけで、だからスラッシュメタル的には悪くないのだ。
 言うとすぐ「こういう奴らが好きなのか!」と思う人がいて、困ったもんだが、音のことを言ってるのだ私は。
 突貫一発のスラッシュメタルがテンポダウンしたような曲が並び、これがかっこいいかそうでないか聞かれるとはっきり言って、かっこいい音である。歌詞その他、まったく最低極まってますから、英語ダイレクトにわかる方ならそのセンスの汚さにマトモに聴く気しなくなるだろう。だから賢い人たちは最初から酷評してきたじゃないか。俺は好きだ。ごめんなさい。(爆笑)
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
 人類嫌われ度 :
 
総括 : "4F Club"なる曲の歌詞は、“Find her, feel her, fuck her, forget her”と歌っている。誠にゲスである。

第2位!
BULLDOZER
(ITALY)

 

THE DAY OF WRATH (1985) 1st
THE FINAL SEPARATION (1986) 2nd
 真面目にやるなら、本当のホントに名作である3作目4作目を紹介するべきだが、ここは「あほメタル」である。
 もうこれ、本当に凄いぞ。駄作もここまで極まれば宝物だ。
 私は勝手にこれをゲジゲジメタルと呼んでいるが、異論はないと思う。少ない小遣い出してこれ買ったという人には本当にお気の毒だったが、そうでもなければまず笑い転げる。メタル歴代屈指のくそメタルである。
 エキストリームメタルの古典とか、何を寝ぼけたことを。称号(商号)など与えて調子づかせてはいけない。くそメタルはくそメタルとして堂々とその役目を担ってもらわなければならないのだ。
初心者おすすめ度 :
 ゼロ
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
結局のところ、90年代にはクラブミュージックというのか、要するにディスコミュージックバンドとしてそこそこ有名になったというのが信じられないし、最終的に2010年復活してメタルアルバム出して、そのアルバムが全然大したことなかったという、歴史そのものがアホメタルだ度 :
 
総括 : 3作目“IX”、4作目“NEURODERILI”こそエキストリームメタルの原点です。本当に。

第1位!
FLAMES
(GREEK)

 

SUMMON THE DEAD (1988) 4th
LAST PROPHECY (1989) 5th
 あほメタル堂々のグランプリ。
 こんな、だれも知らないバンド出して申し訳ない。
 音的には80年代にしてデスラッシュの先駆けという、誉められないわけでもないサウンドなのだが、オープニングが日本の「お経」(チーンというあの音まで入っている)、という激烈なアホ具合で、聴き所がたったひとつそこだけだとしても私は躊躇なく100点満点つけます。
 その他、激暴れ疾走どスラッシュメタルが急に演歌調の展開になり、しかしギターが音外しているという凄まじさ、最初のお経のありがたみも捨て去って、急にロシア民謡も飛び出すし、もう、どうしたらいいんでしょう。めちゃくちゃです。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
勝手にやってなさい度 :
 
総括 : この2作カップリングでCD化されてますから、専門店へ走ろう! と思わない方はあほメタルファン失格。



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