ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
ま、誇張もありますが。

〜B〜

その一

BAD BRAINS “RISE” (1993)

駄作ポイント

黒人にハードロックは似合わない!

文句を垂れた人たち

↑なんて言ってた偏見のかたまりの大御所バカ評論家、およびお抱えのアホ連中。

 いちいち何年も前の評論家の言い草を持ち出してここでやいやい言うのもおかしいが、聴かずに終わった人には当然そういうカラーのバンドと思われてしまったままである。
 当時高名な評論家がこの作品に対して何と言っていたかというと、「白人たちのハードロックという音楽の外堀をなぞっているだけにすぎない」。
 外堀をなぞる、う〜ん、アホには使えない、実に文学的な表現ですなあ。ご立派。私らアマチュアには足元にも近寄れない。
 で、文学的な頭の良い文章の表現が、かえってアホをさらすという好例である。
 勘違いと偏見は言葉では隠せない。実際聴いてごらんなさいな、頭の柔らかいリスナーのみなさん。
 母体は白人の作ったメタルで、それでよしとしましょう。BAD BRAINSは大メジャーバンドFISHBONE同様、メタルに黒人らしい濃さが詰まった、何とも型破りなクソど迫力を聴かせてくれるバンドなのです。
 眠たい曲も何曲かあるから、名作とは言わない。しかし走る曲の凄さに、当時はこのバンドもよくここまで来たもんだと思った。知らない人にはぜひ体験してもらいたい。ブラックの人たちは、こういう暴れ方ができるのだ。

かばった人たち

偏見のない人。

かなり迫力あります。

メタル度

結構かっちょいい

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

この店よくなったねえ、マスター!

和尚様曰く

最高! わしはこのバンドでいちばん好きな作品です。



その二

BAD MOON RISING
OPIUM FOR THE MASSES” (1995)

駄作ポイント

ハードロックの伝統を守れ!

文句を垂れた人たち

↑なんて、この期に及んで「?」なことを言い続けていた評論家およびファン。

 駄作というのなら前作“BLOOD”のほうがよっぽどそれっぽかったが、この95年の作品で若干数の評論家に攻撃されたのは、モダンヘヴィーロックに影響を受けたと思われるガギガギのギターサウンドだった。
 しかし聴けばおわかりのように、そんな言い分は底意地の悪いいちゃもんでしかない。傑作とは行かないが、曲もそこそこかっこいいし、なんせしっかり地に足のついた太いサウンドというのが素晴らしい。

かばった人たち

この作品で初めてこのバンドに接した人たち...と言いたいところですが、雑誌であんなええ加減なこと書いてあったら初心者はつかないって。

この人たちお得意の(?)捨て曲もあるけど。

メタル度

がんばってはると思います。

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

いい固定客とタチの悪い固定客がいましたねえ。

和尚様曰く

ラストナンバーが最高にカッチョよい。
中古屋でよく見かけるから、買いましょう。



その三

BAD NEWS “BAD NEWS” (1987)

駄作ポイント

おふざけも度が過ぎる!

文句を垂れた人たち

イギリス生まれの人を除く世界中のリスナー。

 確かにおふざけも度が過ぎている。
 別に「ボヘミアン・ラプソディー」を粉々にぶっ壊して糊でくっつけたようなカバーをやったからって、攻撃するつもりはない。ただ一言、「何がおもしろいの?」としか言えない。
 ブライアン・メイがプロデュースしたというのもあって、そう下劣で卑猥な音でもないが、40分間、きょっと〜んとしておられるほど私たちはヒマではない。

かばった人たち

イギリス人にしかわからないギャグがわかる人。

......... 。

メタル度

そういう類いのもんじゃございません。

いちげんさん愛想度

これを愛想と感じるかどうかは個人の観方によりますが...

固定客満足度

−−−−−−−−−−

和尚様曰く

どう観ても聴いても駄作。ロック界の駄作。



その四

BLACK & WHITE “DON'T KNOW YET” (1989)

駄作ポイント

「メタルラップ」とは、なめるな!

文句を垂れた人たち

そりゃ売りが売りなんですから、いっぱいいたでしょう。

 メタルラップ、というだけで評論家および暑苦しい一部のメタルマニアの皆様が怒ったようだが、まず最初に聞いてみろと。一円の金にならない代物なら最初から日本盤が出るはずがないのだ。
 これは形式云々よりとにかく楽しいアルバム。アメリカンロックファンなら壁は絶対感じない。暑苦しいメタルファンが好む音楽そのものは私も大好きながら、人が好きで聞いているものにいちいち口を挟む暑苦しいマニアは消えてほしいと思う。
 大層な言い方をすれば、メタルファンにとって、ユニバーサルな音楽の楽しみ方を果たして自分ができるのかということを試してくれるような作品だったかもしれない。
 2000年をとおに過ぎた今、こんなバンドは山ほど存在している。

かばった人たち

メタルを聴きながら信念やら情念やらそういうこと言わない人。

これが結構良かったりする。

メタル度

意外とカッコよかったりする。

いちげんさん愛想度

めちゃある。

固定客満足度

-------------

和尚様曰く

結構良かったりします。



その五

和尚特選!

BLACK'N BLUE “IN HEAT” (1988)

駄作ポイント

元気者スッ弾け路線から一転して、
アダルトなカラーへ転身したこと。

文句を垂れた人たち

評論家多数、ファンも多数。

 前3作と全然色が違うが、私は本当にいい作品だと思った。アダルトになったと勝手に騒いでたやつはアホでして、このジャケットの印象通り、暗闇の中でギラッと赤く輝くハードロックの猛る魂がしっかり呼吸している。渋い作品ではなく、やっぱりどうしようもなくかっこいい作品である。走って暴れるだけがメタルと違うぞ!というのを、このバンドが示してくれたことに意義があった。

かばった人たち

メタルは元気者のためだけにある!と考えないリスナー若干。

良いじゃないですか。

メタル度

すんばらしい!

いちげんさん愛想度

このバンドにしては愛想悪かったかも。

固定客満足度

通(つう)は唸った。

和尚様曰く

おすすめ!



その六

THE BLACK CROWES
THREE SNAKES & ONE CHARM” (1996)

駄作ポイント

全然ノレないじゃんか。

文句を垂れた人たち

このバンドをロックンロールメタルバンドであると信じていた人たち。

 メタルファンが聴けばケツの緩んでしまうような、何とも締まりのないサウンドだが、確かにこういう感覚は70年代のおっさんハードロック作品のいくつかで味わえた。ロックは自分に活力をくれる! いつでも前向きに何かを信じて生きる! とか、そういうのは四六時中持っておられる感覚でなく(私など24時間まるで持ってない)、誰でもダラッと無姿勢でいたいときもあるはず。そういうときのBGM。かったるい音楽だが、不思議と通して聴けてしまう。前作“AMORICA”(オケケの...)のほうがよっぽど駄作だと思う。

かばった人たち

人間までそこまで行かずとも、耳が変態の人。

普通とは違う。

メタル度

ない

いちげんさん愛想度

全然なし。

固定客満足度

半分出ていっちゃったね。

和尚様曰く

もこもこ蒸しパンロックの妙技!



その七

BLACKMORE'S NIGHT
FIRES AT MIDNIGHT” (1909)

駄作ポイント

いつまでやっとんねん。寝るって。

文句を垂れた人たち

わしだけでしょ、多分。

 今や、リッチー・ブラックモア=これになってしまった。ハードロックアーティストとして名声を成し、こういう快適で家庭的な世界で(おそらく)一生を終えてしまうのが本当に残念。引退後の好々爺の余生みたいな音である。
 ミュージシャンもリスナーとともに歳をとって、若き日のパワーを懐かしみながら、みんなで暖炉を囲んで高い酒飲み持って会話、ですか。ああ素晴らしき安楽の空間。
 癒し癒しと馬鹿テレビに出てる馬鹿と同じせりふを吐くことを何よりの快感とする馬鹿の癒しアイテムとして馬鹿売れしたりしないことを痛切に祈る。また、70年代有名ミュージシャンが同じ轍を踏まないようにも痛切に祈る。
 音楽性についても。RENAISSANCEとかMaggie Reileyのパクリではないか。ほとんど。嫁はんは確かに若くて美人だが、歌は天真爛漫すぎてついていけない。こんな奥の深さのない歌も珍しい。へたくそである。アトラクションのBGMだろうこれは。

かばった人たち

かばったも何も、皆さん笑顔で絶賛!でしょ、多分。

素晴らしい!でしょ、多分。

メタル度

そういう類いの音楽でないでしょ、多分。

いちげんさん愛想度

大いにあるでしょ、多分。

固定客満足度

皆さん満面の笑顔でしょ、多分。

和尚様曰く

95年のBLACKMORE'S RAINBOW復活をもう一度! おっさん死ぬまでにもう一度!



駄作その八

BLACK SABBATH “NEVER SAY DIE” (1978)

駄作ポイント

ポップではじけるブラック・サバスなど...

文句を垂れた人たち

ブラック・サバスはやっぱりヘヴィーじゃなければならないと言う人。

 たとえば公式トリビュート盤ではCATHEDRALやあと誰だったか、このアルバムから"Johnny Blade"やら"Shock Waves"あたりピックアップしていたりするバンドもいるので、さて、駄作なのか通ウケ作品なのか、さっぱりわからない。
 曲は悪くないが、とりあえずオープニングからぽぽぽぽーんと弾けるポップな空気がほんまかいなという感じ。ギターサウンドはきちんと加工されているのでこれまでの音と比べて違和感はあまりないが、しかしオジーの歌は食あたり級ですな。

かばった人たち

ポップメタル好き。加えてブラック・サバスを知らないという不届き物。

そうむちゃくちゃ悪くはない。

メタル度

このバンドとしては、そりゃ情けない。

いちげんさん愛想度

気持ちわる〜

固定客満足度

さすがに引いたでしょう。しかし真性のマニアはわからない。

和尚様曰く

この音でNEVER SAY DIEとか言われても...



その九

BLACK SABBATH “DEHUMANIZER” (1993)

駄作ポイント

ロニー・ジェイムズ・ディオ復帰作品!
というのに、このテンションの低さは何だ!

文句を垂れた人たち

評論家多数、ファンも多数。

 ロニー・ジェイムズ・ディオ復帰作品、というのがいけなかった。売る側は煽りまくるし、買う側は“HEAVEN AND HELL”第2弾を期待するし、そしてこのサウンド、ときたら期待外れと言われても仕方ない。
 ただ、トニー・アイオミお得意のリフワークはさすがに聴かせるし、ギーザー・バトラーのベースが特にカッコいい作品であり、ロニーもしっかり弾けている。お祭りアルバムだから落胆したファンが多かったのであって、普通のサバスのアルバムとしては、いい意味で普通のアルバムだと思う。

かばった人たち

ギーザー・バトラーおよびトニー・アイオミファン。

前半まあまあ。

情けな度

全盛期に比べればそりゃ...

いちげんさん愛想度

この人たちの作品の中では愛想がいいほう。

固定客満足度

トニーとギーザーのファンなら文句は言わなかったように思います。

和尚様曰く

今聴けばそんなに悪い作品には聴こえません。



その十

BLACK SABBATH “FORBIDDEN” (1995)

駄作ポイント

ブラック・サバスに黒人プロデューサー!
ふざけすぎ!

文句を垂れた人たち

評論家。まず評論家。ファン以前にとにかく評論家。評論家評論家。

 これはファンの間でも意見が分かれる作品であるが(...というかほとんどが否定的)であるが、私は悪くない作品だと思う。
 オープニングナンバー“the Illusions of Power”に何と過激派ラッパー・アイスTが参加し、アルバムプロデュースをそのアイスT率いるラップメタルバンド(本当にそういうバンド)BODY COUNTのギタリスト、アーニー・Cが担当。
 これは聴く前から駄作!と叫ぶ奴が多かった。アイスTという人は本当に悪そうな顔をしていて、90年代はアクション映画に悪役ボスとしてしょっちゅう出ていた人であるが、ギャング映画定番の太ったボスというのではなく、痩身で凄みを効かせる怖い役ばかりだった。
 そんなカラーが加わったオープニング曲、禍々しさを描くロックとしてはまさに古典と現代の合体といった存在感である。単純に、非常に面白い音が聴けたと思ったが。
 ブラック・サバスに黒人プロデューサー、非常に夢のあるサウンドである。とかいってヘイヨーファッキンシットメ〜ンという音なら誰もが怒って当然だが、やっぱり私はいつでも思うが、自分が聴いて判断してくれと。
 邪悪ロックとしては古典になるブラック・サバスと今風に邪悪である黒人過激ラップミュージックが、形式ではなくコンセプトで見事に合体を果たしている数曲。この黒々としたサウンドは本当に素晴らしい。
 これがもともと新しい試みであるのは素人にもわかりきったことで、以降こういうバンドで5年6年とやっていくとは誰も言っていない。
 で、目くじら立てて「メタルにラップとはけしからん!」でしょ。評論家が。逆に、ラップファンがどう思ったかなど、最初から考える余地もない。
 そんなことだからメタル人は融通のきかない真面目ちゃんだと他ジャンル関係者からおちょくられるのだ。

かばった人たち

ファン...しかないでしょうやっぱり。

捨て曲もありますが、全体的にはまあまあ。

メタル度

結構ありますよ。

いちげんさん愛想度

愛想と言っていいのか何と言っていいのか...

固定客満足度

本当のファンならあそこまでボロカス言わないぞ。

和尚様曰く

1曲目2曲目が名曲であるにかかわらず
他すべて捨て曲という“CROSS PURPOSES”なんかより
わしは好きな作品です。偏見育てる人間は紹介者失格。



その十一

BLUE OYSTER CULT “MIRRORS” (1979)

駄作ポイント

ポップスかこれは?

文句を垂れた人たち

BOCは死神様だと信じていたリスナー多数。

 ポップス、という言葉自体死語であるが、リリースされたのは1979年、当時はそう言われて騒がれたと何かの本で読んだ。BOC初の問題作である。
 この前のアルバム、名作ライブアルバム“SOME ENCHANTED EVENING”であるが、あのジャケットの絵がBOCのトレードマークであるからして、確かにこのアルバムの代表曲“Dr.Music”などはズルッと来ないでもない。
 でもBOCのポップ化大成功は77年の「ゴジラ」で実証済みではなかったか? 超名曲“In Thee”もこのアルバム収録、問題作どころか立派な大傑作だと思う。

かばった人たち

ポップスファン。

結構いいぞ。

メタル度

ポップです

いちげんさん愛想度

かなり良い。

固定客満足度

本当のファンは満足したと思うけど。

和尚様曰く

問題作などと誰が言った?



その十二

BLUE OYSTER CULT “CLUB NINJA” (1986)

駄作ポイント

軽〜い!
年輩バンドの奥行きはどこに? という音。

文句を垂れた人たち

老舗は最初に格ありきと正しい観方をする評論家、リスナー。

 特に久しぶりに聴いたロックファンはひっくり返ったに違いない、全然BOCらしくないサウンド。オープニング“Folded Flags”のみ、らしくないにせよ単純に名曲といえる出来であるが、以下、何とも食い甲斐のない曲が並ぶ。ポップな曲をやっても良し、爽やかな曲やっても別に構わん。ただ、この行儀の良さはなんだろう。奔放さが感じられなかったのがあかんかったと思います。

かばった人たち

心の広〜いファン。

オープニング曲は名曲。

メタル度

曲によってへぼい。かもしれない

いちげんさん愛想度

愛想良過ぎ。

固定客満足度

さすがのおいしさと思う人もおれば椅子蹴って帰る人もおったような。

和尚様曰く

“Folded Flags”だけに2000いくら払ってもいいと思いますが...



その十三

和尚特選!

BODY COUNT “BODY COUNT” (1992)

駄作ポイント

黒人がメタルの世界に入ってくるな!

文句を垂れた人たち

特に評論家連中はまったくの無視!

 大体、白人もソウルミュージックやってる人多いのに、なんで黒人がメタルやったらあかんのかと思う。
 ブラック・サバスの95年作品(↑で紹介)はこのバンドのギタリストがプロデュースを担当し、オープニング曲ではコンクリートジャングルの肉食教祖アイスTがトニー・マーティンとデュエットするという信じられない絵を見せてくれたが、さてこのボディー・カウントのファーストアルバム、まあしかし、なんちゅうへヴィ・メタルでしょうこれ。
 この一方的なクソど迫力に笑いこそすれ、決して駄作などと言えたもんじゃないと思うけどな。
 アイスTは“JUDGEMENT DAY”や“TRESPASS”などA級とB級の中間くらいのアクション映画に準主役クラスの悪役でよく出ている人であるが、まさに今風暴力映画にぴったりのBGMである。
 聴かない人間の偏見は、もう仕方ないと思うけど、わざわざ聴いていながらこのスピリットが響かないなんて、悲しい人たちもいたもんよ。
 黒人なのに、ファンクなノリはシャレでも出てこないし、濃さより鋭さがヌッと前に出た珍しい音。これは本当に、ブラックマンたちによるへヴィ・メタルである。
 これだけマザーファッカーマザーファッカーと連発されるアルバムもない(笑)。

かばった人たち

そりゃこれ、買った人ですよ。

捨て曲もあるけど。

メタル度

合格!

いちげんさん愛想度

まったくナシ。

固定客満足度

もう、みんな大暴れ!

和尚様曰く

へ〜いファッキンシッ!
マザーファッカ〜ぁぁぁぁぁぁぁあああ! (アホ)



その十四

BON JOVI “7800 FAHRENHEIT” (1985)

駄作ポイント

地味じゃないか?

文句を垂れた人たち

評論家数人。ロックを目で聴く人たち。

 ファーストアルバムから、手を返したような雑誌での扱いが当時は信じられなかった作品。
 何と言えばいいのか、必ずバカ踊りして登場してくると考えるギャラリーの期待を主役はいつもいつも見事に裏切ってくれたから、私は実際このバンドは非常に好きである。今では大陸の大らかなロックを謳い、世界的存在となっているではないか。
 評論家の幼稚な物言いが当時は目立ち、権威に従うのが大好きなたくさんのリスナーは知ったかぶりこいてこれを駄作扱いしていたが、最近の、ロック聴くのに権威の力なぞいらんと考える若いリスナーは“THESE DAYS”、“CRUSH”なんかよりずっといい曲詰まった作品と申している模様。その通りである。

かばった人たち

ロックを耳で聴く人たち。

良い。

メタル度

ちょっと元気ないかも知れないが、元気よく歌われたら魅力が下がる曲もある

いちげんさん愛想度

愛想のいい音とは言えないかも。

固定客満足度

固定客と言ってもまだセカンドアルバムでしたからねえ。

和尚様曰く

曲がいいから絶対買い!



その十五

BON JOVI “CRUSH" (2000)

駄作ポイント

オープニングだけじゃないか。

文句を垂れた人たち

そんなもん、このバンドの悪口を言うことは全メタル業界の人たちに対する冒涜ですよ!

 このアルバムは確かにつまらなかったと思う。"It's My Life"は歴史的名曲でありながら、それ以外の曲があまりにも印象薄い。曲名見てもどんな曲だったか思い出せないし。
 ↑と、純粋な感想がたった2行しか書けない。

かばった人たち

言うまでもないでしょ。

1曲だけ良い。

メタル度

おとなしい...1曲除き

いちげんさん愛想度

意外に愛想がないところはこれまでの作品同様評価できる。

固定客満足度

皆さん幸せな笑顔笑顔!!

和尚様曰く

輸入盤なら1000円以下、ついでに通販中古では1円(!)、
"It's My Life"だけにこれだけ払っても良い買い物である



その十六

BOSTON “WALK ON” (1994)

駄作ポイント

名作ではなかった。

文句を垂れた人たち

ですから売り上げで名作駄作を判断する人たち。

 名作ではなかったから、評判が悪かったという稀有のケースである。
 歴史的な売り上げを記録したバンドとして、この4作目で初めてコケたと言える。
 しかし内容までコケてるのかといえばとんでもない。
 いや、やっぱしアルバム後半凡曲ばっかりかもしれないが、このバンドは名曲を堪能してください、というバンド。3曲ほどここから生まれた名曲が何年も前のアルバム同様、音楽が好きでよかったと思わせてくれた。

かばった人たち

昔からこのバンドが好きな人たち。

いい曲ばっかり!

メタル度

メタルではないけど

いちげんさん愛想度

この程度の愛想なら白々しくないよ。

固定客満足度

固定客は大満足したと思いまっせ。

和尚様曰く

このバンドの名曲は他と効き目が違う。
いいアルバムだ!



その十七

BRUCE DICKINSON “SKUNKWORKS” (1996)

駄作ポイント

わからんけど、でもみんな駄作って言ってるよ。

文句を垂れた人たち

メイデンに倣え、もしくは勝て!なんて言う保守的な人。

 このアルバムタイトルでもし本当に駄作なら、笑わせる。
 結局アイアン・メイデンに復帰したブルースさんの作った音としては、らしくない音だと言える。
 しかしシンガーのソロは特にバンドでやっていない路線が展開される者である。メイデンと違っていて、何がおかしいのか。私は何でも、曲で判断する。これはいいアルバムである。

かばった人たち

ぼく。

いいよ。

メタル度

少し食い足りないか。

いちげんさん愛想度

洋楽的には愛想のいいほうだと思いますけど、けどメタルマニアにはそうじゃないと思う。

固定客満足度

保守的なジジイリスナーは店出て行っちゃったよ。

和尚様曰く

その「みんな」が曲者。わしはもっと曲者。
でもこれはいいアルバムだ!



その十八

BRUTAL TRUTH
EXTREME CONDITIONS DEMAND EXTREME RESPONSES” (1992)

駄作ポイント

わっけわからない...

文句を垂れた人たち

こんなコワイ人たち、いじめる勇気なんてある人いないぞ。

 ハードコアパンクあたりから大きく影響を受けてはいるが、NUCLEAR ASSAULTは本当にかっこよかったヘヴィ・メタルである。あの音の終着点がこのブルタル・トゥルースの世界だとは思いたくない。
 例えば完全武装した連中が一色即発の状態で睨み合っているという、ハードコアなヘヴィ・メタルの絵がそれなら、このグラインド・コアスペシャル、BRUTAL TRUTHの世界は、勝った人間が負けた人間を器具で解体し臓物をビチャビチャ引っ張り出しているかのような、ぐっちゃぐっちゃのエゲツない世界である。
 暴力なんてかわいいもの、それ以上の凌辱蹂躙徹底破壊の世界。買って損したとまでは思わないが、しかし普通のメタルリスナーにはまったく必要のないサウンドだと思う。

(2013年このサイト大改訂時の後記:
  ↑と、10年前はこういうふうに思ったのだが、今現在、こういう激ハードコアスタイルのあまりの多さに完全に耳が慣れてしまい、このアルバムを聴いても何とも感じず、普通に80年代90年代メタルと並べて聞けてしまうから恐ろしいもんである)

かばった人たち

グラインドコアマニア。および殺人一歩手前までうっぷんのたまった人たち。

わっけわからん。

メタル度

メタルの500倍過激。

いちげんさん愛想度

固定客すら土下座しないと入れてもらえない。

固定客満足度

こういう方たちとはあまりお近づきになりたくない気が...

和尚様曰く

ぐっちゃぐっちゃのゲロゲロ。


その一九

和尚特選!

BUDGIE “DELIVER US FROM EVIL” (1982)

駄作ポイント

別に駄作扱いされているわけじゃないが、
正当に評価もされてない。

文句を垂れた人たち

派手好きメタルファン。

 バッジーラストアルバム。メタリカもカバーした70年代後半全盛期の作品については、曲が神格化されているみたいであるが、あれがバッジーのすべてではない。
 エキセントリック加減を抑えマトモになったぶん本国での評価も芳しくなかった80年代の作品であるが、そのマトモ加減が実際メジャーハードロックとしては一級品だった。“Hold on to Love”は震える。

かばった人たち

ブリティッシュロックファン、および何年来のこのバンドのファン(だと思う)。

めちゃカッコ良い。

メタル度

えげつなさはきれいに消えたけど、一般ロックとの距離がぐんと近くなった。

いちげんさん愛想度

かなり!

固定客満足度

満足したと信じたい。

和尚様曰く

大傑作!



その二十

BULLDOZER “THE DAY OF WRATH" (1985)
THE FINAL SEPARATION” (1986)

駄作ポイント

もう、何もかも。

文句を垂れた人たち

みんな。

 これらの作品のあと、80年代唯一と言ってもよかった激烈ブラックメタル路線へ転身し、極上の作品を2作続いてリリースしたが(本当)、この最初の2枚は何と言っていいのか、もうゲラゲラ笑うしかないサウンド。
 ダークなマイナーメタルの範疇に入ると言ったら、俺らだって最低限音楽やってるんだといってダークなマイナーメタルバンドが怒ってくる。
 最低限のテクニックすらうかがえないサウンドであるが、妖気だけが唯一の個性じゃとばかりにムワムワたち込めている。しかし妖気を音楽性と言っていいのかどうか。私は勝手にゲジゲジメタルと命名した。実際のところ、私は好きである。

かばった人たち

2000万人に1人くらいの割合でいたブルドーザーマニア。

曲か何なのかわからん曲もあったりして...

情けな度

ヤワな音じゃないことだけは確か。

いちげんさん愛想度

ゼロ。

固定客満足度

わからん。

和尚様曰く

ゲジゲジ好きはぜひ!!


その二十一

BURZAM “DANDI BALDRS” (1997)

駄作ポイント

一言、「何やねんこれ??」

文句を垂れた人たち

文句垂れたら呪われそうですが...

 このバンドは、あのBATHORY同様ひとりの人物が何でもかんでもやっていらっしゃるいわゆる「ひとりブラックメタルバンド」のひとつであるが、殺人を犯して終身刑で服役中のカウント・グリシュナックという男が獄中から何作もアルバムを届けてくれるという、誠に妙ちくりんな変り種である。
 ライナーその他ではその特異性を真面目一辺倒に真っ直ぐ紹介しておられるライターさんの頑張り様であるが、殺人で服役中にCDを制作できるなどそんなこと、実際にあるわけないでしょうが。
 と私は長年思っていたが、メタルの動向を描いたドキュメンタリー映画などで、事実であることが判明している。
 ただし「殺人はいけないことであるが、しかし音楽というものは別のものである。」と真面目に解説する日本の評論家のおめでたさには屁が出て止まらない。
 そういう売りを確かに裏付ける、デビュー当初から恐い怖いブラックメタルサウンドである。
 デビュー時こそその恐々たる世界が人気ホラー映画さながらのアップダウンの効いたメリハリを求めるリスナーにはなかなか楽しめた音だったが、さて、獄中からというわりにはテンポよく作品をリリースしてくれるこの97年あたりの作品に至っては、極めすぎも極めすぎ、なんとまあ、「効果音」だけじゃないかコレは。本当のエキストリームメタルとはこれなのかもしれない。

かばった人たち

そりゃ、今の世の中ですから若干いらっしゃったでしょうねえ。

ノーコメント。

情けな度

何を持って根性入ってる、あるいは情けないといえばいいのか...

いちげんさん愛想度

ゼロより遥か下。絶対零度。

固定客満足度

人間の形をしていない人が固定客なのでは...?

和尚様曰く

駄作でしょ。
ファンのみなさま、こんなこと言うわしを呪わないでね。



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