「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。

〜E

その一

EARTHSHAKER “OVERRUN” (1986)

駄作ポイント

いらん。正直、本当にもういらん。

文句を垂れた人たち

一般メタルファン。

 もともと歌謡曲に近すぎると言って攻撃するメタルリスナーはいた。しかし、曲の素晴らしさゆえ洋楽メタルリスナーの中にも多くのファンがいたことも事実。
 「流れた赤い血はなぜ」、「ありがとう君に」、前作のハイライトチューンにこれは行き過ぎるとやばいぞ...と、昔からのファンが抱いた不安は見事に適中。
 もう、ここまで行ってしまえばついていけない。「オーバーラン」というタイトルそのまま。

 ...というふうに日本のバンドを酷評すれば、必ずと言っていいほど苦情メール、罵倒メールが来た。
 わしは、「こうしなければバンドを継続できなかった、=バンドだけで食べていくための切腹に等しい行為」というケースがこのバンドに限らず、いろいろあったのは知っている。
 切腹に等しかったかもしれないが、しかし音楽の話だから、命を奪われることはない。現に今もたくさんのバンドが以前のバリバリのメタルサウンドを復活させて生きているではないか。

かばった人たち

こんな言葉使うの恥ずかしいですが、今のJロックファンの先祖みたいな人たち。

いいわけがない。

メタル度

このジャケットです

いちげんさん愛想度

ここまであればバカです。

固定客満足度

どうでもいい、知りたくもない。

和尚様曰く

Jロック的にはどういう位置付けにあるのかわかりませんが、メタル的には駄作中の駄作でしょう。
近年の音は素晴らしいらしい。聞いてみたい。



その二

EDGE OF SANITY “CRIMSON” (1996)

駄作ポイント

つまらん。駄作を評するのにいちばんぴったりの言葉。

文句を垂れた人たち

ほとんどのファン...だったと思うけど。

 収録曲1曲、40分以上の大作1曲、そのこと自体は駄作たる理由にはならないと思うが、こんなことする必要性がわからないし、またはそこをわからせるにはその曲が楽しめさえすればよかったわけだが、これがただ長いだけで退屈だという、これはこのバンドの中でも汚点といえる作品だったかもしれない。

かばった人たち

熱狂的メロデスファン?

曲も何も...

メタル度

気合は入っているが、入り過ぎでっせ

いちげんさん愛想度

なし。

固定客満足度

わっからん...?

和尚様曰く

zzzzzzzzzzz......(寝てる)



その三

ELECTRIC BOYS “FUNK-O-METAL CARPET RIDE” (1990)

駄作ポイント

サイケデリック・ファンク・メタルという
売りでしたが、この程度なら特別でも何でもねえ。

文句を垂れた人たち

いじめるもかばうも、全然売れてなかった。

 ライナーノートからの抜粋であるが「彼らの云う“サイケデリック・ファンク・メタル”とは、ブーツィー・コリンズやMOTHER'S FINESTからインスパイアされたファンク的アプローチと、オーソドックスなHM的手法を掛け合わせ、それを“サイケデリック”というフィルターを通して、つまり常識にこだわることなく、既存のスタイルを無視して、積極的に音楽の間口と可能性を広げていくということになる。」
 駄文の典型である。
 言ってることとは裏腹に、まさに常識にこだわりまくり既存に頼りまくりのこの評論家の言葉に代表されるように、紹介そのものが駄作だったという、かわいそうなバンドである。
 海外での評判は良かったと思う。音はメジャーポップメタルとしては普通で、悪くない。

かばった人たち

しかし意外とファンは多かったかもしれません。

まあまあ。

メタル度

曲によっては軽い、というか、曲によっては重い、というべきか。

いちげんさん愛想度

ありすぎかも。

固定客満足度

ファーストなので固定客はまだおりません。

和尚様曰く

評論家の皆さん、あなたたちが賢い人で
いい大学を出ていることはそれはもう、十分にわかってますので、
とりあえず笑われないようにしてください
わしは高卒なり。



その四

ELECTRIC WIZARD “COME MY FANATICS...” (1996)

駄作ポイント

曲長すぎ

文句を垂れた人たち

何かの間違いで買ってしまったフツーのメタルファン。

 10分8分8分8分...いちばん短い曲で7分近くと、曲長いことがいちばんの個性であるかのようなバンド。
 ただ、多くのリスナーがつまらない退屈だずーっと同じだ、、、と述べることは正しくもあり間違いでもあり、初期ブラック・サバスのあの粘着ダークネスの世界を仰ぐバンドなので、この音でいてこの空気でいて大正解なのである。非難するのはお門違い。金返せと言う人は買い物を間違えただけ。そういうジャンルだと思う。

かばった人たち

エキストリームメタルファン。

悪くないよ。

メタル度

激しい音か...? これは。

いちげんさん愛想度

ゼロ以下。

固定客満足度

そりゃもう、天国です。

和尚様曰く

大衆性がない=駄作、だとはならないそのひとつの例だと思うんですが、
それにしても入り口の狭い音楽です...




その五

EMERSON, LAKE & PALMER “BLACK MOON” (1992)

駄作ポイント

いつまでやっとんねん。
はよ引退しろ。

文句を垂れた人たち

評論家...だったんじゃないですか? 覚えてないけど。

 ↑のような、本当にひどいこと言うのが、実は日本のファンの特徴だったりして。私個人的には長年慣れ親しんできたバンドをボロカスに批評するファンの気というものが理解できない。愛とか熱とか、そういうものが安いんだろうな。
 確かにグレッグ・レイクの衰えは隠せないものがあったし、全盛期の勢いは音にも曲にもうかがえないが、しっかりとELPのサウンドではあった。これを聴いたリスナーが、昔の音を買いに行く。バンドの目的は成ったのである。ELPを知らないリスナーがELPとは何だ?を知るにおいて、これは決して駄作ではない。

かばった人たち

勉強心でこれを買った若いリスナーだったんじゃないでしょうか。

そりゃ昔に比べれば...

メタル度

関係なし

いちげんさん愛想度

全盛期に比べれば愛想度だけはアップしたような。

固定客満足度

これがわからない。

和尚様曰く

情の安いマニアは双葉亭四迷



Eの項駄作その六

EMPEROR “WRATH OF THE TYRANTS” (1993)

駄作ポイント

これはまた...ひどいなあ。

文句を垂れた人たち

普通の人は買わない。

 本当のファーストアルバムだというデモ音源+ENSLAVEDとのSPLITアルバムに収録されていた4曲、という作品。何でこんなものを買ったのか、自分でもわからないし、覚えてもいない。
 強烈にシンフォニックブラックメタル化するのは94年の正式ファーストアルバム"IN THE NIGHTSIDE ECLIPSE"からになるが、まあしかし、どれほどグッドプロダクションで作られていてもおもいっきり聴く人間を選んでしまうエキストリームメタル、それがデモバージョンなんてものになるとどれほど恐ろしい世界か。
 93年という時期、まだこういうゴミみたいな自主制作盤は世界中に出回ることは少なかった。

かばった人たち

そりゃ、マニアでしょう。

オヨヨ

メタル度

わはは

いちげんさん愛想度

愛想も何も...

固定客満足度

固定客は、人間ですか?

和尚様曰く

お金返して。



その七

ENTOMBED “SAME DIFFERENCE” (1998)

駄作ポイント

デスメタルロックンローラー大コケ?

文句を垂れた人たち

名曲が1曲あるのでいじめる気は起きないんですけど...愛の安いファンは何というかわかりません。

 あっちの雑誌の付録のプロモーションCDで"Addiction King"を聴いて、新作は絶対名作に違いない! RAMONES手がけたこともある辣腕プロデューサー、ダニエル・レイの名仕事はいかに!なんて思ったが、何ということか、アルバムはまったくだめだった。"Addiction King"は名曲だったが、オープニングのそれ以外今1曲も思い出せないというお粗末さ。この路線ではしっかりとつまづいてしまい、ファンにも不安を抱かせた作品かもしれない。
 ただし次の作品で大逆転、結局デスメタル・ロックンロールなる世界を完璧に完成させた。

かばった人たち

かといっていいアルバム!と誉める人も見たことない。

1曲だけ名曲。

メタル度

......難しいなあ。

いちげんさん愛想度

このバンドらしくない愛想があった。

固定客満足度

評判良くなかったと思います。

和尚様曰く

"Addiction King"だけは聴いてほしい



その八

EUROPE “OUT OF THIS WORLD” (1988)

駄作ポイント

超ポップ化。

文句を垂れた人たち

メジャーでがんばるメタルゴッドたちに心酔していた評論家およびファン。

 “OUT OF THIS WORLD”というより「アウトオブメタル」という作品。お気楽ポップスというほど軟弱でもないし、曲もまあまあいいから、こだわりにない方には聴いて損はない作品。
ただし、かつてファンだったメタルリスナーからすれば、もうちょい「間(あいだ)」というものがほしかったというところか。
 “THE FINAL COUNTDOWN”で億万長者になったからといって、音まで早々と安泰路線になってしまうことに反感を持ったリスナーが多かった。

かばった人たち

ジョーイ・テンペスト君のファン。

ポップスとしては悪くない。

メタル度

メタルとしては情けない。でももうメタルじゃない。

いちげんさん愛想度

すっご〜く。

固定客満足度

ならではの濃さがなくなった分帰っちゃった人も多かった。

和尚様曰く

ですから、ポップスとしては悪くありません。




その九

EVENFALL “CUMBERSOME” (2002)

駄作ポイント

このパターン、飽きたって。

文句を垂れた人たち

飽きたぞと思う人。

 このバンドには罪はない。
 このアルバムにも罪はない。
 申し訳ない。御免。勘弁。
 何が言いたいのかと言えば、ゴシックメタルのソプラノ女性ボーカル、このパターンはもう要らないということ。かろうじてエッヂの立ったギターがメタルファンに最低限の満足感を与えてくれるが、しかしこれでギターまでフツーだったらもう誰が聴くんだという感じ。
 もういい加減にせえよというくらいこういう音が増えすぎたから、飽きた人間は世界中で一定数、私のようにぼやくのであろう。

かばった人たち

飽きたぞとは思わない人。

そう悪くはありませんが。

メタル度

まあまあ。

いちげんさん愛想度

結構高い。

固定客満足度

そりゃ固定客さんたちは満足でしょうけど。

和尚様曰く

ゴシックメタルにソプラノボーカル禁止令出せ。




Eの項駄作その十

EXCITER “EXCITER” (1988)

駄作ポイント

これがエキサイター!?

文句を垂れた人たち

聴いたリスナー98%。

 これがあのエキサイター!?と耳を疑った作品。ダン・ビーラーがメジャーになれなかった理由は、こんな作品出しているという悪行動ゆえ。ボーカリストを入れ4人編成になったのはよかったが、このボーカリストのヘぼさといったら驚愕的である。バックも何をしてるんだ。
 乾坤一擲、バンド名がタイトルということは当然バンド代表作品でなけりゃならないのだ。そこでいちばんの駄作を出してしまうとは、まったくメタル界稀に見る悲喜劇だった。

かばった人たち

いるの?

プーの極み。

メタル度

情けない!

いちげんさん愛想度

良くもなし悪くもなし。

固定客満足度

あかん。

和尚様曰く

駄作中の駄作。



Eの項駄作その十一

EXTREME “III SIDES TO EVERY STORY” (1992)

駄作ポイント

わかりにくい。まわりくどい。

文句を垂れた人たち

前作“EXTREME II : PORNOGRAFFITTI”でファンになった人。

 あのクイーンのメンバーさえ絶賛したというアミューズメント作品「ポルノグラフィティ」だったが、続く作品としてはあまりにもわかりにくかった。
 コンセプトアルバムぽいが、日本盤ライナーをじっくり読まなければ良さが理解できない、なんてそれは反則である。問答無用のバンドと思わせたバンドの作品としては、明らかに失敗だった。完成度はさすがに高いが... 

かばった人たち

評論家若干。

つまらん。

メタル度

パワーはあるが...

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

材料は良いがちょっと口に合わなかったかなあ...

和尚様曰く

じっくり聴きこむ用意のある方なら、それなりの良さを見つけられると思います。




その十二

EXTREME “WAITING FOR THE PUNCHLINE” (1995)

駄作ポイント

わはははは!

文句を垂れた人たち

真面目な、物事をひとつの方向しか見ることができないうざいリスナー。

 またまた出ましたEXTREME。3作目は決して駄作じゃなかった。しかしこのアルバムはどうか。
 何を考えてこういうアルバムを作ったのか、まるっきりリスナー不在であるかのような作品だった。ファーストアルバムセカンドアルバムの、いい意味小学生のメタル入門用とでも言うべき超わかりやすさが、駄作と称されてしまった前作以上に奥に引っ込んでしまった感があり、わかっているのに何をわざわざ、というハードロック職人芸を過度に感じさせる作品となった。
 で、長々言いながら、私の感想は、これでいて◎である。何よりも先に自分あり、ロックにおいてはここまでリスナーを無視するという態度が実は私は非常に好きである。このバンドは絶対応援しようと思った。

かばった人たち

ぼく。

つまらんといってしまえばそれまでですが。わはは。

メタル度

あるようなないような。

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

固定客の間でも意見が分かれたでしょうなあ。

和尚様曰く

良いとは思えない、しかし好きだ!というアルバム、ないですか?



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