1977年
ロックシーンそのものが混沌としてきた時期。
大元では「ロック」なのですが
さまざまなジャンルが代表作品をポンポン産み出します。
これまでは簡単に順位をつけられたのでありますが
ここらあたりで迷いまくった。
よく考えればベスト5は自分でも意外です。
お前それでもメタルファンなのか、と自分でも思いますわい。
★★★★★星(個人的評価100点満点作品) 全30枚
THE JAM |
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名曲 |
80年ブリティッシュポップを代表するバンドという印象が強いが、実際は70年代に活動していた期間のほうが長かった。パンクロックの名作として評価されている作品でもあるが、大衆性のめちゃくちゃ高いポップアルバムでもある。ピストルズとはまた雰囲気が全然違う。言葉で表現しにくいが、ゴンボゴンボ唸るベースがかっこいい。 |
UFO |
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名曲 |
名曲の宝庫。比較すべき音楽性ではないかもしれないが、MSGとUFO、どっちが大衆性高かったといえば絶対にUFOである。ポップスバンド(死語)としても十分に通用する柔軟な姿勢を示したのがこの作品。"Try
Me"などクニャクニャになるくらいメロディアスである。そして"Lights
Out"の疾走感に躍動感、この2つのカラーで名作決定。 当時の日本盤には「新たなる殺意」というわけのわからんタイトルがついていた。 |
TED NUGENT |
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名曲 |
ジャケットそのまま、こういう人だったのだ。 言うまでもなく、まるで原始人である。それに、70年代から活躍しているミュージシャンにはよくあるケースであるが、デビュー当時のヒゲ面のほうが10何年後の姿よりも老けているという。 音のほうは精製前のアメリカンロックという感じ。ワイルドで素晴らしい。きれいな完成品を好む洋楽ファンには好かれません。多分。 wang dang sweet pootangは確か日本盤では「俺のプーンタン」というタイトルがついていたが、プーンタンというのがいまだに何なのかわからない。 今調べてみたが、わからなかった(笑)。 ちなみにタイトル曲は「傷だらけの野獣」というのは許せても、「ロックンロールに死す」、「ハード・ロック一直線」、「ジャック・ナイフ、ギラリ」「ヤツはサン・オブ・ア・ガン」等々...他のアルバムの曲名まですべて調べたくなるが、本当に平和な時代だったんやなぁ... |
FOREIGNER |
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名曲 |
笑うくらいの死語であるが、「シティー・ポップ」などと呼ばれていた。 今聴けばえらく小馴れた人たちによる、ライトテイストのアメリカンハードポップという印象であるが、この年一番の名曲集であることは間違いない。今風に言えば神アルバム。こういうアルバムがあるから、90年代2000年代、AORハードだ何だと言われても響くアルバムなどほとんど存在しなかったのだ。 それにしても、イアン・マクドナルドはイアン・マクドナルドで、同名異人ではない。主要メンバーにあのイアン・マクドナルド、1969年KING CRIMSONのあの歴史的名作「クリムゾン・キングの宮殿」に大きく貢献したイアン・マクドナルドがいたということが凄い。 スコットランドあたりの城主がLAあたりの街中に酒場を開いたようなものである。 |
AEROSMITH |
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名曲 |
RAINBOWのLONG LIVE
ROCK'N'ROLL、ジャケットは同じ線描画で、まさにこの2つの絵こそアメリカンハードロックとブリティッシュハードロックの印象+、その違いを分かりやすく表していると昔から思っている。 エアロスミスのアルバムとしてはこれ以上のものもあるが、ハードロック部門、MADE IN AMERICAをシンボライズするサウンドとしてはこのアルバムが一番前に来るだろう。タイトル曲の、例の7音・4音は永遠に不滅である。 ついに出た、アマゾンで中古盤が1円だった... レインボーのジャケット |
THIN LIZZY |
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名曲 |
これもまた濃いアルバム。フィルのおっさん(若くてもおっさんなのだ、とにかく)が楽しくて楽しくてもう仕方がない、という雰囲気のアルバムである。 大体、ファンキーなハードロックなどというのは黒人が演奏でもしない限りあり得ない卓越したものであり、そのへんさすがフィルのおっさんの血だろうか、何もしないでも勝手にファンキーになってしまうというそんなアルバムである。しっかりハードロックポイントも高いところが素晴らしい。 |
RENAISSANCE |
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名曲 |
このアルバムタイトル名と同じ名前のバンドが日本にいた。 毎晩焚き火の周りで旦那がクラシックギターを弾き若い嫁がヒラヒラと踊っているという現実離れした夫婦がイギリスのほうにいらっしゃるが、このRENAISSANCEなるバンドの存在そのものがモチーフとなっている。どう聴いても、格はこっち本家のほうが数倍上である。繊細さばかりが強調され、いろんな場所で紹介されてきたようだが、聴いてみればお分かりのように、プログレッシブロックの厚みと風格を持ったバンドであり、優雅でありながら太い幹を感じさせるサウンドだった。 |
URIAH HEEP |
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名曲 |
ジャケットと共に名作。 前作"FIREFLY"から参加しているLUCIFER'S FRIENDのジョン・ロートン、この加入2作目で完全に馴染んだという雰囲気である。 この時期このバンドはハードロックアンセムという曲に事欠いていたような印象があるが、確かにセールス的には振るわなかったかもしれない。しかし"Free 'n' Easy"という曲がある。HEEPは全盛期を過ぎたとか言ってた奴はアホだ。 |
THE DAMNED |
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名曲 |
「地獄に落ちた野郎ども」。しかし地獄の音ではない。パンクロックの先駆け。日本ではなぜか通受けの存在だったようだが、いつ聞いても素晴らしく分かりやすいパンクロックだと思う。"New
Rose"は一撃必殺の名曲。パンクロックなのにスカスカではない音質も魅力。
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THE CLASH |
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名曲 |
車のコマーシャルでおなじみ"I
Fought the Law"はアメリカ盤だけのボーナストラックだったような気が(当時)。 ピストルズ以上のパンクロック純正品である。何でも豪華音質の音に慣れ切った今のリスナーが聴けばおもいっきりへぼく聞こえてしまうような軽い音であるが、反体制の何とか、反逆の狼煙がどうのこうのとか、そんなこと以前に、久しぶりに聴いた印象は「パンクロックの赤ん坊」。かっこよさ、凄みよりもみずみずしさが前に来ている音楽である。 |
TALKING HEADS |
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名曲 |
フツーのロックファンが楽しめるのはたった1曲だけかもしれない。しかしこの曲だけは本当にインパクトあった。 昔から評論家筋に常に高評価を賜るバンドであるが、"Psycho Killer"は評論家筋どころか、私は幼稚園児のためのロックかと思った。こんな曲は歴史初だと思った。サビが「くゎくゎくゎくゎ〜くゎくゎ くゎくゎくゎ〜くゎ〜」である。 |
FRANK MARINO &
MAHOGANY RUSH |
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名曲 |
「ワールド・アンセム」は全ロックファン必聴の名曲。初メジャーアルバム"BLUE
BLOOD"オープニングでこの曲をカバーしたX
JAPANはすごかった。男なら常にこの曲を心に鳴らせておけという名曲である。あまりの勇ましいメロディーラインに私は今でも猛感動。 でもこのアルバム、その目玉曲以外がプーかもしれない(笑)。 |
CHEAP TRICK |
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名曲 |
"I Want You to
Want Me"「甘い罠」が大ヒットし、2作目にして一躍トップスターの仲間入り。 100%アメリカンロックの陽サイドに居続けるこのバンドであるが、この出世作品の、プロローグに続く2曲目"Big Eyes"の幾分ダークな雰囲気が非常におもしろい。 次作"HEAVEN TONIGHT"のタイトル曲にもこれに似た暗さがあったが、しかし実際とんでもない名曲ときたもんである。もうこの時期からアナザーサイドをいっぱい持っていたバンドだった。 |
FLEETWOOD MAC |
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名曲 |
ゴージャスポップスの先頭みたいな存在だったが、しかしこの時期の名作はスタイル以前に名曲ありき。クリントン大統領がかつて選挙演説の入場曲に使用していたことで有名な"Don't
Stop"はこのアルバム収録。つまり、アメリカの顔みたいなアルバムである。 80年代メタルファンには有名な(?)SHARK ISLAMDの"the Chain"、このアルバムラストに収録されている原曲もまた感動的。 |
STATUS QUO |
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名曲 |
ハードロック的にはかなり屁音。厚さもなく重量感もなく。 だから素晴らしいというアルバムなのだ。メジャーバンド数々あれど、ここまでシンプルな姿になったとき、一体どれほどのバンドが美点をアピールできるのか。 玉座に座った厳(いかめ)しい王様、しかし服脱いだらただのガリガリのおっさん、なんてこともよくある。そんなバンドもいっぱいいた。 このバンドは普通の服着て王様サウンドだった。このバンドこそ本当のブリティッシュロックの王様である。 カントリーロックの大家(たいか)ジョン・フォガティーが原曲の"Rockin' All Over the World"であるが、なぜか原曲のほうが音も分厚くハードロックだというこの珍現象。しかしこの曲はSTATUS QUOの以降何年にもわたる顔となった。カバーだって何だって楽しければいいじゃないかという、何とも明るすぎる開き直りが感じられる名曲である。この平和さがステイタス・クオの醍醐味。 |
EARTH, WIND &
FIRE |
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名曲 |
ジャンル的にもいろいろな呼ばれ方をしているこの人たちであるが、神がかり的なものを感じる作品である。日本盤タイトルは有名な「太陽神」、音のパワースポットとはこのアルバムのことをいう。 "Fantasy"を聴いて何も感じないやつは音楽聴く耳持っていない。ここで暴言であるが、私がDREAM THEATERあたりのマニアが好かん理由は、スケールの大きな音楽が好きだというのにこういう音楽を聴こうとしないからだ。 |
UTOPIA |
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名曲 |
ありゃまあ、違う星でんがな、というタイトルが面白い。結構なハードロックサウンドである。ポップ星人がハードロック惑星という間違った星に着陸してしまった音と解釈するのも楽しい。 もっとオープニング曲みたいな名曲がほしかったと思うが、まずトッド・ラングレンの印象が変わってしまうことは確実。 大体この人関連のバンドや作品にくっついて回る評論家が、いつも同じような人間だった。小難しい解説ばっかりくっつけて、アホかと思った。 |
STARZ |
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名曲 |
KISSになり損ねたかわいそうなバンドかもしれない。 リアルタイムではそこそこ人気があったらしいが、今ではおっさんしか知らない。しかし名曲集でありますよこれは。全部色が同じであるが、だから強いサウンドなのだ。弾けるメロディーが好きな人は絶対このバンドは外してはいけない。全然猛々しい音ではなく若々しい音だから、まさに雷神様の息子という雰囲気である。 |
RAINBOW |
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名曲 |
ライブ嫌い、ライブ盤嫌いという変人の私であるが、それはなぜかというと、80年代以降のライブ(特にメタル)サウンドには暴れ感、疾走感が突出している部分が評価できても、曲の完成度がスタジオ盤収録曲に及びもつかないというのが多すぎたからである。 もしハードロックのライブ、ライブアルバムがすべてこのアルバムの形式に沿っているなら、私は今頃日本一のライブ好きになっていた。 特にレコード盤を暇人みたいに眺めると、このアルバムの性質がはっきりわかる。 レコードを知らない人に説明すると、音量的に小さい音しか入っていないところは盤の色が黒っぽく(音が高密度で刻まれていない)、そしてジャカジャカ大きい音が入っているところは盤の色が白っぽい(音が高密度で刻まれている)。 このアルバム、盤が黒い場所が異様に多いのだ。つまり、じっくり聴かせる場所が多いということである。走るパートにしても、他とは効き目がまったく違った。 ライブアルバム世界一の名盤。 |
KISS |
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名曲 |
3、3、7拍子というのがあるが、これは4、4、7拍子である。これで当時のハードロックファンは昏倒した。 ある意味KISSというバンドそのものの衝撃である。私はこのレコード盤のA面とB面を10年くらいずっと間違えていたという愚か者であるが(本当)、"Love Gun"は実際B面トップにあった。 オープニング"I Stole Your Love"はあんまりベスト盤などにも入ってない曲であるが、これがまたクールな名曲。HELLOWEENなどがカバーしている。 "Love Gun"は本当に別格。別格過ぎて、若い女の子のおしりを追いかけまわす変態ジーン・シモンズのイメージも確定してしまった。 |
ベスト10!
MEAT LOAF |
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名曲 |
最初から結構なハードロックサウンドだった。巨漢ハードロッカーMEATLOAFのデビューアルバム。 バックメンバーにハードロックバンド関連はほとんどおらず、E.STREET BANDやUTOPIA(!)のメンバーがヘルプしている。 この16年後にリリースされた続編"BAT OUT OF HELL II - BACK INTO HELL"はこのファーストアルバムの売り上げを上回り、世界的に大ヒットした。 えらくかっこいいジャケットが語る通り、路線は昔も今も全く変わらない。CDの音に改めて感動したなぁ〜。 |
SEX PISTOLS |
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名曲 |
何がパンクロックの革命児やねん、と今でも思う。センセーショナルなのはその名前であり、これはポップハードロックの名作である。 正確に言えばポップスのハードロックスタイルでなくポップなハードロックでもなく、ハードロックとポップスの混血児である。生まれた瞬間からこれだという。 とか、そういう観方も今は許してもらえると思う。こんなに聞きやすく、かっちょええロックは他にない。 あれこれ編集盤のようなものが出ているが、スタジオ録音フルレンスアルバムは実質的にこのアルバム1枚だけだったというのが不思議。もし、このバンドがセカンドアルバム、サードアルバムを出していたらそれはどんな音だったのだろう。想像するだけでおもしろい。 |
RAMONES |
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名曲 |
ファーストよりこっちのほうが私は好きであーる。 音もずいぶん厚くなって、オープニングからハードロック爆弾である。お気楽な空気もこのバンドの得意技であるが、このアルバムは何かこう、前傾姿勢でパンチ構えてそうな。シンプルがこれほど光ったバンドもない。当たり前の姿勢もこのバンドなら素晴らしくかっこよかったのだ。 |
QUEEN |
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名曲 |
この年一番の名曲集。 バチ当たりなことながらベスト盤で聞き飽きたわい、という気分も湧いてしまうが、アルバムで聴くとなるとどこかがリセットされたような感覚になって、また楽しめる。 名曲が2曲ほどあれば名作という今とは、ロックの名盤の次元が違った。 "Sheer Heart Attack"はメタル風リフ攻撃怒涛の応酬(本当)、Spread Your Wings"はなぜベスト盤からもれたのか理解に苦しむくらいの名曲。歌詞も泣ける。 長い曲ですが"It's Late"は当時シングルカットされていた。 |
AC/DC |
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名曲 |
日本盤タイトル「ロック魂」は大ヒット。AC/DC屈指の名曲集。そのオープニングを飾るのが何と、ブリブリのブギーである。もしSTATUS
QUOがいなければAC/DCがブギーの世界登録商標取ってたんじゃないか、なんて思えるくらいの堂々とした演奏。 ガギガギでザラザラの音の感触が本当に素晴らしい。語らないロックの美点と凄みがここにある。 いかつくもあり、快適でもあり。なんせこのアルバムがなければAC/DCは全然違うバンドになってたんじゃないか?というくらい、重要な作品である。 |
STYX |
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名曲 |
"the Grand
Illusion" "Come Sail Away"は今まで何度、元気をくれたのかわからない。 いくつもの顔を持っていたバンドであるが、アメリカ最強・最高のメロディアスロックバンドであったことを証明する名作である。70年代初期の作品こそ少々わかりにくいのはあるけど、前作"CRYSTAL BALL"からは立て続けの名作大連発だった。 2000年前後、メロディアスハード(メロハー、と呼ぶのか?)全盛のようでいて、このへんのアルバムに並ぶ作品がほとんど存在しなかった。 |
PETER GABRIEL |
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名曲 |
品行方正そうなジェントルマンがこういう音楽を演っているとは誰が想像できただろうか。大いなる変態、驚異的な狂人というものをこれでもかを味わわせてくれた名作。ソロ第1作目ながら、完全にGENESISを超えていた。緩急自在、映画音楽スケール宇宙級の巨大音楽である。 2曲目"Solsbury Hill"はトム・クルーズ主演の「バニラ・スカイ」で主題曲風に流れてた名曲。それ以外にも、このアルバムの曲はおそらくいろんな映画で流れていると思う。 最初の初めから名作であるが、ラスト2曲が本当に凄くて感動的。 |
第3位! |
BILLY JOEL |
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名曲 |
テメエ自慢になるが、物理・化学・数学A(幾何のほうだったと思う)3つそろって赤点取って留年するところだったのを、英語の成績が良かったので留年をまぬがれたという私の高校時代、英語だけがなぜ何もしないでも得意だったかというと、中学1年生のときにこのアルバムと次の「ニューヨーク52番街」の歌詞カードを、辞書片手に必死に訳したという経験があったからである。このアルバムのおかげで英文法などではなく、英語が頭に住み着いた。 初めて聴いたアルバムはいとこのおにいが貸してくれたのだが、日本語訳詞を紛失してやがったのだ。これはペンです、彼は私の兄(弟)です、程度のことしか習っていない時期にそんな無謀なことをさせるなんて、音楽の力は本当に大きい。 このアルバムは私の育ちそのものである。いいや、本当にそうである。 なのにアメリカなんていまだ一度も行ったことがなく、おそらく知らないままで一生終わるだろう。人生間違ってるぞ。 |
第2位! |
PAT TRAVERS |
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名曲 |
長い間CD化が待望されていたアルバム。今では安く買える。 当時からして全然毛色が違った。速弾きなどではなく、グルーブ感あふれるギター弾かせたらトミー・ボーリンかこの人か。 もの凄いテクニシャンでありながらテクニックに物言わせたギターじゃなく、奔放極まる演奏である。頭の中にあるハードロックの英雄たちの存在感を、しゅしゅしゅしゅと消しゴムで消していくかのような音である。 それはもう、こういうギター弾けたら一生ミュージシャン辞められないだろう。カナダのロリー・ギャラガーである。 |
第1位! |
ROD STEWART |
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名曲 |
「アイラ〜ヴューはねぇぇぇい!」の叫びが有名な代表曲"Hot
Legs"、しかしこれはどうだっていい。 「明日へのキックオフ」という日本盤タイトルも有名。 忘れられない感動体験になったのが"I Was Only Joking"のアコースティックギターソロ。 そして"You Keep Me Hangin' On"のカバー。 もちろんあの曲であるが、これが世界一のカバーである。モータウンにも造詣の深かったロッド・スチュアートであるが、この曲に限ってはシュープリームスの色が残っているなんてはずがなく、ヴァニラ・ファッジ風でもなかった。ブリティッシュロックの全ブレインを結集したかのようなパワーで持って再現される、8分近くに及ぶ最強メロディアスチューンである。こんな感動あるか、と言いたい。 こういうこともやっていたからこの人は凄い。知らない人は絶対の絶対聴いてほしい。こんな時期があったゆえ、近年のポップス童謡おやじのような活動も認めようじゃありませんか。 |