おちょけ軍団



ふざけた風貌のバンドの数々です。

風貌とは裏腹に
意外に「本物」の音を出していたバンドも多く、
まったく奥が深いんだか底が浅いんだか。

ACID REIGN
(USA)

THE FEAR (1989) 2nd
 今はなきロンドンのマーキーでこのバンドを観た。なんか、何年か前の大阪プロレスみたいに、芸達者な奴らだった。
 何を考えてるのか全然わからないバンドだったが、この作品にしてもオープニングで「口屁」をぶっ放し、自分らでギャハギャハ笑っている。
 しかしま、音だけではなかなかギャグもできないようで、中盤はなかなかマジなメタルチューンも飛び出し、スラッシュメタルバンドとして一応の評価は賜っていた。でも、何が驚いたかと言って、ここのメンバー3人があの、あのCATHEDRALの創設メンバーとなったこと。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
口屁は日本人のアホの子だけのものだと長年思ってたよ度 :
 
総括 : 活動期間が短かったのが残念。

ADRENALIN O.D.
(USA)

HUMUNGOUSFUNGUSAMONGUS (1986) 1st
 アホポイント至って高し! アホメタルファンは絶対買い! 
 メタルというよりハードコアパンクであるが、アホだアホだと笑ってたらすごいパワフルな演奏をしたりする。隠れた宝物。かっこいい、アホである。セカンドはメジャーな音になって大いに不満。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ジャケットアホ顔度 :
 
総括 : なんだこのタイトルは?

ANTHRAX
(USA)

 

AMONG THE LIVING (1987) 3rd
STATE OF EUPHORIA (1988) 4th
 この時期のライブはまさに抱腹絶倒で、メンバー全員楽器を放っぽり出し、ラップをこくという見せ場などもあった。
 何ともアメリカン能天気な空気が支配する2作品である。しっかりとバリバリのハードコアチューンも入っていて、駄作扱いする人の度量の狭さにバンドも屁をブッかましたい気分だっただろう。本当にそういうことをやっていそうな人たちである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
あの、何と呼ぶのか、アンスラックスのライブ映像なんかでよく登場してた、ランプの怪人なんだかカンフーの魔人なんだか、あのお面が欲しかったなあ度 :
 
総括 : ハードコアチューンの効き目がさすがこのバンド!

BAD NEWS
(UK)

BAD NEWS (1987) 1st
 アホには幅広い心を持って受け入れたい気持ちで昔から聴いているが、このバンドにはついていけなかった。
 スパイナル・タップやら、そして格は下がるがこのバンドとか、アッチの人間にしかわからないノリは勘弁。ミスター・ビーンを生んだ国なんだから、笑いのツボを間違えてほしくなかったぜ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 

(イギリスでは)
「スパイナルタップ」を映画館で見たことがあるが、笑い転げる友人どものそば、私一人、まったく面白くなく、寝ていたが、あいつら本当に面白くて笑っていたのか度 :
 
総括 : ブライアン・メイは何を考えていたのだろう。

BLACK & WHITE
(USA)

DON'T KNOW YET (1989) 1st
 ラップメタル、言葉で書いてすごくアホそうである。
 だから素晴らしい。
 もっといっぱいいそうなもんだが、80年代メジャーではこのバンドくらいか。路線としてのラップというより、本当にメタル50%ラップ50%の音だった。当時は真面目なリスナー、ライターに完全無視されてたが、これが今聴けば非常に楽しい。なんせメタル50%、ラップ特有のあの濃さが普通の洋楽リスナーの味覚に合うように上手に薄められているんだか、煮詰められているんだか。ようわからない。しかし面白さ保証付き。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ラップはエアロスミスが70年代にもうやってたんですよ度 :
 
総括 : 「んぱっ!んぱっ!」も「ヨウ、ヨウ」も、全然出てこない。

BLACK'N BLUE
(USA)

BLACK'N BLUE (1984) 1st
WITHOUT LOVE (1985) 2nd
 メタルの「め」組、第一弾アーティスト! という売り方をされていた事実を、バンドがどれほど知っていたのか。バンド自体にアホさはあまりなく、雰囲気、取り巻きにアホらしさが充満していたある意味かわいそうなバンドである。
 音は聴いてびっくり、結構なお手前のアメリカンヘヴィ・メタルである。エアロが若返ったような雰囲気もあり。駄作はない。本当。嘘ではない。まじ。助けてやってください。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
こいつらまで再結成して新作出したとは、今までメタル聞いててよかったぜ!度 :
 
総括 : めちゃくちゃ派手な格好のわりに「ケンカの仲裁役」にぴったりという情けな優しい顔をしたフロントマン、ジェイミー・セント・ホルムズを埋もれさせてはいけない。

HELTER SKELTER
(GERMANY)

WELCOME TO THE WORLD OF HELTER SKELTER (1988) 1st
 きっと隠れファンは多いこのバンド。見かけも音も、アホ丸出しである。
 しかしアホの美学がある。
 あなたはアホから影響を受けていないと断言できますか? あなたはアホを見てリラックスすることはないと断言できますか? アホが癒してくれることなどないと断言できますか?
 この作品は常に神経を張り詰めて動かなければならない現代人の病巣を浮き彫りにし、人の生きるべき姿を示唆する音楽を超えたモニュメントである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
何者だお前ら度 :
 
総括 : 何言うとんねん。(自分に突っ込み入れてる)

KISS
(USA)

  

DESTROYER (1976) 5th
ROCK AND ROLL OVER (1976) 6th
LOVE GUN (1977) 7th
 ある意味世界一のアホバンドである。徹底度ではこのバンドにかなうバンドはひとつもない。「デトロイト・ロック・シティー」のサビ、「ラヴ・ガン」の4・4・7連打リズム、「ハード・ラック・ウーマン」の平和さ、今では懐かしさが大きいが、10代のころこれ聴けて幸せだった。今のロックにこんな大きな効き目、あるのかなあ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
しかし何枚もベスト出すな度 :
 
総括 : 聴かずに死ぬな。

KIX
(USA)

 

MIDNITE DYNAMITE (1985) 3rd
BLOW MY FUSE (1988) 4th
 AC/DCの息子みたいなサウンドである。別に音で遊んでいるわけじゃないが、小学生みたいに元気なサウンドである。音のツヤ、覇気が同じようなスタイルを持つバンドの中で頭2つくらい抜き出ていた。今ブームになってもおかしくないくらいの質もあるし、今いちばん聴き甲斐ある類いのあほメタルかもしれない。再結成しろ!
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ウチの近所で本当に小学生のメタラーを目撃して、好きでやっとんのか、親にそんな格好させられているのか、複雑な気持ちになりました度 :
 
総括 : でも実際こんな小学生がいたらうざいでしょうねえ。

KROKUS
(SWITZERLAND)

ONE VICE AT A TIME (1982) 5th
 「よかったゾ、シックスナイン」なんて、なんて歌ではじまるのか。(歌詞カードから)。ぞ、を、ゾ、とする訳者の感覚がアホメタル大賞スタッフ部門ノミネートである。
 ドアホな音であるが、下品さを毛嫌いするマジメバカの本気で怒る顔が見えて、楽しい。
 次の6作目でお遊びなしの激マジメタルで世界中のメタルファンをビビらせたが、しかしこのあほメタル作品、20位30位とはいえアメリカのビルボードチャートにも顔を出し、5作中一番売れた作品というから、やはりアッチのリスナーはしゃれをわかっている。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
雑誌ではクローカスと書いてあり、レンタルレコード屋ではクロッカスと書いてあったのが懐かしいなあ度 :
 
総括 : 意外にカッコいいんやわこれが。

LUDICHRIST
(USA)

POWERTRIP (1988) 2nd
 中心メンバーはのちSCATTERBRAINを結成し、そこそこ売れたが、前身に当たるこのバンドでの暴れっぷりもなかなかのもの。おふざけ曲がいきなりマジなハードコアになったりして、唖然とさせてくれる。メタル度でいえばSCATTERBRAINよりも数段上で、愛想もない分、こっちのほうが当然メタルファンにはおすすめ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
真面目に評価しても結構OKなんですわ度 :
 
総括 : メンバーの顔もアホです。

McCOY
(UK)

THINK HARD (1985) 1st
 このジャケット、何かと思われるでしょうが、「アタマ」である。
 GILLANの巨漢スキンヘッドベーシストとして80年代初めのほうかなり特殊な存在感を放っていたお人。これは初めてのソロ作品ですが、ハードロックというには誠にやわらかい愛くるしいおっさんハードポップである。こんな頭、一度でいいから、素手で叩いてみたい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
海坊主度 :
 
総括 : 今何をしてるんでしょう。年老いた姿は見たくないなあ...

M.O.D. (METHOD OF DESTRUCTION)
(USA)

U.S.A. FOR M.O.D. (1987) 1st
 ニューヨークハードコア裸の王様、ビリー・ミラノ率いるアホパンク。
 S.O.D.でも有名であるが、本職はこっちである。でも本職のほうが音へぼいという困ったさん。たくさんアルバム出してる、傑作なし(...と思う)。オフザケがいっぱいあったバンドだが、日本人には通じない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ふざけとらんで真面目にやれ!度 :
 
総括 : 結局いいアルバム出してたのならアンスラックスにも追いついたんですが...

MORDRED
(USA)

FOOL'S GAME (1989) 1st
 「アホ遊戯」、ってのはちょっと異訳し過ぎだろうか、朝から豚足食ってそうな、濃〜い黒人がよくやってるファンクロックをメタル風に味付けしたという、非常に風変わりなバンド。
 新メタル!と言えば何言っとんねんと言われるが、ノリで言えば物凄いものがあった。このサウンドは、次のセカンドからはメタルファン誰もが認める重量級へヴィーロックに向いてきたが、ぴょんぴょん跳ねる音が勘に障る人もいるにせよ、このファーストアルバム、守備範囲の広さは素晴らしいものがあった。今、こんなバンドが出てきたら凄いことになる。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
スクラッチはウニュウニュという音以外出せないのか?度 :
 
総括 : 明日の朝食は豚キムチだ。

POISON
(USA)

 

LOOK WHAT THE CAT DREGGED IN (1986) 1st
OPEN UP AND SAY...AHH (1988) 2nd
 メジャーメタルの第一人者といっていいくらいビッグなバンドだが、しかしアホはアホだ。
 ファーストはそのアホ度が徹底しておらず、不満だったが、セカンドはあっぱれあっぱれ!と言わせる雰囲気だった。
 意外にオフザケ度は高くないと思ったが、どうでしょうか。駄菓子のようなものに青春賭けるその熱、というんでしょうか、アホっぽくもあり何か懐かしいような気にもさせる作品である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
くちびる突き出すな度 :
 
総括 : しんみりしてどうするんだ。

S.A.D.O.
(GERMANY)

SHOUT ! (1985) 1st
 確かにめちゃくちゃふざけた奴らだったが、あのHELTER SKELTER同様、音楽性は非常に高いというから困ったものである。曲も非常に素晴らしい。どうしましょう。
 ジャケット表、裏、歌詞等々、18禁というやつだが、音楽性は「小学生に聴かせたいメタル」みたいな楽しさ。微笑ましくさえ感じられる。この後、急激にグレて行ったのもアホらしかった。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
実際どこから見ても最強だった凄いバンドだったぜ度 :
 
総括 : 正直、かなりいい作品と思いますよー。

SCATTERBRAIN
(USA)

HERE COMES TROUBLE
 メタルファンには前身バンドのLUDICHRISTをおすすめしたいが、こっちのほうが比較的簡単に手に入ると思う。
 なんか、めちゃくちゃテクニカルになっていて、「音楽耳」は大いに満足する一方、アホ度の物足りなさに不満を感じるのは私だけか?
 90年代一般洋楽のカラーも大きく持っているサウンドであるが、何と言うのか、一般洋楽にはこのアホらしさというか、騒がしさがもっとほしい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ファンクを「ブリブリ」と言葉で表現した人は凄いと思う度 :
 
総括 : 四角頭のガギガギ今風ロックよりはずっと良い。

SLIPKNOT
(USA)

SLIPKNOT
 そんなもん、出た瞬間に「世紀の名盤!」だなんて、わかるわけがないのだよ。多くの勘違い諸君。
 今聴き返せばメタルシーン大騒ぎとなった"IOWA"など全然屁であり、あんなもの聴くより、STATIC XやDROWNING POOL聴いてるほうがよっぽど楽しいと思う。
 さて、このメジャーデビュー盤(セカンド)はなかなか良かった。この時点ではあまり話題にならなかったが、メンバー全員かぶりもの、というアホさ加減も音に過不足なく表現されていて、こういうマンガぽさならこっちもスイッチ切り替えないで普通に聞けると思った。「どこ切っても同じ音」ではないし、勢いと音量でごまかす姑息さもない。正しい、アホの音である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
何であんなバンドになっちゃったのか度 :
 
総括 : 日本じゃ誰も言わないけど、この人たち絶対GWARの真似してますよ〜だ。

S.O.D. (STORMTROOPERS OF DEATH)
(USA)

SPEAK ENGLISH OR DIE ! (1985) 1st
 あほメタル筆頭格であるが、しかし「アホ眼」で観なくともその実力は凄かった。
 出た当時メディアに知らんぷりされていたのが不可解極まるが、あちこちで出回っていた分、リスナーが火をつけた。この時期にこれほどエキストリームなサウンドを叩き出す力量そのものがアホの蛮行なのか天才の精魂なのか、まったくわからない。しかし「これを聴かずして...」という名作のひとつであることは間違いない。真面目に言えば、ハードコアパンク+ヘヴィ・メタルの最高の完成形。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
 「エキステンディッド・バージョン」といいながら2秒で終わる曲があって爆笑度 :
 
総括 : 今聞いても震えが来るほどかっこいいですな。

SUICIDAL TENDENCIES
(USA)

JOIN THE ARMY (1987) 2nd
 学生のころ、レコード屋へ行った帰りに、当時好きだった女の子と偶然駅で出会ったことがあり、「えー、何買ったん、見せてー」と言われ、このジャケットがまろび出てきたときの、その子の嫌〜〜な表情に私は非常に落ち込んだ。
 重量感なくポコポコシャコシャコとやかましいこの音だが、ヤケクソの迫力がヘヴィ・メタルになくてはならない重量感を大きく上回るパワーを叩き出している点、実際大傑作だと思う。ヤケクソメタルの最高傑作。次作、サードアルバムで大変身して、マジのメタルバンドとしても評価されるモンスターになる。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
平成ひと桁の時代には、こんなギャグが全然わからない若い奴がいーっぱいいたぞ度 :
 
総括 : 貧乏人に何かこう、大きな勇気と活力を与えてくれるサウンド。しかし「前向き」...とは言い難い。

TANKARD
(GERMANY)

 

CHEMICAL INVASION (1987) 2nd
THE MORNING AFTER (1988) 3rd
 素晴らしくアホの咲いた作品たち。緩急というものを知らないゴギゴギバキバキ唸るスラッシュメタルサウンドに、ファンはもう大満足間違いなし。質的に感じる満足感が「アホ道(どう)」なるものの存在を教えてくれる。しっかり現在も活動中。
 途中、考える人たちになった頃があり、駄作を連発させた。反省の意味からか、以降は尻もちんこも丸出しの馬鹿踊りサウンドで現在も突っ走っている。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
でも今、結構いいお歳じゃないんですか度 :
 
総括 : 歌詞も相当アホです。

TIGERTAILZ
(UK)

BEZERK (1990) 2nd
 あほメタル大賞アルバム部門グランプリ候補。メンバー全員、このジャケットみたいな格好をしていたが、音はイギリス版KISSという感じで(本当である)、まあこのハジケ具合といったらヨーロッパでは比べるものもなかった。アホの芸道を理解する頭の柔らかさに欠ける日本人リスナーには完全に無視された形となったが、ヘヴィ・メタルがエンターテイメントのひとつと捉えられているイギリス(ヨーロッパ)では、リリース時1メートル×2メートル大の広告が地下鉄の駅に貼られるくらい大、大人気だった。私がこの目で見てきたことですから信じてくれ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 

 (イギリスでの話)
今でも十分カッコいいぞ度 :
 
総括 : 再結成後このアルバムパート2を出したが、屁アルバムだったのが情けなかった。

TOKYO BLADE
(UK)

BLACKHEARTS AND JADED SPADES (1986) 3rd
 セカンド“NIGHT OF THE BLADE”はイギリス産メタル頂点とも称されるべき風格ある作品だったのに、しかしメンバーチェンジしたとはいえ、ここまで変わってしまうとは。
 アホらしさだけしかないのなら駄作成仏行きであるが、曲が意外に良かったりするからさすがのあほメタルである。
 このジャケットからして神経疑う。このわけのわからなさがそのまま、音楽性である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
しかし不細工なゴリラや度 :
 
総括 : ゴリラは置いといて、ロゴマークまで情けないのはどういうことだ。

TWISTED SISTER
(USA)

 

YOU CAN'T STOP ROCK'N'ROLL (1983) 2nd
STAY HUNGRY (1984) 3rd
 あほメタル堂々のグランプリ! と言っても一瞬は納得するが、しかし音のほうは至って真面目、至って正統的であり、パワフルおかま酋長のディー・スナイダーの顔以外は笑いを誘うものはほとんどない。名曲をいっぱい残している。未来永劫リスナーがその素晴らしさを伝えていかなければならないバンドのひとつである。ここはまじ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
もうこんな格好はしてくれないんですか?度 :
 
総括 : 音一番と考えるなら「あほメタル」のコーナーで紹介しては失礼です。

WALTARI
(SWEDEN)

 

BIG BANG (1995) 5th
YEAH ! YEAH ! DIE ! DIE ! 〜
DEATH METAL SYMPHONY IN DEEP C (1996) 6th
 すんません、ここはふざけずにまじで。
 90年代、ベスト3に入れたいくらい好きなバンド。
 本当の意味でミクスチャーサウンドとはこういうバンドを言う。ミクスチャーミクスチャーといって、たった2つ3つのものしか混ぜ合わせていないバンド多すぎる。このバンドにはヘヴィ・メタルファンも感激する重量感エッヂ感、スリリングな迫力を持っている。全アルバムおすすめ。
 この音楽を一体どのような姿格好でやっているのかを想像するなら、その印象はアホの芸道にもリンクしてくるが、しかし結局、傑作、名作であると思わせるところ、たった一言「最強」のバンドだと思う。特に初期の作品はアホの火の粉を飛ばしながらも、これだけの満足感をもたらしてくれる作品が90年代どれほどあったというのだろうか。特に4作目“DEATH METAL SYMPHONY IN DEEP C”はオーケストラサウンドをバックに必殺のエキストリームヘヴィ・メタルが炸裂、このインパクトは90年代メタルシーンでも屈指である。
 全然話題になっていないのは、このバンドが自国の外で活動する気がないのに他ならない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
本当にフィンランド以外での活動は興味がないらしい度 :
 
総括 : 天才がアホの勢いを持てばこれほど凄いサウンドが出来上がる、という好例。ごった煮であっても各要素が他の味を殺していません。

WRATHCHILD
(UK)

STAKK ATTAKK (1984) 1st
 例えばハイライト曲に「ツッパリの女王」なんて邦題がついているなど、勝手にアホのレッテルを貼られたという感もなきにしもあらずだが、イギリスのバンドであって雰囲気はモトリー・クルーのファーストに非常に似ているという作品。
 当時は「グラム・メタル」などと呼ばれてたっけ。印象を一言で言えばバカ騒ぎメタル。ノリがいいのは言うまでもなく、メロディーもいいものを持っていた。音的には駄作どころか、大傑作である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
一発屋度 :
 
総括 : ディー・スナイダーと同じ世界の人たちという気もする。(顔、メイクが)

ZODIAC MINDWARP
& THE LOVE REACTION
(UK)

TATTOOED BEAT MESSIAH (1988) 2nd
 レコード屋に注文してわざわざ買っていたKERRANG!など、当時のイギリスのメタル雑誌はこのバンド一色だったという記憶がある。ホントに短い間だったが。
 ジャケットのこの男が、メタルロックンロールのリズムに乗り自ら教祖を名乗ってアジリ倒すという、英語がじかにわからない人間にとっては何がなんやらさっぱりわからないという歌の内容。しかし演奏のノリの良さは超一流で、メンバーもこんなけったいなおっさんは見放して、何かちゃんとしたバンド組んだらよかったのに。(実際1つ2つ後続のバンドがあるが、プーである)
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
おっさん風呂入れ度 :
 
総括 : 91年の作品はウンコでしたがこの作品はマジにおすすめ。


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