「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。


〜F


その一

44 MAGNUM “LOVE OR MONEY” (1987)

駄作ポイント

ポップ化、ではなくて完全歌謡曲化。メタル度ゼロ。
おまえらデビューしたてのころ何て言ってた?

文句垂れた人たち

メタルファン。

 言っちゃ悪いが、個人的に、今まで買ったアルバムの中で1、2といっていいほどの駄作だった。「まさに新境地、日本のロックはこいつらが変える!」とぬかしていた評論家に騙された。もう、早く成仏してほしい。
 売れたいのはわかる。みんなそれで食ってるんだから。でも、どうしてこれまで応援してくれた連中を捨てるようなことするのだ? 
 事情は痛いほどよくわかる。だからこういう音にしなければならなかったという事情。メタルファンが応援しても自分たちはメシ食っていけない。副業するくらいならバンドを止める。だからこうならざるを得なかった。金の行方をわかっているような口を利いた音楽業界の「先輩」たちの言葉を、メタルファンの応援よりも優先させなければならなかった。
 わかってはいても、この音を素晴らしいとは少しも思わない。私生活をひん曲げても、副業しても、実家の財産を食いつぶしかけても、バンドによって長い期間大事にされ続けたメタルサウンドをファンは応援した。それだけのことである。

かばった人たち

カッコつけ評論家。

つまらんの極み。

メタル度

なし

いちげんさん愛想度

みんないらっしゃ〜い! (けど誰が行くかって)

固定客満足度

これまで贔屓にしたのに、これはないんとちゃいまっか。

和尚様曰く

以降の日本のメタルバンドに対しあらぬ偏見まで植え付けた悪作品。




その二

FAIR WARNING “RAINMAKER” (1995)

駄作ポイント

曲、つまんなくねえですか?

文句垂れた人たち

いじめる気など毛頭ございませんが、難癖つけちゃったのがぼく。

 駄作だなんて言ってないですよ。
 あまりにみんなが一様に絶賛しすぎて、疑問を投げかけるのがこわいような気がするときがある。私はこの作品で初めてそれを感じた。駄作じゃないと思うが、どいつもこいつも同じ言葉で絶賛していたのが気持ち悪かったりして。
 ファーストアルバム、死ぬ1日前に聴こうかと思う。そのくらいの名盤。サードアルバムも猛感動泣けた。
 でもこの作品だけ、何でこんなに馴染めないんだろうか。
 これだけの完成度を誇る作品が駄作なはずがない。でも、なんかこう、すごく苦手な感じのする作品である。そんなんオマエだけやて? そうかも知れません。ただ、わからない作品をわかるフリするのが嫌いな和尚の心意気をわかってほしいのであーる

かばった人たち

みんな。ぼくの他に難癖つけたのは当時のぼくの親友Nくんだけ。

素晴らしいと思います。

メタル度

メタルというよりハードロックであります

いちげんさん愛想度

非常にあります。

固定客満足度

みんな肩組んで大合唱! (あ 暑苦しい...)

和尚様曰く

すんまへん。



その三

FAITH NO MORE “ALBUM OF THE YEAR” (1997)

駄作ポイント

わかりにくい!!

文句垂れた人たち

新生メタルバンドとして観ていた人たち。

 勝手にメタルのフィールドに引き込んで駄作、駄作というのはフェアじゃないから、これはメタルじゃない、というのならそれで全然構わない。
 では、これはなんだ。
 元々けったいなバンドだったが、わかりにくいバンドということは絶対なかった。「難解」に逃げるな、というのは暴言か。難解=つまらない、ではない。つまらないに過ぎない音が、少し出で立ちを変えるだけで難解な音、となるケースが多々ある。
 新しさだけは凄いと思うが、なんべん聴いても頭に残るメロディーがないし、ならではのポップ感覚もきれいさっぱり失せている。前作“KING FOR A DAY...FOOL FOR A LIFETIME”で悪い予感を感じたが、まだあっちのほうが印象的な音だった。好きなバンドだっただけに、こうなっちゃたかと本当にがっかり。アルバムタイトルは本当にふざけている。

かばった人たち

新しモノ好きのリスナー、評論家。

わかりにくいって。

メタル度

あかん

いちげんさん愛想度

あるんだかないんだか?

固定客満足度

?????

和尚様曰く

新しモノ好きには嬉しい音かも知れません。
しかし新しいものならわかりやすくなければプーだ。



その四

FASTWAY “TRICK OR TREAT” (1987)

駄作ポイント

これがホントにあのFASTWAY!?

文句垂れた人たち

聴いた人9割。

 なんでまたこんな作品作ってしまったのか。何か映画のサントラと連動した作品みたいで、ジャケット裏にはオジーやらレミー御大の名前が見えるが、しかし作品的にはハズレもハズレ。この前の作品が名作“WAITING FOR THE ROAR”であり、本当になんで?としか言えない。ヤケクソか? ヤケクソに金払わすな。

かばった人たち

記憶にない。

ほんっとにプー。

メタル度

ほんっとに情けない。

いちげんさん愛想度

全然なし。

固定客満足度

サイッテー。

和尚様曰く

本当に駄作らしい駄作。ここまで駄作のツボ突きまくってくれたら逆に凄いという気さえする。



その五

FATES WARNING “A PLEASANT SHADE OF GREY” (1997)

駄作ポイント

いつになったら傑作出してくれるのやら...

文句垂れた人たち

ファン以外。

 QUEENSRYCHEのフォロワーと一時言われていたバンドであるが、まず楽曲に雲泥の差がある。
 決してつまらないバンドというわけではない。84年のデビューから2000年に至るまで11枚のアルバムを出している。特にアメリカでは高い評価を受けているようである。
 このアルバムは9作目、全曲名同じ("A Pleasant Shade of Grey part 1〜12”)というコンセプトアルバムであるが、メタルらしさがないのは当然といった感じで、これはそういうバンドなのだとしっかり肝に銘じて聴いても、15分あたりでぐうぐう寝てしまう。
 笑ったが、何を意図した効果音なのか、最後の最後にジリリリリリリリリリーンと目覚まし時計のベルの音が入っている。

かばった人たち

ファン。

これがつまらん。

メタル度

あかん

いちげんさん愛想度

な〜し。

固定客満足度

固定客は大満足でしょう。

和尚様曰く

しかし2000年のアルバムはこのバンド初の傑作だと思ったぞ



その六

FIGHT “A SMALL DEADLY SPACE” (1995)

駄作ポイント

これがプ〜だってこと、御大、出す前に聴いてわからないか?

文句垂れた人たち

いっぱい。

 そこそこ激しい音なのに、寝てしまうこの退屈さはなんだ。激しい音だけ出してればハードコアファンが満足するという時代はもう終わった、そう思わせた作品。
 ついでに、御大が作ったからといって絶対いいとは限らない。ガチャガチャした今風のサウンドがどうのこうの、そんなことより、今風でもいい作品いっぱいある。
 理由も何にもなしにこれはつまらん。

かばった人たち

わかりません。

つまらん。

メタル度

そこはかなりある

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

さいなら。

和尚様曰く

避けましょう。



その七

THE FIRM “MEAN BUSINESS” (1986)

駄作ポイント

メンツのわりになんでこんな曲ショボいの?

文句垂れた人たち

偉そうな評論家、伝統を大事にしないリスナー。(しかしこれなら仕方ない)

 ジミー・ペイジ&ポール・ロジャース。夢のメンツであるが、作品は夢とはいかなかった。
 ファーストは曲的に良かったけど、このセカンドはどこをどう聴いたらいいのかわからない。のち、ポール・ロジャースのソロアルバムに収録される“Rest in Peace”が唯一の聴き所か。
 しかし両巨頭、以降の素晴らしい活動を前に、謎としか言えないあまりに覇気のない作品である。

かばった人たち

この人たちだったら何をしても許すという昔からのファン。

プー。

情けな度

説得力ないから情けない。

いちげんさん愛想度

妙にあったりして。

固定客満足度

ちょっと大将、ネタ悪いんとちゃう〜?

和尚様曰く

ファーストは買いなさい。それでよろしい。



その八

FLAMES “LAST PROPHECY” (1989)

駄作ポイント

まあこれはもう、笑うしかない。

文句垂れた人たち

知名度マイナス273℃。

 我等くされスラッシャーには愛すべき駄作の筆頭。
 別コンテンツ「あほメタル」グランプリに勝手に選ばせてもらったこのアルバム。
 最初に誉め言葉を書くが、90年代デスラッシュの先駆けと言えるサウンドである。この時期にこのサウンドということだけで驚くが、ギリシャ出身とは一体どういう...とかあれこれ書いてる間にもますますアホらしくなってくるこのサウンド。
 オープニングからして日本のお経と来ている。初めて聞いたときは「よく似たもんもあるもんやなあ」なんて思ったたら、「ち〜ん」というあの音で腰も砕け散った。
 まあテクニックもないに等しく、とりあえずやかましくやればいいという子供のようなポリシーに全身全霊注いでおられます。もう、とりあえず呆気呆気また呆気、誰が聴いてもシビレのスカタンみたいな顔になる。
 つまり本当に、愛すべき名作ということである。

かばった人たち

だから誰も知らんって。

ノーコメント

メタル度

ぎゃはは

いちげんさん愛想度

どゎははは

固定客満足度

にょほほほ

和尚様曰く

この愛らしさを駄作と言って怒るようでは
気持ちに遊びと言うものがないつまらない耳である。



その九

FLOTSAM & JETSAM “UNNATURAL SELECTION” (1999)

駄作ポイント

前作が名作だっただけに...

文句垂れた人たち

80年代メタルファン。

 本当はこれよりもつまらないアルバムが何枚かある。
 名作の次の作品ということ、そして、最低限このバンドらしいメタルサウンドなら曲の弱さくらいファンは我慢したと思うが、なんせ今風ガギンガギンのノリを持ち込んだのがいけなかった。
 今風になるなら曲が良くなければ。まったく、よくあった駄作のパターンである。
 80年代ブレイクしそうでしなかったあのときの恨みを晴らすか!?という感じで、前作の勢いを持って突き抜けるぞと思っていただけに、ここで出てしまったこの駄作、本当に残念としか言いようがなかった。
 また、名作の次の駄作の日本盤感想文には必ず「新境地で大成功を収めた。」等の言い回しが必ずあったりする。

かばった人たち

今風メタルファン??

これがつまらないのだ。

メタル度

結構ある

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

満足しないでしょう、これじゃあ...

和尚様曰く

いい曲もありますけどねえ。




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