売れる気あるのか?



主にマイナーメタルの紹介になります。

90年代になって「アンダーグラウンド」という
素晴らしい呼び方ができました。

マイナーメタルは「インディーズ」というくだらないブランドではなく
文字通り「アンダーグラウンド〜地下世界」のヘヴィ・メタル。

表の世界に存在してはいけない、存在し得ないスタイル。

というのが精一杯の誉め言葉です。

ABBATOIR
(USA)

VICIOUS ATTACK (1985) 1st
 バンド名は「屠殺場」という意味。英語しゃべる国ではきっと顔をしかめられるような語感があるのだろう。
 ストライパーのメンバーの弟がいた、というのが笑えたが、個人的に思うにアメリカンマイナースラッシュの最高傑作である。ものすごく稚拙なサウンドだが、それがいい!と思わせる。ゴギゴギのガチガチのグシャグシャのブリンブリンの音。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
セカンドアルバムとはまったくの別人でしょう度 :
 
総括 : 99年復活!というニュースがあったが、以降何も聞かない。同じ音だとしたら、今なら絶対ウケると思うけどなあ。

ACID
(BELGIUM)

 

ACID (1983) 1st
MANIAC (1983) 2nd
 ベルギーという音楽発展途上国の中で、私はMAUSOLEUMレーベル数々のバンドを差し置いてこのバンドが一番好きだった。
 ジャケットはアホの花道突っ走っているが、音は外目からすれば結構正統的といえるかも。しかし83年という時期にこの疾走間は新しかった。NWOBHM風の装備でスラッシュメタルをやっているような。ボーカルは女性であるが、女を捨てるとまでは行ってない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ジャケットほんま何考えとんねん度 :
 
総括 : 知っておられる方がいれば嬉しい!

ANGEL DUST
(GERMANY)

INTO THE DARK PAST (1986) 1st
 今ではおそろしくスマートになってるこのバンドだが、このファーストはその世捨て度をして妙な人気がある。
 ドイツなんかでは、18歳くらいなのにヒゲまみれでオッサンみたいな奴がよくいるが、そんな奴が集まってバンド組んだんじゃないのか?というのがこのバンド(実際は知らん、イメージだけ)。80年代マイナーメタルとしては結構なお手前。ゴギゴギドカドカやかましく暑苦しい世界。原始人の運動会。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ださ度 :
 
総括 : 再結成後の作品は誰にでもオススメできる。

ARTILLERY
(DENMARK)

TERROR SQUAD (1986) 2nd
 ファーストはかなりおどろおどろしい音だったが、このセカンドでアホが弾けた。
 これほど走り倒すオカルトメタルは他にない。同国の同輩、マーシフル・フェイトが子供のお遊戯に聞こえてしまう。
 そして、レコード盤サイズで見るこのジャケットもアホを極めており、小学生でもこれ以上の絵が描けるやつはクラスに4、5人いるだろう。その世捨て具合とまったく比例するかのように、メタルアイテムとしての価値は極上を超えている。まじで、私は躊躇なしに★★★★★をつけるアルバム。名作中の名作である。うそやと思ったら聞いてみなはれ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
走ったら余計怖いから追いかけてくるなと言いたくなる変な老人などがどこの近所にもいたというのが私の年代です度 :
 
総括 : サードアルバム“BY INHERITANCE”もおすすめ。99年再結成し、そこそこ話題になったが、オカルトぽさは消えていた。

ASSASSIN
(GERMANY)

INTERSTELLAR EXPERIENCE (1988) 2nd
 こういうSFチックなタイトルをつけてはおっても何がSFなもんか、内容はまるっきりのドアホスラッシュメタルである。
 アルバムのくせして30分もないとは何事。おまけにラストナンバーのタイトルが“BAKA !”といい、一体どこのアホが吹き込んだのか、しっかり日本語の「バカ」である。このアルバムで消えたから、まったく何という最後っ屁だったのだろう。
 現在、再結成して活動中。"Baka"も大事なライブのレパートリーらしい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ジャケットもアホだぜ度 :
 
総括 : おまえが「バカ」である。

BATHORY
(SWEDEN)

BATHORY (1984) 1st
THE RETURN (1985) 2nd
 ファーストはスタジオ改装工事の実況録音のような激烈雑音メタルで、わけがわからなかったが、セカンドになるとその無茶苦茶な音が説得力を持ってしまい、85年という時期において北欧凶悪ブラックメタルの居城を完成させていた。これは怖いタイプのアホである。時期的に言えばまさにブラックメタルの最初、原点である。独りブラックメタルの元祖でもある。当時は世界一アホな音だと思ったが。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
孤独に負けるな独りブラックメタル度 :
 
総括 : 復活して、今度はブラックメタルではなくバイキングメタルの名作を数々作った。BATHORYのQUARTHONことTomas Börje Forsbergさん、2004年1月に亡くなられた。

CHATEAUX
(UK)

 

FIRE POWER (1984) 2nd
HIGHLY STRUNG (1985) 3rd
 シャトー、と読む。「城」という意味であるが、一体何が城なものか、かなり屁たれたサウンドである。がんばってはいるのだが、小粒な音が気の毒というよりは、マイナーメタルファンには愛らしい。とにかく地味な印象しか抱かせないという何とも紹介者泣かせのバンドだった。サードアルバムは結構聴ける。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
京橋はいいとこだっせ、グランシャトーがおまっせ度 :
 
総括 : CUTTY SURK(綴り間違ってるかも)という雰囲気そっくしなバンドもいたが、本当にどうでもいい話です。

CLOVEN HOOF
(UK)

A SULTAN'S RANSOM (1989) 4th
 正直言って内容的には誠に素晴らしい作品である。日本のメタルメディアが無視したのが本当に不思議極まる。カル・スワン率いるライオン、バッド・ムーン・ライジング、あんなに音は太くないが、ああいう憂いのある音が好きなリスナーは絶対に買いである。スラッシュメタルテイストも大きいから、ファンには絶対聞き逃せない。SATANのファンにも絶対オススメ。これ以前の作品は誠にもって酷いプー揃いであり、それを「あほメタル」としてここに出すのが筋であるが、そんなことよりも私はこの名作を世に広めたいのである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
これで大バケしたぞ度 :
 
総括 : CD化されてたので、金もないので急いで買ったぞ。レコード盤より音が悪い気がしたぞ。

DANTON
(GERMANY)

WAY OF DESTINY (1988) 1st
 聴けばすぐわかるが、なんとあのお方の弟さん率いたバンド。
 今はVANIZEなるバンドでやっているが、あれはアホが咲いた音ではないからつまらない。こっちのほうが断然素晴らしい。
 非常にフットワークの軽い鋼鉄サウンドはもちろんあのバンドにも似ている。兄さんほどヘチャムクレではないが、初めて聞いたときは転げ回って笑った。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ジャーマンメタラーのニコちゃん大王といえば?度 :
 
総括 : ニコちゃん大王の「連れ」ってなんて名前だったっけ

DESTRUCTION
(GERMANY)

 

INFERNAL OVERKILL (1985) 1st
ETERNAL DEVASTATION (1986) 2nd
 アホっぽさにかけてはかなり上位に位置するジャーマンの人気者。
 最後のほうのアルバムは個性的過ぎてわけがわからんかった。私はこれらの作品のようにアホ丸出しのメタルサウンドのほうが断然いいと思った。ゴギゴギグワシャグワシャとうるさいサウンドだが、当時はこれぞ「最深」のアングラサウンドと思った。
 再結成後はアホに凄みが加わり、問答無用のどメタルアルバムを連発している。でも最近になって飽きられてきたような。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
鉄くずおっさんキロいくら?度 :
 
総括 : 一度、このへんの音に戻ってくれ。アホらしいかもしれんが。

DESTRUCTOR
(USA)

MAXIMUM DESTRUCTION (1985)
 ベーシストの不慮の事故死がなければ、おそらくいいところまで行ったんじゃないかと思う。
 ポテンシャル+アホ度はエクソダスのファーストアルバム級。こういうのを三流三流とけなすのが上流階級リスナーの耳の足らなさ。アホになり切る楽しさを知らないかわいそうな奴らである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
朝からうるさすぎるぞ度 :
 
総括 : なんとCD化されているというから驚き。

D.R.I.
(USA)

CROSSOVER (1987) 3rd
 DIRTY ROTTEN INBECILES、発禁用語らしい。意味勝手に調べてください。
 ファーストセカンドはとてつもなく重量感の足りないハードコアパンクだったが、サードアルバムで心機一転。「クロスオーバー」とは「パンク+メタル」の意味である。つまり、アホである。
 鉄下駄履いてルチャリブレ、この重圧感とフットワークは独特唯一だった。だからこれでずっと行けばいいのに、なんで次の作品でスタイル変えたんだろう。そこは悪いアホの見本。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
アホでもやるときゃやる度 :
 
総括 : 95年のラストアルバム“FULL SPEED AHEAD”で再びこの路線を炸裂させた。

EVIL DEAD
(USA)

ANNIHILATION OF CIVILIZATION (1989) 1st
 AGENT STEELとABBATOIRのメンバーが合体したという、当時のマイナーメタルファンからすればヨダレもんのバンドだった。
 期待したほど弾けてはいない音だったが、まず、想像通りの音だった。うるさいだけじゃなくて重量感もたっぷりある。ジャケットで何を表現したいのかは知らんが、もっとこの音を視覚化してほしかった。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ホラーメタルやってもよかったんじゃないかい度 :
 
総括 : バンド名は伝説のスプラッター映画「死霊のはらわた」の英題。

GRIFFIN
(USA)

FLIGHT OF THE GRIFFIN (1984) 1st
 どマイナーメタル典型作品。なんでこんなもんまでCD化されるのか疑問だったが、マニアは世界中にいるものである。
 音量はそうやかましくないサウンドだが、とりあえず道具箱をひっくり返してしまい、いつまで経っても片付かないような収拾のなさが愛らしい。この収拾のなさはプロダクションでどうのこうのなるものではない。そりゃレコード出したくらいだからそれなりのテクニックはあったのだろうが、意識はメタルしか見えない高校生レベルである。いや、誉め言葉である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
誰も知らん度 :
 
総括 : セカンドまでCD化されてましたが、このファーストで十分である。

HILAX
(USA)

RAGING VIOLENCE (1985) 1st
 タマゴマン断末魔の絵、ジャケットはかの有名なパスヘッド作。
 ボーカルは黒人。どんな音なのか外目からはさっぱりわからないが、メタルに対する熱だけは非常に大きく感じられる、個性的なスラッシュメタルとでも申しておきましょうか。なんやようわからん展開の曲ばっかり、個性的過ぎて迫力、重量感が二の次三の次になっているが、しかし不思議と憎めないバンドである。近年再結成し、精力的に活動しておられます。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
黒人ボーカリストが一度このアホサイトにメールをくれたことがあり、他、ミュージシャンからメールもらったのはノルウェーのDA VINCIの元メンバーもあったな、という、個人的に嬉しい話やけど、ものすごくマイナーすぎる話じゃないかと言われる前に自分で突っ込んでおく度 :
 
総括 : ジャケットの意味を知りたい。

HUNTER
(GERMANY)

 

SIGN OF THE HUNTER (1985) 1st
KEEP THE CHANGE (1987) 2nd
 セカンドは古臭いハードロックも聴くよ、という方にはおすすめだが、特にファーストはオナラもいいとこである。
 安っぽいジャケットと音がそのままいっしょ、というある意味憎めない連中であった。音質悪い、リズムもたつく、歌ヘタッピ、駄作の神器をすべてそろえたようなバンドだったが、なんでこんなバンドが存在していたのかというと、やはりアホになり切るその姿が美しかったからである。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ノゾキとは情けなさも極まれり度 :
 
総括 : 情けなさ過ぎるジャケットの割にセカンドは結構聞ける。

IRON ANGEL
(GERMANY)

 

HELLISH CROSSFIRE (1985) 1st
WINDS OF WAR (1986) 2nd
 セカンドアルバムにリッチー・ブラックモアの息子が1曲参加しているのがマイナーな話題になった。しかしそれがどうした?という。音に何の関係もなく、そもそもどこで弾いてるのかすらわからない。
 音はヤケクソなスラッシュメタル。歌のヘタ加減がタダモノではなかった。歌うなら歌う、わめくならわめく、どっちかせーよ、と口を曲げて言いたくなる。走る部分は結構かっこいい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
歌アホ度 :
 
総括 : ファーストはスラッシャー必携です。

KILLER DWALFS
(CANADA)

BIG DEAL (1988) 2nd
 アホっぽくなど全然ないサウンドで、非常に良質なメロディアスハード作品である。
 が、んが〜と意味不明の顔するジャケット、メンバー名全員「××ドワーフ」という名前、アホっぽくする必要全然ないのに、アホになっているという点でこれもアホメタルである。音そのものが非常に質が高いだけに、「アホ」が足を引っ張ったかもしれない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
そう来るなら「13匹の小人」のかぶりものでもやりなさい度 :
 
総括 : いいバンドです。ホントに。

LIVING DEATH
(GERMANY)

METAL REVOLUTION (1985) 2nd
 86年と87年に物凄いアルバム(冗談抜き)を届けてくれたこのバンドだが、もともとは何ともこざかしいくそメタルバンドだった。
 ファーストの屁たれ具合も凄いが、どなたかが勘違いなされて買いに走るとエライことだから、一応、少しはかっこいいかなと思えるセカンドをあほメタルとして紹介したい。ばっかばかとうるさいジャーマンスラッシュの典型。世界一近所迷惑なメタルサウンドのひとつ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
若いのになぜにそんなにおっさんくさいのか度 :
 
総括 : むさくるしき世界...

MAX HAVOC LTD.
(USA)

MAX HAVOC LTD. (1983) 1st
 LAメタル初期の作品。なかなかのお手前を聴かせてくれる作品だが、そこそこのミュージシャンが関わっているにかかわらずまったく無名なまま終わってしまった。LA色以上にアメリカンメタルのかっこよさを伝えてくれる。何とも気持ちのいいアホさ加減である。ジャケットは強力にアホが咲いている。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
誰も知らんぞ度 :
 
総括 : CD化なんかされないでしょうねえ。

NASTY SAVAGE
(USA)

 

NASTY SAVAGE (1985) 1st
INDULGENCE (1987) 2nd
 見かけは北斗の拳風の恐ろしげな奴らだったが、なんせ曲があまり良くなかったのと、中途半端なブチ切れ具合が一体何人のメタルマニアに「見かけ倒しやん」と言わせたか。メタルとして及第点という作品なら、このルックスは大きく役立ったはずなのだが。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
北斗の拳風と書いたが、決してモヒカンの悪者風ではないですよ度 :
 
総括 : 復活してあのクリス・ジェリコまでゲスト参加してたけど、まったく話題になりません。

NECRODEATH
(ITALY)

INTO MACABRE (1987) 1st
 復活し、素晴らしいデスラッシュ作品を届けてくれたこのバンド、イタリアのテクニカルデスバンドSADISTのプロジェクトと紹介されているが、正しくはSADISTの前身バンドである。
 80年代に出ている2枚の作品もCD化された。これが駄作極まる物凄いアルバム2枚とも。壮絶な外しっぷりにあほメタルの呼び名を贈呈したい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ブレーキの壊れたダンプカーという表現があるがこのアルバムではさしずめそのダンプカーの助手席に乗せられているような気分が味わえるぜ度 :
 
総括 : あほメタルイタリア代表。

OMEN
(USA)

WARNING OF DANGER (1985) 2nd
 オーメンと言えば70年代恐怖映画の傑作であるが、そこからバンド名を頂戴したに違いないこのバンド、しかし音はまったくホラーらしくない。アホか。ドカ靴のカンフーみたいな、バタバタバタバタやかましい音である。およそヘヴィ・メタルというジャンルにしか存在しえない音、という意味では純粋なアホ・ヘヴィ・メタルのひとつだろう。マイナーメタルファンにはこれをごくごく正統として真面目に紹介なさってる方もおられたが、あかん、私は笑ってしまう。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
昔バイトで工事現場のドカ靴を履かされたことがあるが小さいトラックに踏まれても大丈夫だという凄い靴だったぞ度 :
 
総括 : もしホラーっぽく迫っていてもやっぱりあほメタルでしょう。

OZ
(SWEDEN)

 

FIRE IN THE BRAIN (1984) 2nd
III WARNING (1985) 3rd


 
このハゲおやじの勇ましさに100点。
 スキンヘッドというスタイルがまだなかった時代である。

初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
頭はさびしいけれど肉体はムキムキだぜ度 :
 
総括 : ファーストはマジメなヘヴィ・メタルですけど、セカンドから弾けまくった。このバンドは真面目におすすめです。

PICTURE
(HOLLAND)

ETERNAL DARK (1983) 4th
 デビュー時はNWOBHMスタイル、以降、かなり小粒ながらヴァンデンバーグ風メジャースタイルに移行したこのバンド、たった1作、非常にダークでブラックなメタルアルバムを出していた。
 日本盤も出たに関わらず当時はクソミソな評価を叩きつけられたが、マジメなバンドが一時垣間見せたあほメタルの意地、それを理解しないで何がメタルマニアか。私は傑作だと思う。HAMMERFALLのヨアキムも絶賛していた。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
クサレメタル世界一度 :
 
総括 : ブラックメタルじゃないですよ。

POSSESSED
(USA)

  

SEVEN CHURCHES (1985) 1st
BEYOND THE GATE (1986) 2nd
EYES OF HORROR (1987) 3rd mini
 意識が腕より何百メートルも先に突っ走っていて、聞く人によってはドヘタとバカにするだろうが、猛るあほメタル意識の美しさは真性ハードコアメタルマニアを心行くまで満足させるはず。1985年、この時期にしっかり「Death Metal」なるタイトルの曲をやっている。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
今でも別のバンドで活躍中のギタリストですがこのバンドの名前を出すと露骨に嫌な顔をするとはそれはあんまりだぜ度 :
 
総括 : バンド名は「取り憑かれた者」という意味。そのまんま、確かに何かに取り憑かれております。

SADUS
(USA)

ILLUSIONS (1988) 1st
 アメリカのメタルシーンでは伝説化しているバンド。
 アウトレイジのファースト(ミニ)あたりと同様、オリジナリティーなんぞより、まず走ろう走ろうという勢いがあほメタル会心の雰囲気。重量感、スピード感に加えて工具箱を階段の上からぶちまけたような騒々しさがGOODである。こんなもの、今誰が聴くのかと思う。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
収拾つきません度 :
 
総括 : ベスト盤あたりなら手に入れやすいかと思います。

SHOK PARIS
(USA)

 

STEEL AND STARLIGHT (1987) 2nd
CONCRETE KILLERS (1989) 3rd
 何が凄いといって、こんなに歌がへたなバンドはなかなかあるものではない。
 しかし怒っていてはメタルマニアとは言えない。曲そのものは非常にかっこよろしい。歌う人さえ違えば希代の名曲になりそうな曲もあったりして、このじれったさもあほメタルの範疇に私は入れたい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
歌張り切りすぎて鼻血出ませんか度 :
 
総括 : うまく歌ってくれよ...

SLAYER
(USA)

SEASON IN THE ABYSS (1990) 5th
 音よりもこのジャケット。
 1990年といえばCDが流行り始めたころとはいえ、まだまだレコードが主流だった。
 レコードのサイズでこの顔はかなりインパクトがあった。あほメタルとして大きく合格印。当時パチンコその他つまらないことばかりを教えてくれた先輩の中村という人に生き写しの顔で、気持ち悪いやら可笑しいやら。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
世捨て度 :
 
総括 : 中村さん、元気ですか? もしこれ読んでたらメールください。

STEELER
(USA)

STEELER (1983) 1st
 イングヴェイ・まるむしデビュー作。ただ、それだけという価値の作品。あまり、いけ好かないタイプのあほメタルである。アメリカンマイナーメタルらしいメロディーの曲もあるのだが。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
これのどこが傑作だ度 :
 
総括 : あほメタル以前に駄作成仏行きです。

STORMWITCH
(SWEDEN)

EYE OF THE STORM (1989) 5rd
 初めて聴いたときはてっきりファーストアルバムと思ってたが、なんと5作目だった。世界は広い。
 最低限聴かせ所はしっかりある作品であるが、なんか、メンバーみんないっぱいいっぱいという雰囲気がラブリーである。このスカスカの音でこの物語絵巻路線とは、恐れ入った。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ストーム何とかというバンドは必ず当たりハズレがあるがこのバンドがハズレだとは一言も言ってないよ度 :
 
総括 : 北欧マイナーメタルファンはマストのバンドです。

TORCH
(SWEDEN)

TORCH (1st)
 真冬の北欧でもパンツ一丁の元気者、原人メタルの一人者。
 このジャケットのあほさが素晴らしい。とてつもなく男くさいスタイルでありながらも、血生臭度、ハードコア色は意外と少ないのが原人メタルの特長だったりする。暴れ度合いとホコリくささが素晴らしい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
腰ミノ一丁、寒いところでがんばる北欧原人度 :
 
総括 : このスタイルをきれいにきれいにスタイリッシュに改造してさらに高級車の塗料で5回くらいコーティングでもしたら、HAMMERFALLあたりの音になる。

TROJAN
(UK)

CHASING THE STORM (1985) 1st
 一発屋と呼ぶのもかなりの誉め言葉になってしまうというドマイナーバンド。
 日本盤が出ていたというこの戦慄すべき事実。音のほうは当然、嬉しいくらいにアホが走りまくっている。NWOBHM+スラッシュメタルという雰囲気で、なかなか乙な味である。あと4年くらい早く出てきてたら人気者になれたかもしれない。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ださかっこいいと言うよりかっこださい度 :
 
総括 : なんせ、紳士服のメーカーみたいなバンド名が一番あほです。

VENDETTA
(GERMANY)

GO AND LIVE...STAY AND DIE (1987) 1st
 昼夜ぶっ通し突貫工事メタル、EXUMERあたりの同胞である。(実際は知らんが)
 スラッシュメタル、といえば「鞭打ち」メタルという意味と解釈されているが、こんなやかましい音、鞭の数倍のダメージがある。やかましさ=あほ度である。私は好っきやなァ。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
うるさいと向かいのおばはんが怒鳴り込んでくるぞ度 :
 
総括 : 何をそんなに怒ってらっしゃるのだろう。

VIKING
(USA)

DO OR DIE (1988) 1st
 スラッシュメタルの隠れた名盤、というより、スラッシュメタルと呼べば、例えばスレイヤーやエクソダスなんかがすごくスマートなバンドに浮き上がってしまう。
 これはまさにゴリラメタルである。バイキングメタル、みたいなジャケットであるが、音は違う。ゴリラ・メタルである。
 2000年とっくに過ぎて、エキストリームメタルに慣れた耳をしても非常にうるさい。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
ゴリラのケンカ度 :
 
総括 : これもまた、何をそんなに怒ってらっしゃるのだろう。

WARLORD
(USA)

THE BEST OF WARLORD (1990)
 名曲であり世紀の迷曲でもある“Lost and Lonely Days”は今のメタルリスナーにはどういうふうに聞こえるのだろう。私は真面目に好きである。歌といいソロといいこんなに激メロディアスな曲はない。
 アルバム“DELIVER US”も冗談抜きでおすすめ。しかしスタジオ作品1枚しか出してないのにライブ盤は出すわベスト盤2種類も出すわで、そのへんがあほだった。
 ほんのこないだ、2013年5月に新作がこそっと出た。ヨアキム・カンスはもう参加していないが、内容は最高である。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
死神メタル度 :
 
総括 : ダミアン・キング、デストロイヤーIIIなどというメンバー名にもアホが咲いています。

WITCHFINDER GENERAL
(UK)

DEATH PENALTY (1982) 1st
 1980年代のブラック・サバス!と昔は呼ばれたバンドである。
 今現在のエキストリーム勢と比べればそれはもうへぼいものであるが、当時は凄いインパクトがあったのだろう。
 こわいもの聴きたさで買えばアホ見るが、価値あるメタルを聴きたいという探究心で聴けば得るものはあるはず。      (と思う)
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
バンド名が暑苦しい度 :
 
総括 : いつも↓のバンドの名前とごっちゃになる。

WITCHFYNDE
(UK)

 

GIVE 'EM HELL (1980) 1st
LORDS OF SIN (1984) 4th
 こんな禍々しいジャケットして、音のほうはかなり品行方正なハードロック(特に4枚目)というところがあほメタルたる所以。
 4作目なんか、どれほど怖い音が詰まっているのかと思った。今のメタルマニアよりも70年代ハードロックファンにおすすめしたいような、まったりまったりしたハードロックサウンド。NWOBHMのカラーは大きく持っているのでそっちのファンにもマストアイテムである。
 何がアホかといえば、音に罪はなく、おどろおどろしい売り方がアホウ丸出しだった。
初心者おすすめ度 :
 
ヤケクソ度 :
 
お騒がせ度 : 
 
4作目のジャケットはマジで怖い度 :
 
総括 : このバンドも再結成して活動中。




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