「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。


〜G

その一

GAMMA RAY “SIGH NO MORE” (1991)

駄作ポイント

えれえ落ち着いてらっしゃいませんか??

文句垂れた人たち

いじめるとは行きませんでしたけど...

 オープニングがスローナンバーというのがこのバンドの場合まず失敗だったかもしれない。
 よく聴けば、いやよく聴かないまでも良い曲は入ってるが、このバンドの場合、つい1年前のデビュー作が名作中の名作、メタル入門盤という内容だったため、まだまだどうしようもないくらいの疾走姿が欲しかった。

かばった人たち

いたの??

そう悪いとは思えませんが。

メタル度

前作に比べれば別人みたいであるが、しっかり腰は据わっている

いちげんさん愛想度

ないと思いますが。

固定客満足度

こりゃ参りましたな

和尚様曰く

このアルバムでガンマ・レイ初体験!
なんて人は何と言うんでしょうか



その二

GARY MOORE “DARK DAYS IN PARADISE” (1997)

駄作ポイント

ハードロックでもブルースでもないこのチャカポコした軽さは何だ?

文句垂れた人たち

偉そうに言うのを自分の味と勘違いしているお笑い評論家。ハードロックに帰ってこいと呆れるほどしつこく言い続ける人たち。

 ぷっちゃかぺっちゃかオープニングから鳴るこのリズム。あり得へんぞと思いながら、歌・ギターが入ればならではの味がじわ〜〜っと沁みてくる、まったくもって珍妙な味の作品。
 前作が“BLUES FOR GREENY”、1枚まるまるピーター・グリーンへのトリビュート作品だったから、ブルースへの傾倒は一段落といった感じだったのだろうか。
 そこで、ハードロックに帰ってくるとも思わなかったけど、こういう、ジャンル分け不能のスタイルを発明なさるとも思わなかった。
 ゲイリー・ムーアの作品としてはもちろん「?」マーク連発であるが、しかしギターアルバムとしては実際かなり聴き甲斐あると思う。“Like Angels”は名曲。13分以上のラスト曲“Business As Usual”はギター弾きまくり。
 この時期に至って、ハードロックへ帰ってこないからどうのこうの、変なレビューする評論家の人たちには呆れた。

かばった人たち

開き直ってじっくり聴いたリスナー。

そう悪くない。

メタル度

メタルでなくてもいい。

いちげんさん愛想度

妙にある。

固定客満足度

?????

和尚様曰く

結構聴けるアルバムですよ。
亡くなった今ではこのアルバムもすごく味わい深く感じる。



その三

GARY MOORE “A DIFFERENT BEAT” (1999)

駄作ポイント

もう、誰の音なのかわからない。

文句垂れた人たち

いい加減にしなさいと怒る昔からのファン。

 オープニングナンバー“Go on Home”が結構ガツンとくる曲で、このノリで最後まで走ってくれたらよかったものを、とにかく酔っぱらっているかのような、変なアレンジの曲が連続する。これはファンにどうした?と心配されて当然の作品かもしれない。
(この後“BACK TO THE BLUES”でしっかり復活しまて、良かった良かった)

かばった人たち

???

まだ前作は許せたが...

メタル度

メタル風サウンドは要求してないが、これは情けないと思う。

いちげんさん愛想度

前作同様、妙にある。

固定客満足度

あかん。

和尚様曰く

好きな人なので言いにくいけど...駄作かなあ。



その四

GIRL “WASTED YOUTH” (1982)

駄作ポイント

こんな退屈なロックがヘヴィ・メタルだなんて。

文句垂れた人たち

“Hollywood Tease”パート2を期待して買った人。

 “Hollywood Tease”というNWOBHM異色の名曲を世に出していながら、次これ、ってそれはあんまりだった。親にろくに小遣いももらえない高校生が年齢偽ってバイトして稼いだ金で買ったんやぞ。許せん。
 作った本人さんたちに聴きたかったが、本当にこれ、売れると思ったのか? それなりのクセくせもあれば怒りも幾分収まるかもしれないが、全然没個性ときてるから救いようがない...ルックスが良かった分、こんな作品出してても人気があったようだが、それもムカついた。

かばった人たち

女性ファン何10%か。

プー。

メタル度

かなり情けない。

いちげんさん愛想度

あんまりない。

固定客満足度

さよおなら。

和尚様曰く

月に1、2枚しかレコード買えなかった時期なので、せこくしつこく擦り切れるほど聴いたけど、それでも駄作は駄作。



その五

GLENN HUGHES “BLUES - L.A. BLUES AUTHORITY VOLUME 2” (1993)

駄作ポイント

ブルースブームに乗っかって踊るな。

文句垂れた人たち

オヤジロッカー?

 "LA BLUES AUTHORITY"なるオムニバス盤があったが、それのパート2という作品がなぜかグレン・ヒューズ名義でリリースされたもの。
 前のオムニバス盤同様、これがクソつまんねえ。
 ブルースはこういうもんではない、とか、そういうおっさんくさいことは言わない。ただ、派手過ぎないか。オマケにギター、ブルースを名乗るならもっと音、溜めろって。垂れ流しですわこれじゃ。ブルースの垂れ流し。
 「枯れ」というものがまるでない、このブルースロックの流行もうっとうしかったなあ。

かばった人たち

そりゃファンでしょ。

悪くないですが。

メタル度

そこはどうでもよい

いちげんさん愛想度

ブルースなのになぜ愛想あふれまくってるんですか。

固定客満足度

さて...??

和尚様曰く

これだけにとどめておくが、このおっさんも結構駄作多いぞ。





和尚特選!

その六

GLENN TIPTON “BAPTISM OF FIRE” (1997)

駄作ポイント

メタルを信仰しない冒涜ラウドロック!

文句垂れた人たち

みんな。ジューダスのファンも多数。

 曲で判断。
 このアルバムは名作とは行かないまでも、傑作である。
 この作品を攻撃することが「メタルラヴァーの証(あかし)」みたいなところがこの時期あった。
 私はこの人の味方だった。グレン・ティプトンの作品じゃなく、全然お初の新人がこの音出してたとしたら、絶賛間違いなしだったに違いない。
 いい音なので、耳から直接快感中枢にくるこの楽しみを、間に何か入れて、これは楽しみじゃないと考えるようなそんな無粋なことはしたくない。グランジロック? 知らんわい。特にインスト曲、この超クールなギタースペシャルを前に何と感想を述べる?
 昭和の時代じゃあるまいし、ある人が金髪にしているからといってその人の頭の中身まで軽いと、勝手に思うジジイ論者がどこにでもいた。

かばった人たち

ソロやねんから好きなことしてもいいやん、と思ったリスナー。

そう悪くない。

メタル度

十分!

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

固定客いっぱい帰っちゃった...

和尚様曰く

和尚ごすいせん!



その七

GODFLESH “SELFLESS” (1994)

駄作ポイント

なんじゃこれ、わけわからんじゃないか!

文句垂れた人たち

何かの間違いで買ってしまった一般メタルリスナー。

 重爆インダストリアルサウンド。加えてほとんどの曲が曲の装丁を成していない。
 ただ、自分にとってのアバンギャルドを駄作と決めつけるのをやめよう、ということを私は自分自身にも課すようにしている。
 そりゃ、2000いくら払ってこの音じゃ、普通のメタルファンなら何とかしてくれよ!といったところだろうが。
 音も路線も理解できる、しかしつまらない、というのが駄作である。最初から理解できないものを駄作と言うのはそりゃあなたの趣味では駄作でしょうけど、あまりそれをだれかれにも通用するようにしゃべってたらいつか恥コキますよ。
 私なんか、いまだによく恥、コイてますから。
 まあ、このバンド、エキストリーム中のエキストリームなので、それを知っていて、ぐっと構えて聴けば、凄さを期待する気持ちには十分応えてくれる。

かばった人たち

しかしファンにとっては最高傑作だったりする!

良いも悪いも、曲なのこれ??

メタル度

???

いちげんさん愛想度

マイナス273℃。

固定客満足度

ヒジョ〜〜に満足。

和尚様曰く

わしは大好きだったりするが、人には薦めたくありません。



その八

GREAT WHITE “SAIL AWAY” (1994)

駄作ポイント

メタルじゃない! 地味すぎる!

文句垂れた人たち

「ファーストアルバムの饐えたメタルサウンドはニューヨークの街を戦慄の渦に叩き込み...」なんて陳腐極まる言い回しを得意とした評論家たち。またはメタルに大人は入ってくるなと怒る了見の狭いリスナー。

 バラードアルバムと言っていいくらいの地味なサウンドだが、このバンドは常にギターが黙っていない。
 硬柔の硬しか知らない、緩急の急しか知らないギタリストども、正座してこのサウンドを学べ。ということである。
 80年代に名曲“Rock Me”を生んだこのバンドの進化形サウンドとして、一体どこが間違っているのか。
 こっちが曲の中にずいずい入って行って雰囲気を楽しむのが普通なら、こっちが動かなくても部屋の空気を変えてくれるこういうサウンドもたまにはいいものである。この路線がずっと続いたわけでもなし、ま、いいじゃないか。というおおらかなバンドなのだ。

かばった人たち

ファン。1にも2にもファン。

悪くない。

メタル度

別になくったっていい。

いちげんさん愛想度

マイペース。

固定客満足度

極上。さすが大将!

和尚様曰く

いっしょに歌って興奮するのが好き!というリスナーにはオススメしません。



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