1975年
さて、私の趣味がぬっと出てきた↓
これのどこか歴史的名盤だ?
そんなのがいっぱい出てきます。
個人的評価100点満点作品 全30枚
10CC |
||
名曲 |
こういうタイトルだが、映画のサントラというわけではない。ところが見事な「サントラ」に仕上がっているのが名作たる所以。何かに染まってはおらず、各曲のカラーが全然違う。 "I'm Not in Love"は全世代共通の名曲。 |
ROD STEWART |
||
名曲 |
ロッド・スチュアート、スター街道第1弾アルバム。 "Sailing"は最近まで中学校の英語の教科書に載っていたという、洋楽表(おもて)通りの名曲中の名曲。 "Stone Cold Sober"には清潔な音を嫌うロッカーにも満足行くことと思うし、"I Don't Want to Talk About It"もまた渋いのか暖かいのかよくわからない素晴らしい名バラード。 |
FOGHAT |
||
名曲 |
ブギーの帝王といえばSTATUS
QUOだけではない。知名度こそ劣るがこのバンドもそうだった。 ブギーの仙人SAVOY BROWNの分派FOGHAT、えらくポップなサウンドで、ロンドン出身のバンドとは全然思えない。私は長い間アメリカのバンドだと思っていた。 「街の馬鹿者」、ジャケットが最高。私は大阪の谷町9丁目というところで、本当に道の真ん中でルアー投げて釣りをしてるおっさんを見たことがある。 |
EAGLES |
||
名曲 |
このオープニングが震える。のどかなカントリーロックの一人者EAGLES、しかし実物の田舎は夏は暑くてどうしようもないし冬は寒くて凍える。これが本当のカントリーロックである。 次の作品が名作"HOTEL CALIFORNIA"になるが、2作前のこの作品こそEAGLESの真骨頂と呼ぶファンも多い。 |
JOHN FOGERTY |
|
|
名曲 |
STATUS QUOの"Rockin'
All Over the World"の原曲はこのアルバムオープニング。アメリカンカントリーロックの大御所CCRのフロントマン、ジョン・フォガティーのソロ2作目。 前作は完全にカントリーだったが、このアルバムはえらくハードロックだった。"Rockin' All〜"はSTATUS QUOバージョンよりも実際ハードロックで感動的。硬〜いギター音が一風変わっていて、70年代ロックの中でも異色だった。 |
MICK RONSON |
||
名曲 |
ギタリストのソロそのまんま、当たり前すぎるジャケットであるが、なんともまあ一筋縄で行かない音である。イアン・ハンターと仲良くMOTT
THE HOOPLEを脱退したのちにリリースされたこのアルバムであるが、イアン・ハンターも当たり前みたいにヘルプしているし、MOTTの新作と考えても良かったと思う。これもソロアルバムの路線として、大きな王道である。 テクニカルな超人技を追求するわけでもなくクラシックなスタンダード性を追求するわけでもなく、しかし休むということを知らないギター。本当に素晴らしいギターを弾く人だった。 93年、46歳の若さで急逝。録音中途で終わってしまった音源を縁ゆかりのあるあるミュージシャンが集まって完成させた94年の作品"HEAVEN AND HULL"はファンならずとも必聴である。 |
JUSTIN HAYWARD &
JOHN LODGE |
||
名曲 |
THE MOODY BLUES中心人物2人のプロジェクトアルバム。といってもこの人たちが本隊の音と何か別なことをするはずがなく(ジャケットを見たら一目瞭然)、端的に言って完成度をあまり重視しないMOODY
BLUESサウンドとなっている。思いついたとこ行ってしまえ!という音。 曲によっては迫力は本隊以上で、まずMOODY BLUESファンは絶対の絶対必聴である。 68年の名作"DAYS OF FUTURE PASSED"の再来みたいな"Nights Winters Years"に感動。 |
DEEP PURPLE |
||
名曲 |
ファンキーなディープ・パープル。以上! というアルバム。当時は怒るリスナーもいたと思う。 実際の事情はどうだか知らないが、リッチーがいないディープ・パープルというより、リッチーを放り出したディープ・パープルというサウンド。だから痛快で素晴らしい。私は人間より音を尊ぶ人間だからこのアルバムは名作。曲良し勢い良し。比べるも何も、別物ですよこれは。 |
JOHN LENNON |
||
名曲 |
あまりにも有名な、ロックンロールオールディーズカバー集。私はこのアルバムのおかげでBUDDY
HOLLYにはまりましたぜ。 ミュージシャンとしてのこの人を観るのにこのアルバム以上のものはないでしょう。ロッカーと一言に言っても今とこの時代では全然解釈も違うが、エンターテイナーのポール、そしてロッカーのジョン、そういう対極を示した作品である。と、そういうことを言いたかったんじゃないかな、と勝手に思う。 |
BLACK SABBATH |
||
名曲 |
"Symptom of the Universe"一発で名盤決まり。へヴィ・メタルとハードロックの違いは何かだの、へヴィ・メタルはいつ生まれたかだの、アホらしいぜと思わせてくれるのがこの名曲この名盤。 |
THIN LIZZY |
||
名曲 |
名曲"Rosalie"収録。この曲、この作品からシン・リジーサウンド、シン・リジーというトレンドマークが大きく光るサウンドがスタートした。勇ましいしスケールもでかい。リジーファンでなくともハードロックファンはこのアルバムから買い揃えよう。 |
NAZARETH |
||
名曲 |
NAZARETH最大のヒット曲"Love
Hurts"はCDだけのボーナス収録で、当時のレコード盤にはベスト盤以外には収録されていなかった。 GUNSのカバーも最高にクールだった"Hair of the Dog"、この曲のリフは本当に歴史的というか、かっこよすぎる。 このアルバムの隠れた出物はニルス・ロフグレンのカバー"Beggars Day"。ボブ・ディランといいジョニ・ミッチェルといい、以前から選曲が渋すぎである。 |
IAN HUNTER |
||
名曲 |
80年代、GREAT
WHITEのカバーが有名な"Once Bitten Twice
Shy"の原曲収録。 いつぞやこのタイトルの意味、ネットの翻訳にかけたら「かつて2度内気になるまで噛まれる」と出た。まだまだネット辞書はアテにならない。(本当は「一度ひどい目に遭って2回目からは注意する」という意味) なんともお気楽なロックンロール満載で、疾走感やら切れ味といったものはまた別の世界。このリラックス感覚はイコール、ロックを楽しめ精神そのものであり、のちの80年代メジャーロックにも大きな影響を与えたと思う。 同時期にミック・ロンソンのソロアルバムも出ているが、こっちはMOTT THE HOOPLEのイアン・ハンター部分、あっちはMOTTのミック・ロンソン部分、という風にきれいに分かれているのが出来過ぎであり、さすがの名人たちである。2人そろってMOTTを抜けた仲良し同士、実際はしっかりサポートし合っていた。 |
PAVLOV'S DOG |
||
名曲 |
音のほうはライトテイストのプログレといった感じだが、まあしかしこの強烈な歌。この歌声の存在感は世界的アニメキャラのインパクトにも相当する。RUSHのゲディー・リー、ZEBRAのランディー・ジャクソンあたりに似たカラーがあるけど、あの人たちより強力かも。何食ってこんな声が出るのか。 80年代以降ならトチ狂ってなんぼという歌だろうが、幸い狂ってはいない。全体的には非常に聞きやすい。オープニング"Julia"は感動のバラードロック。 |
ARMAGEDDON |
||
名曲 |
元YARDBIRDSのボーカル、キース・レルフのバンド、なんてことは今のリスナーにとってはどうでもいいこと。 しかしこの時期、単純に一番ヘヴィ・メタルであったという貴重なサウンドである。BLACK SABBATHといいこのバンドといい、75年という時期にしっかりこんな音が存在していたのだ。 どうもこのバンド、CAPTAIN BEYONDのサウンドとだぶって仕方がないが、ドラマーは確かにCAPTAIN BEYONDの人である。重量感疾走感だけでなく、音にグオーンと奥行きがある。これが実際にCAPTAIN BEYONDの新作であればどれだけ良かったのに、と当時のファンも思ったに違いない。 |
BRUCE SPRINGSTEEN |
||
名曲 |
王道アメリカンロック路線その第1弾、といって間違いない。"BORN
IN THE USA"を発表するまで10年近く間があるが、このBORN
TO RUNからこの人はアメリカの顔になった。 アメリカのシンボルというサウンドなので、以降日本という国ではこういう音を嫌うロックファンも増えてきたが、景色の大らかさ、人間の包容力の表現という面でアメリカンロックの存在意義はヨーロッパ産、イギリス産と100%同等である。 |
SCORPIONS |
||
名曲 |
この古いアルバムで通算3作目。世界中にその名を広めた、全世界初ブレイク作品。ウリ・ロート師のギタープレイにばかり話題が集中しがちであるが、並んで際立っているのはもちろんボーカルのメロディーライン。広い広い70年代ハードロックワールド、歌謡部門ではこのバンドにかなう者はいなかった。 アナログ盤で言えばA面、前半5曲すべて名曲。圧倒的である。 |
SEBASTIAN HARDIE |
||
名曲 |
オーストラリア発のシンフォニックロックバンド。プログレ、といえばちょっと違うような気がする。音圧があまりない、空気圧の薄いプログレ。といえばなんじゃそれ?であるが、人間性などにあまり踏み込んでこない、景色の美しさを徹底的に描いたような、子供にも伝わるであろうハイクオリティー環境映像BGMみたいな音楽である。 まあ、呆れるほどきれいな音絵である。ギターのメロディアス度が狂おしい。"Rosanna"と"Openings"、アルバム最後の2曲に本当に夢見心地になる。TAI PHONGかSEBASTIAN HARDIEか、というくらい。本当に映像投影的な音楽。実際こういう景色、死ぬまでに見ることがあるのかな。 2012年に新作を出したが、残念ながらこの音の足下にも届かず。 |
LED ZEPPELIN |
||
名曲 |
名曲てんこ盛りの代表作品であるが、2枚組とは長すぎる、なんてバチ当たりなこと言っていいのかおい。 最後までちゃんと聴くという根気、何だって今の連中はそうなんですけど、それがないんですな。名曲があったのならその空気に浸って2、3曲聴くということができず、名曲の次にも名曲を要求する。そして名曲が続いていなければ、曲飛ばしボタンをプッシュ。"Ten Years Gone"のあと早送りボタン押してるふざけた馬鹿者は誰だ? 俺だ。 何とも精神年齢という者が発展しない私のような人間にとっては、つまらない曲の長さが苦痛なアルバムでもある。名曲の世界的スタンダードらしさは理解しているつもりであるが。 |
RON WOOD |
||
名曲 |
かなり黒っぽいソウルミュージック風の作品であるが、しかしフェイセズ、ストーンズのエッセンスも色濃く感じさせるサウンドである。"Breathe on Me"は92年の名作"SLIDE ON THIS"でも焼き直しされたが、特にバラード曲が秀逸。"If You Don't My Love"など一世一代の名演。シブイだけで終わってる作品ではない。ジャケットの雰囲気など装丁がえらく古臭いが、ああなるほど、と嬉しくなってくる音でもある。 |
ベスト10!
TAI PHONG |
||
名曲 |
フレンチ・ロックなどというから話がややこしくなる。何も大ファンである必要はなくELPやKANSAS、今で言えばDREAM
THEATERなども聴けるで、というリスナーにはこのアルバムは生涯忘れられない拾い物になる可能性あり。 フランス出身といっても歌詞その他すべて英語で、そしてフロントマン(だったと思う)はベトナム系の人、全然そっち系の顔の人で、外目は非常に妙ちくりんなバンドだった。しかしこの音の美しいこと美しいこと。70年代ヨーロッパ産のロックで、最もメロディーのきれいだったバンドかもしれない。"Sister Jane"は現実離れした名曲。 |
AEROSMITH |
||
名曲 |
屈指の名曲集。加えて、この時期メジャーバンドでは一番でもあったこの重量感。「闇夜のへヴィ・ロック」という日本題も有名ですが、80年代へヴィ・メタルでもここまでの重圧感を出すバンドはなかなかいなかった。 そして"Walk This Way"のラップ先取り(...最初からこの曲はラップだった)、"Big Ten Inch Record"のお気楽さ、"Round and Round"のサイケトリップ感覚、そして"You See Me Crying"の涙混じりの絶唱。物凄く太い芯が通っていながらしかし何でも屋だという恐るべきサウンドである。 |
LUCIFER'S FRIEND |
||
名曲 |
なんたることか、このアルバムのオープニングナンバー、LUCIFER'S
FRIEND屈指の名曲でもある"Our World Is a
Rock and Roll Band"がCD化の際にカットされ、そしてファーストアルバムのボーナストラックとして収録されているという奇々怪々さ。なんなんだろうか。この曲がなければアルバムの魅力も半減するかもしれないが、しかし12分にも及ぶ"Spanish
Galleon"も聞くのが一つの体験になるような名曲。ストリングスが軽快に走っているこのパターンは70年代の映画音楽によくあったパターンである。 このバンド、SCORPIONS級に名作をたくさん残していながら、アルバムごとにちょろちょろ路線を変えていたことが通受けバンドに終わってしまった理由だと思うのだが、このアルバムでの御姿はオーケストラ楽団引率ロックバンド。その手の音としてはもちろん最高傑作である。 |
PINK FLOYD |
||
名曲 |
こういう大御所中の大御所様たちに向けて言う言葉じゃないが、じゃあまだこのバンドを知らないリスナーに向けて言わせていただくが、入門盤というより、リスナーに一番近い位置にあるアルバムと思う。分かりやすいという意味でもあり、突き放し感が薄いという意味でもある。いつも高いところから下界の感想を宣うような達人様たちによる、もっとも身近な感じのアルバムである。 10分近くたってやっと歌が飛び出すというこのアルバムのオープニングナンバー、その仕掛けが理解できるかできないか、悦と思うか退屈だと思うかで何かを判断してくれそうな、何か大きいものを判断してくれそうな、そういうアルバム。 |
BLUE OYSTER CULT |
||
名曲 |
ブルー・オイスター・カルト初のライブアルバム。何とまあ、どーんとメタル化してらっしゃる。この時代まだへヴィ・メタルは生まれていないとか、そういうことは聴いてから言いなさい。 これまで3作のスタジオ盤そのハイライトチューンはすべてが激しさと太さをアピールしていたわけではないが、それらの名曲群を改造するにあたっての味付けがもう、めちゃくちゃヘヴィ・メタリックである。おとなしいオープニングナンバーに拍子抜けするが、3曲目あたりからだだだだだだだだと走りはじめる。その怒涛の勢いは最後までノンストップ。 |
RITCHIE BLACKMORE'S
RAINBOW |
||
名曲 |
へー、75年。と今更ながら驚いた。私は高校生のときに初めて聴いたアルバムだが、このアルバムがリリースされたとき私はまだ小学生だった。 ハードロックの名盤という雰囲気ではない。かなり濃いアコースティックロックアルバムのような。リズムのしっかり入ったフォークロック調の曲が特に秀逸であるが、では今のブラックモア所有のナイトさんですか、ああいう邪魔な長閑(のどか)さなどまるでなく、正装したワールドワイド70年代ロックという雰囲気も大きい。 リッチー以外のメンバーがリッチー周辺のベテランミュージシャンではなく、生粋のアメリカ人ロニー・ジェイムズ・ディオとそのお仲間だったというのが興味深い。 |
QUEEN |
||
名曲 |
解説不要の有名アルバムであるが、実はかなりのハードロックアルバムであったことを忘れてはいけない。ブライアン・メイのギターなど、これが本当のトリッキーという。ヘッドホンで聴いてたら何度も驚くところがある。もういいわいという聴き飽きた曲もあるが、しかし"39"は本当にいいなぁ〜。 途中アカペラのところ長すぎるけど、"The Prophet Song"はKING CRIMSONにも似た音の津波を感じさせる70年代ハードロック裏の名曲である。 |
第3位! |
STATUS QUO |
|
名曲 |
ハードロック100%開眼作品。これは凄い。何を隠そう、私が初めてクオに接したアルバムである。 といっても20越えてたが。これ聴いて、レインボーもツェッペリンも全部頭の中から飛んだ。 よくよく考えれば、ハードロックの歴史を作ったバンドに対し、ガキの頃から周りのハードロック好きと同様強い思い入れを持っていると自分で思いながらも、これが本当の思い入れなのか?と思っていた部分もあった。俺は芸術家肌の人間じゃないから、洋楽評ならではの小難しい言葉が同輩の口から日常的に飛び出してくるような環境にあって、俺の場合は今、好きというだけで、飽きたらとっと離れていってしまうのではないか、芸術のハードロックは本当は遠い世界なのではという気持ちがあった。 それが、ステイタス・クオを知るに至って、これぞ本当に俺のバンドだ!と思ってしまい、気持ちはそのまま、早80年。 ということは、俺は実はイギリス人なのだ。子供のころよく親に言われたが、遠路はるばるイギリスから流れてきて、小さいころ橋の下で拾われたのである。 |
第2位! |
BAKER GARVITZ ARMY |
|
名曲 |
うわ〜、も〜、ちょえ〜、ぎゃあ〜、めちゃくちゃカッコええ! ...というアルバム。カッコいいといっても格好がいいのか、音がぶっ飛んでるのか、演奏がバカウマなのか、いろいろあるが、とにかくカッコいい音としか言いようがないのがこれ。 死神博士ジンジャー・ベイカーとエイドリアン&ポール・ガーヴィッツ兄弟のトリオ2作目になるが、これはもうTHREE MAN ARMYのファーストとどっこいどっこいの名作である。あっちは音楽の素晴らしさをひしひしと説いてくれるようなアルバムだったが、こっちはただカッコよさをバーチャルに眼前で見せてくれます。 |
第1位! |
URIAH HEEP |
|
名曲 |
これはもう、完全に俺の好み。 名曲の数で言えばランクははるか下に下がる作品だが、このオープニングのタイトル曲、聴き所はもちろんこの曲だけではないけど、しかしこの曲でもう完全ノックアウト。バタンきゅう。この曲はイソギンチャクである。タコの吸盤である。初めて聴いたときから耳に張り付いて、いまだに強く引っ付いたまま。 私にとっては存在しているだけで凄いというアルバムであり、いまだに、聴いた日は何らかの記念日になってしまうというそんなアルバム。URIAH HEEP史においてはあまり重要でない作品かもしれませんが。 |