1976年
も、どうしようというくらい
名盤、名作が増えてきました
昔は個人的趣味グランプリ確実!
という作品が、どういうわけか今
10何位とか20位とかそのへんだったりする。
歳食った、ということです
やっぱり「何でこれがこんな場所?」
という間抜けなランキングです
人から見れば。
個人的評価100点満点作品 全35枚
STEVE MILLER BAND |
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名曲 |
80年代はかなり角が取れた暖かいポップスを聴かせてくれたこのおじさん、この時期のサウンドは渋いんだか激しいんだか、埃臭さと気だるさと爽やかさとそしてファンタジーがミックスされたような独特の世界。4曲目"Serenade"はアナザーサイド・オブ・アメリカンロックの名曲。8曲目"Rock'n Me"のイントロは70年代ロックマニアなら笑う。 |
ELTON JOHN |
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名曲 |
ものすごく地味なアルバム。"GOODBYE YELLOW BRICK ROAD"とは対極のカラーである。しかし地味だから力がないなんてそれは嘘である。さすがにエルトン・ジョン。王族が正装したようなバラードが並ぶが、ロッカーが背を向けるほど嫌味な世界ではない。オープニングの2曲は夢の世界である。 |
THE ELECTRIC LIGHT
ORCHESTRA |
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名曲 |
オーケストラがロックを演奏するという発想で結成されたこのバンドであるが、この時期は派手な印象はあまりなく、かなり近い感じのするポップロックになっている。この時代がなければ世界的名声はなかった。"Telephone Line"は時代を超えたポップスの名曲。 |
JUDAS PRIEST |
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名曲 |
これはセカンドアルバムであるが、ファーストアルバムは74年"ROCKA
ROLLA"というアルバム。なぜあのファーストアルバムがリスナーからも無視されているのかというと、プーだからである。(70年代の雰囲気モノとして聴けないこともないが) このセカンドアルバムからハードロックに転身した。しかしハードロック過程をポ〜ンと飛び越えて、重々しいわうるさいわ、70年代ロックらしく埃臭い音ではありながら、実際これはまるでへヴィ・メタルである。畳み掛けるギターリフ攻撃がさすがにメタルゴッド。さすがにジューダス・プリースト、もうこの時期からヘヴィ・メタルだった。 |
STYX |
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名曲 |
STYXアメリカンハードロック王道路線、その第1弾(前のアルバム"EQUINOX"を入れても良い)。アメリカンプログレッシブと呼ばれていた時代から脱却した時期の名作である。 タイトル曲はトミー・ショウの真骨頂、哀しいメロディーの曲だが、厚い音が凄い。 |
STRAPPS |
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名曲 |
確かGILLANのドラマーがいたバンド。硬〜い音の、感情的メロディーラインを排した不思議なハードロックである。日本盤タイトルは「貴婦人たちの午後」といい、そのロゴというか、字体が嫌である(笑)。 高級階層の変態さんたちが好きそうなイメージ。音のほうは実際かなり個性的で、なかなか比べるバンドもない。 |
SWEET |
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名曲 |
"Action"は全く本当にアクションという感じの曲で、DEF
LEPPARDのカバーが有名。BLACK'N BLUEのカバーも最高だったが、しかし原曲のかっこよさが何と言っても問答無用である。 レコードジャケットは↑この目が本当にウインクをする仕掛けになっていた。 |
THIN LIZZY |
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名曲 |
どつかれそうなくらいに単純な感想であるが、オーウ、ファンキー!というアルバム。本当にそういうノリで幕を開ける。黒人ファンクと白人ロックの合体サウンドと言ってもいいんじゃないかこれは。フィルのおっさんの血が中でも強く感じられた作品だった。 |
紫(MURASAKI) |
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名曲 |
沖縄発。バンド名が語るように、あのバンドがいなければ存在しなかったというバンド。 ハードロック風の疾走感よりもグルーヴ感というのか、そういうものが活きまくったサウンド。"MACHINE HEAD"時の音ではなく"STORMBRINGER"、"COME TASTE THE BAND"あたり、デイヴィッド・カヴァーデール時代のサウンドを踏襲しているような気が。 つまりここにはリッチーはおらんという印象を私は感じた。ファンには何と言われるかわからない。 しかしオープニング曲のタイトルから考えて決して間違ってはいないはず。 "Lazy"のカバーは、身体に直に来るノリは原曲以上。こういうふうに音を走らせるとは、まったく何というバンドが日本にいたもんだと思う。 この時期は沖縄がアメリカから返還されてまだ4年ほど、この人たちの育ちは純日本人というわけではない。だから想定外のものが生まれたのだろうか。FLOWER TRAVELIN BANDと聴き比べてみるのも面白いと思う。セカンドもCD化されている。 2012年現在、新作を出し、活動中。 |
GRAND FUNK RAILROAD |
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名曲 |
GFRラストアルバム。↑この絵、強烈なシャレである。 このバンドとしてはパワー不足の作品と言われたようだが、ただ1曲"Dues"という曲が強烈な名曲。腰の重いリズムと哀愁のメロディーが絡み合った、これぞ最後にふさわしいと思えた名曲だった。 (これまで2回再結成しているが、2回ともぱっとしなかった) |
KISS |
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名曲 |
史上空前のお化けロックアルバム"DESTROYER"から同年、数か月後にリリースされた作品。 これは100%意図的なものだろう、アミューズメント性と爆発力が極力抑えられた、かなり地味なアルバムになっていた。 そしてKISS史上、最高にじっくり聴かせる作品である。ベスト盤にはこのアルバムからも何曲かピップアップされているくらいの名曲の宝庫である。 "Hard Lcuk Woman"は"Beth"に続いて超大当たりのピーター・クリス独断場。アメリカにももちろん日本にも、この歌に出てくるような女性などとっくの昔に絶滅したと思う。 |
AC/DC |
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名曲 |
本国オーストラリアではサードアルバム(全世界リリースでは2作目)。リリース時は本国以外どこの国でも売れず、5年後、名作"BACK
IN BLACK"の直後の1981年になってアメリカビルボード3位にチャートインしたという異色の経歴を持つアルバム。 私もリアルタイムではなくそのときに初めて聴いたが、笑った。特にオープニングのタイトル曲、こんなラヴリーな曲は他に知らない。高校のとき放送部の部室に忍び込み、このレコードを大音量でかけて誰なのか知らん奴と踊りまくったのがいい思い出である。 |
RUSH |
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名曲 |
音層モンスターのRUSH、5作目、初の名作。今現在までの御姿にダイレクトにつながる存在感の作品。 音層で聴く者を呑み込む、このバンドお得意のそういう効果はまだ産声を上げたところで、目立つのは鬼気迫るハイトーンボーカルとカチッとしたハードロックサウンド。20分あまりに及ぶ組曲"2112"は場面展開の激しい曲なので聴いていてまったくダレない。 |
LUCIFER'S FRIEND |
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名曲 |
ロックバンド色という極めて単純なものがハードロックバンドにおいてもこの時期非常に大事なものだったが、それをフンと踏みつけ、いきなり20年後へ飛んでしまったかのような作品だった。 とりあえず、未来形という雰囲気のする作品。今聴いても鋭い。リズムも歌も前代未聞だった。 太いウネリ、埃臭い空気、野郎の汗くささ、そういったこの時期教科書的だったものがここではほとんど排されている。下地すらごそっと切り取り、そこに鎮座しているのが無数のインテリジェンスの粒。何というハードロックだ。しかしめちゃくちゃかっこいいのだ。 ちなみにプログレ色は全くない。 |
BOSTON |
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名曲 |
リアルタイムで聴いていた方たちはこのファーストを生涯の名作として挙げる方が多いが、私の育ちではセカンド"DON'T LOOK BACK"のほうがランクは上に聴こえる。しかしあくまで比較したら、の話。このファーストはハードロック色こそあまりないが、誇張なしの名曲の多さ。涙が出るくらいの快適さ、というものもなかなか体験できるもんではない。 |
BILLY JOEL |
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名曲 |
私のこの不細工な顔にメタルファン以外の顔を持たせてくれるもの、その根はずばりビリー・ジョエルさんである。子供のころから今までずっと愛聴させていただいている。 「ニューヨークの詩人」というこの人の音楽性をあらわす言葉がありますが、個人的にはあんまりぴんと来ない。特にこのアルバムはダイナミックなサウンドである。 大きな視点で見ると、メロディアスが堂々と個性を表現する言葉として使われているハードロック、へヴィ・メタルなんて、メロディアスが100年前から当然であるかのようなこういうポピュラーロックには最初からまったく歯が立たない。 |
KISS |
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名曲 |
伝説のお化け作品。2回も3回もアニバーサリーリマスターアルバムが出ている。去年(2012年)暮れにも"DESTROYER
- RESSURECTED"と題した新しいのが出た。 70年代後半屈指の名曲ロックアルバムである。ベスト盤で済ませず、このアルバムだけはしっかり買うように。今でも1年に1回くらいこのアルバムを聴くが、懐かしいという気分は湧かず、この昔に、よくもこれだけ完璧なエンターテイメントが造れたものだと感心しているだけで40分が過ぎる。 "Detroit Rock City"はアルバムバージョンのほうが絶対素晴らしい。主人公、最後死にます(笑)。 |
THE ROLLING STONES |
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名曲 |
これは意義ある1枚。この黒っぽいサウンド、ここまで明確になった黒人ソウルスタイルであるが、ローリング・ストーンズが黒人ブルースを手本にデビューしたバンドというのはファンなら誰でも知っていることであり、あの時期あくまで先生と生徒であったという関係が、この時期になると、かつて先生であったブラックミュージックを、さあどう料理してあげようか、という状況だったのかもしれない。ブルースではなくソウルミュージックである。 ストーンズのサウンドとしても一筋縄では行かない問題作であったと思う。この作品の価値は曲が語る。私は"Memory Motel"を聴いて涙腺が緩んだ。 しかしジャケット裏面、チャーリー・ワッツの顔のでかいこと! |
JETHRO TULL |
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名曲 |
非常にじじくさい音楽である。まったりしている、どころではない。特にタイトルチューンは齢(よわい)60後半の世界。 しかしこれが素晴らしい。「ロックやるにはじじいである、しかしミュージシャン辞めるには早い」。80年代後半ごろから高齢化してくるメジャーロックバンドたち、その心境を予見したような曲だったのか。この枯れ具合、誰も真似できない。 じじい・ロックの代表ジェスロ・タル。しかし本物のロックはじじいになっても素晴らしい。 何と言うことか、80年代はこれの100倍若返った音で甦る。 |
ABBA |
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名曲 |
「ダンシング・クイーン」収録の名作。 曲によってはロックとおよそ縁のない、ノリの軽いお気楽な雰囲気であるが、さて、ハードロックファンにABBAのファンがかなり多いのは、メロディーラインの素晴らしさ以外に理由はない。私はロックの名作と並べて神棚に祭っておきたい作品である。 しかし"Money, Money, Money"はまさにここ数年の私の状況ではないか。日本語訳詞を見ていて情けなくなった。年齢相応に快適な環境でこのアルバムを聴ける日が来るんだろうか。(たぶん来ない) |
KANSAS |
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名曲 |
本当にまっすぐに伝わる作品。洋楽聴くよ、という人であれば、このアルバムを迎えるにあたって何の趣味も必要なし。 アメリカン・プログレッシヴとはどこかの博士が勝手につけた言葉。実際は全世界共通のファンタジーミュージック。"the Wall"はこの年のベストチューン。 また"Carry on Wayword Son"もあまりにも有名。海外連続ドラマSUPERNATURALのあの曲です。 |
STATUS QUO |
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名曲 |
泥臭いブルース風の空気や、のどか過ぎるバラードが今風ハードロックファンの一部から敬遠されてきたかもしれないSTATUS
QUO様。 しかしこのバンドを敬遠する人は100%、間違いなくこのアルバムを聴いていない。オープニングナンバーの勢いはもはや疾走ヘヴィ・メタルである。私はこのバンドの人間味が好きなのだが、こうしてハードロックサイド、いやメタルサイドでも満足行く音をこうして実際に造っている。 |
BLUE OYSTER CULT |
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名曲 |
代表曲「死神」収録の代表作品。ヘヴィ・メタル本当の創始者、という伝説から辿るリスナーからしてみれば、特に重量間のなさが「??」となるかも知れないが、音の凄みという直接的なものよりも、歌、演奏の魔力に囚われてしまうリスナーが10人中3人くらいはいるんじゃないだろうか。 |
THIN LIZZY |
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名曲 |
若獅子ジョン・サイクスを迎えた"THUNDER
AND LIGHTNING"ももちろん素晴らしいが、本来のTHIN
LIZZY、PHIL LYNOTT'S THIN LIZZYのサウンドはこっちである。 基本のどかで、力仕事たまにあり。聴いているリスナーも曲のカラーに同調し、のんびりしたり興奮したりする。無骨な音のようでいて、人間の暮らしがある音だから、聴き手はいろんな気分になれるのだ。 アメリカもイギリスも何でもありの無国籍カラーも素晴らしい。 |
BAD COMPANY |
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名曲 |
ファーストを越えたBAD
COMPANY最高傑作(...と勝手に思っている)。タイトル曲の雄弁なことといったら。ある意味このバンドらしくない、えらくシリアスな空気の曲であるが、切れ味といい重量感といいスケール感といい、めちゃくちゃハードロックである。 その手前の曲、"Love Me Somebody"という、笑うくらいお気楽なバラードが入っているが、こういう構成もこのバンドならでは。 |
ベスト10!
BOB DYLAN |
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名曲 |
フォークを歌うボブ・ディランの印象が100%覆る一世一代の名曲"Hurricane"。これを長い間海の男の曲だと思っていた私は大馬鹿者だった。 デンゼル・ワシントン主演の「ハリケーン」という映画。ルービン'ハリケーン"カーターという名前の、無実のボクサーが獄中で無実を訴え社会と闘うという話。実話が描かれた誠に感動的な映画だった。もちろんこの曲が効果的に使われていた。 このアルバム、一言で言ってバイオリンロックである。スカーレット・リヴェラというその道では有名な女性がこのバイオリンサウンドを一手に担っているが、どの曲にも出てくるこのバイオリンの音色の素晴らしさが初めて聴く人には大きな体験となり得るだろう。 |
EAGLES |
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名曲 |
解説不要の名作であるが、しかし"Hotel California"という曲がなかったとしてもEAGLESの代表作となり得た、そこまでグレードの高い作品だと思う。New Kid in TownもWasted TimeもVictim of Loveも歴史的名曲。ラストのその名も"the Last Resort"という曲が私は今でもめちゃくちゃ好きです。 |
AEROSMITH |
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名曲 |
評判通りこのアルバムこそエアロの最高傑作だと思う。曲がいいだけじゃなく、このあまりの威風堂々。オープニングナンバーなどある意味こんなに風変わりな曲はない。重量感こそ前作"TOYS IN THE ATTIC"に劣るが、どの曲も(当時)一般シングルチャートトップクラスを狙えるくらいの楽曲の質の高さが問答無用だった。曲の良さなくして威風堂々は名乗れないことを宣言したアルバム。 |
RICK SPRINGFIELD |
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名曲 |
80年代に再発された作品であるが、びっくりさせてくれたアルバム。今聞いても正直唸ってしまう。80年81年とアメリカでビッグヒットをかっ飛ばしたこの御人、当時はどうでもいいポップロックだと思ってたもんで。 このアルバムで凄い人なんだと考えを改めた次第でございます。ハードな曲は1曲も入ってないが、80年代ポップスの礎としてはあまりに豪華すぎるプロダクションである。"Take a Hand" "Goldrush" "Treat Me Gently in the Morning"、こんなの名曲を80年代ロックで探そうと思ってもすぐには見つからない。悲しいがいまだに隠れた名盤扱いになっている。 |
LED ZEPPELIN |
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名曲 |
「アキレス最後の戦い」、この曲がもし生まれなかったとしてもレッド・ツェッペリンの偉業に決して陰りは差さないと思うが、しかし80年代メタルファンがレッド・ツェッペリンは特別だ、と思うこともなかっただろう。 この曲のインパクトは凄かった。これ級のインパクトがあともう1曲ほしかったが、地震級インパクトはアルバム中1曲だけだから絵になるのかもしれない。 |
RAMONES |
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名曲 |
インパクトはこの年トップクラス。1、2、3、4、ロックンロール、はいおしまい!という音楽性。バカノリのバカポップ天国。世界一の一発ノリ野郎たちである。 しかしこの後、曲もアルバムもまだまだ質が上がっていく。 90年代はじめ頃、SKID ROWあたりが先導してRAMONES人気は再び火がついた。メタルファンにもファンが大変多いバンドである。 おっさんしかわからない言い方で申し訳ないが、カセットテープの表(おもて)面だけでLPの両面が収録できてしまったような短いアルバムだった。 |
STEELY DAN |
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名曲 |
本来、こういう音は苦手なのです。 ハードロックのハの字もなし、ロックンロールのロの字もなし。80年代AORの先駆けみたいなバンドで、迫力、興奮などどこにもありゃしない。90何年でしたっけ、再結成アルバムなど本当にぐーすか寝た。 それが、なぜかこのアルバムだけはめちゃくちゃ好きである。渋い、というのは誰でも言う言葉だが、それだけじゃない。こういうかっこよさも堪能できる、ということで、私の耳も捨てたもんじゃないと一人勝手に喜んでいる。おっさんならこういうふうに年齢を重ねろ、と。 こういう世界以外は卒業した、もう興味はない、というのも悲しいけど、好き勝手生きているようでちゃんと正業で収入は確保しているという大人であれば、良識の中にある嗜(たしな)みというのも楽しむ部分がなければ正しいおっさんとは言えないわけで、私などはまだまだであったりする。仕事がほしい。アルバイトは嫌だ。今月の収入は11万円である。死んでしまうわ! まあ、そういう人間のあこがれの一つのアルバムということで。 |
第3位! |
SCORPIONS |
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名曲 |
タイトルもたいがいであるが、このジャケット、そりゃ発禁にもなる。今だったら逮捕もんである。(初CD化の分はこのオリジナルジャケットだったそうだが以降は発禁差し替えられバージョン) しかし音は狼藉にあらず、地球の財産と言ってもいいくらいハイグレードな最高級メロディアスハードロックである。オープニングの"Pictured Life"に命を洗われる。続く"Catch Your Train"こそスコーピオンズ最高マスターピース。 |
第2位! |
RAINBOW |
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名曲 |
ハードロックファン、メタルファンの私としましては、ハードロック、メタルアルバムの生涯ベスト1アルバムとしてこれを選ばせていただく。 世界一のスケールのハードロックである。暴れるだけが能にあらず、静から動への動きがこれほど美しい音もない。"Stargazer"が売りであるが、"A Light in the Black"の演奏美(様式美じゃなくて演奏美)も素晴らしいし、私は"Tarot Woman"が一番好きだ。 おととしくらい(2011年)にこのアルバム何度目かのリマスター再発で、ラフ・ミックス盤というのがおまけについていて、その音に感動しまくった。プログレ顔負けの舞台装置で作られたこのアルバムだが、音の仕掛けを外した生々しいこのアルバムの音が楽しめる。 |
第1位! |
RORY GALLAGHER |
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名曲 |
何とも名盤の印象のない素のジャケットであるが(もう一種類のジャケットはもっと素っ気無い)、それがこの人の印象そのものだった。一世一代の名曲"Moonchild"収録。 95年に亡くなるまで、活動期通してハードロックという言葉はこの人の頭にはなく、激しく動く動作が結果的にハードロックというジャンルに入れられたという音楽性立ったと思うのだが、どの曲もどのアルバムも決して人間の前に音楽なしというか、何を演っても人間臭さを一番に感じさせたミュージシャンでした。 生粋のアイルランド人。ということは、これもまたアイリッシュロックの最高傑作でもある。「アイリッシュロック」というジャンルの絵になぞった音楽ではないけど。 |