「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。


〜H

その一

HAGGARD “SHADES OF UNCONSCIOUSNESS” (2000)

駄作ポイント

やればいいってもんじゃない。

文句を垂れた人たち

いじめるもいじめないも、知名度がゼロに等しい。

 これで3枚目か4枚目だと思うが、ファーストアルバムから「デスメタル+オーケストラ」をうたうバンドである。しかしほんと、やればいいってもんじゃない。WALTARIというバンドなどは同じことやって、このバンド×1000倍の凄みと奥行きを出した。
 ノストラダムスがどうのこうの言われても、曲も空気もつまらないからどないもこないも。
 芸術家肌の賢い人が聴くなら感想も違うだろうが、そうなるとこのデス声が余計に思えるのでは? どっちにしても、本当にどうでもいいバンドである。1枚くらい傑作出してくれ!

かばった人たち

上に同じ。

これがつまらんのだわ。

メタル度

何とも言えん

いちげんさん愛想度

全然わからん

固定客満足度

固定客、いるの?

和尚様曰く

バンドの皆様、副業は何ですか?



その二

HALFORD “CRUCIBLE” (2002)

駄作ポイント

おもんないぞ。

文句を垂れた人たち

おもんないぞ、と思った人。

 勢いはいいのだが。こういう音を期待していて、そしてその通りの音が飛び出してきたのだから文句を言うとは何と筋違いな、とも思うが、2、3曲目で意外にこれつまらないんじゃないかと思い、そのまま最後まで行ってしまった。曲が良くないんじゃないですか?

かばった人たち

そういうこと言う奴をどついたろかと思ってる人。

悪くはないですけど。

メタル度

メタルの権化様

いちげんさん愛想度

かなりいいほうだと思う。

固定客満足度

これが難しい!

和尚様曰く

メタルゴッドとはいえ勢いだけじゃ
食っていけないのでは??




和尚特選!
その三

HAREM SCAREM “RUBBER" (1999)

駄作ポイント

ポップすぎる!

文句を垂れた人たち

激しいのが好きなメタルファン(それなら最初から聴かなければいいのに...)およびファンの一部。

 このジャケットはツボだった。隊長、がテレビに登場するまだ前の話である。トイザラスまで行って同じやつを探したけど、ここまでマヌケなブツがなくて悔しい思いをした。
 しかしなんだ、これが失敗作って? 
 これをポップすぎるとのたまった人は、きっとチープ・トリックをご存じないのだろう。
  結局このアルバムが評判良くなかったために改名騒ぎにまでなったという顛末(日本以外ではRUBBERとバンド名そのものを改名)。
 外国では当時も今もHAREM SCAREMのままである。アホか。バンドももっと堂々とせんかい。
 確かにこのバンドでいちばんポップなアルバムであるが、予想外というほどでもなかったし、大体、バラード調アニメソングを拳にパワーこめて朗々と歌う風の一面をこのバンドは最初から持っていた。私は思わず手を叩いたけどな。
 70年代チープ・トリックの名曲を90年代の艶で持って再生したような曲がずらりと並ぶ、これは名作である。

かばった人たち

ファンの一部、およびハードポップ好き。

良い!

メタル度

勢いは素晴らしい

いちげんさん愛想度

ありすぎですけどこの曲ならそれで構わないんです。

固定客満足度

二分したらしい。

和尚様曰く

こんないいアルバムが評価が分かれる、なんて、メタルリスナーの耳モラルもなくなったも同然か!?



その四

HEATHEN “VICTIM OF DECEPTION” (1992)

駄作ポイント

メタリカ“RIDE THE LIGHTNING”級の前作は一体なんだったんだ?

文句を垂れた人たち

前作の続きを期待して買った人。

 もっとも駄作らしい駄作の一つ。
 説得力さえあればポップメタルバンドがブラックメタルになったって、デスメタルバンドがサザンロックになったって全然構わない。ファンの心理としてはファーストアルバムが名作なら、当然同じ音を2、3作続けてほしいと願う。そしてもし、その音がバンドの本心ではないというのなら、では「名作級の作品が本心ではない」という天才ぶりをまた新しい形で聴かせてくれ、と思う。
 この、中途半端で何の印象にも残らない曲の数々。ファンをなめとんのかと言いたくなる。
 天才が自分の天才ぶりに気付いてないなんてことが考えられない。なぜ、ファーストと同じ音にしなかったのか?

かばった人たち

このアルバムしか知らないという人若干。

つまんない。

メタル度

しっかりヘヴィ・メタルなさってますが...

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

店変えよっか。

和尚様曰く

違うバンドだったらまあまあいい作品に聴こえてたかも。
このバンドも2000年代大復活を果たした。結局はめでたしめでたしか。



その五

HEAVY PETTIN' “ROCK AIN'T DEAD” (1985)

駄作ポイント

曲しょぼいにとどまらず、歌までヘッタクソになってるのはどういうわけだ?

文句を垂れた人たち

前作を名作!と褒め称えた人たち。

 ブライアン・メイプロデュースによる前作“LETTIN' LOOSE”が、70年代ハードロックと80年代初期ヘヴィ・メタルの最高の融合とも言うべき名作であり、こんなショボいセカンドアルバムを最初に聴いてしまったら、前作が名作といったって誰も信じないだろう。
 ジョー・エリオットが100倍くらい上手くなったようなあの歌が、なんでまたこんなヘンな歌になっているのか。ひゃあっ、きゃあっとオカマの冷や水のような歌が本当にうるさい。箸のあげ方、お尻の拭き方までブライアン・メイに教えてもらってたのかと勘繰らざるを得ない。こんなタイトル語るのは100年早い。

かばった人たち

知らん。

まったくプー。

メタル度

全然プー

いちげんさん愛想度

?????

固定客満足度

店爆破するぞ。

和尚様曰く

怒りを感じる類いの駄作。



その六

HECATE ENTHRONED “DARK REQUIEMS AND UNSILENT MASSACRE” (1998)

駄作ポイント

CRADLE OF FILTHのマネ!!

文句を垂れた人たち

品行方正なメタルファン様たち。

 ↑みたいなこと言われて雑誌のレビューワーの先導のもと磔(はりつけ)の憂き目にあったこのアルバム。
 さて、このバンドがCRADLEのそっくりさんであるということはデビュー時からファンが認知していることで、ここのボーカリストが実はCRADLEの初代ボーカリストだったという事実がある。
 似ていて何ら攻撃されるいわれがないわけである。
 特にこのアルバムは以前よりも激しさを増したサウンドで、開き直りというよりは悪魔に魂を完全に売り渡したという非人間的な世界。エキストリームメタルマニア専用。こういうアルバムに真っ正面から優等性的評価を垂れて、どうするのだと思う。

かばった人たち

悪魔のしもべども。

良いも悪いも...

メタル度

凄い音であるのは確か。

いちげんさん愛想度

これで愛想が良ければ恐いぞ。

固定客満足度

もっといけー!

和尚様曰く

似ていて構わない理由というものがあるのだ。ばか。




Hの項駄作その七

HELLOISE “A TIME & A PLACE FOR EVERYTHING” (1998)

駄作ポイント

復活作! って、全然復活しとらんやん。

文句を垂れた人たち

ファースト、セカンドに大きな思い入れを持っていたファンの何10%か。

 完成度は高い。しかしこれが88年のセカンドアルバムの翌年くらいに出たら、さてどういう評価を受けたか。
 音が昔と変わっていても全然構わないと思うが、「昔のまま」あるいは「昔とは変わったが曲が素晴らしい」、その2つが全然なかったら、一体どう評価すればいいのか。
 曲は眠たく、かろうじてあのHELLOISEとわかる雰囲気。この程度じゃ凡作、駄作の箱行きである。

かばった人たち

評論家には評判良かったんじゃないですか?

これが苦しいのだ。

メタル度

ほとんどなし

いちげんさん愛想度

よくわからない。

固定客満足度

これもよくわからない。

和尚様曰く

次のアルバムはまあまあ良かった。再結成アルバムはどれも、
曲の素晴らしさという本気度で勝負してほしいものでござる



その八

HELLOWEEN “PINK BUBBLES GO APE” (1991)

駄作ポイント

曲プー。

文句を垂れた人たち

いっぱい。

 “Heavy Metal Hamsters”がなかなかキュートな曲だったが、それだけで許すかい。アゴケツ星人の力量も化けの皮が剥がれてきた、なんて言うとファンの方に怒られるが、このアゴケツのカラーが前に出てきて、それでアルバムがつまらなかったらそりゃ、アゴケツのせいにもなるでしょうって。
 そばにいる人間をムンズとつかんでドーッと投げ飛ばすような問答無用のヘヴィ・メタルカラーが全然うかがえないのは事実。何も85年あたりの作品に戻れなどとは申しませんが、厚い音壁・アニメ風超わかりやすいメロディーライン、あれらの個性に引き合うスタイルを完成させなければ、このバンドの場合は傑作とは言えない。

かばった人たち

「きすけくん」なんていちびったニックネームつけてみんなの前で平気で大声で言う、マイケル・キスクの一部ファン。

つまらん。

メタル度

情けない。

いちげんさん愛想度

かなり。

固定客満足度

もっとおいしいもの食わせろ。

和尚様曰く

初めてこのバンドを聴くなら悪くないとも思いますが。



その九

HELMET “IN THE MEANTIME” (1992)

駄作ポイント

爆音ラウドロックの元凶!

文句を垂れた人たち

ヘンコなメタルファン。

 メタルリスナーの間ではラウドロックの元凶として評判はあまり良くないこのバンドだったが、みんな、ちゃんと聴いてから文句言ってるんだろうか、と当時は思った。
 あるブームが門外漢の攻撃の的になったりすることはメタル以外でもよくあったが、「最初」のバンドに罪はないと思う。悪いのはマネ連中である。
 このバンドの登場はまさにエポックメイキングだった。私はただ単に新タイプのメタルなのかな、と思っていた。しっかりメリハリの活きたサウンドは、90年代中盤〜後半のアメリカの売れっ子とは全然迫力も何も違う。

かばった人たち

今(当時)のリスナーたち。

なかなか。

メタル度

結構あったりする

いちげんさん愛想度

全然なし!

固定客満足度

このまま行けい!

和尚様曰く

これと前作“STRAP IT ON”はおすすめ。



その十

HOLY MOSES “REBORN DOGS” (1991)

駄作ポイント

別に攻撃されたアルバムでもないが
アホの代表という扱いをされていた

文句を垂れた人たち

ハードコアメタル嫌い。

 ジャンクメタル全体がメタルの墓場扱いされていた時期があった。この時期メディアでも最低の扱いを受けておったような気がするこのバンドだが、しかしエキストリームメタル全盛になると過去の名盤、ヒーロー扱いされるとは業界というものは何とちゃっかりした人間揃いなんだろう。
 ジャケット共々、当時としてはまさに下の下(げのげ)という印象があった。これを気に入ってよく聴いていた私は、ひょっとしてアホなのかと真剣に心配してしまったくらいである。

かばった人たち

ハードコアメタル好き。

何とも言えん。

メタル度

ゴキゴキのバキバキのグキグキ

いちげんさん愛想度

ゼロ以下。

固定客満足度

オラオラオラオラ!!

和尚様曰く

ハードコアスラッシュの名盤!



その十一

HUNTER “SIGN OF THE HUNTER” (1985)

駄作ポイント

もう、聴いたら笑うよ。

文句を垂れた人たち

そりゃもう、買っちゃった人。

 密室百円録音級のダサダサメタル作品。どこをどう誉めろというのか。正統派路線だから余計始末に負えない。これは当時、80何点を献上してベタ誉めしてた雑誌に騙された。
 いろいろな観方があるから、これを傑作と思う方がいても全然不思議でもない。私もみなさんが駄作と声高に言う作品をめちゃくちゃ好きだったりする。
 ただし。大勢の、いろんな好みを持っている人たちが集う大きな場所で、マニアックな作品を名作だ、傑作だと宣伝するのは反則かもしれない。趣味の押し付けに近い、マニア道に反する行為である。
 とかいいながら私はこういう音が嫌いではない。全然聴いてないけど。

かばった人たち

評論家若干。

笑うよ。

メタル度

わははははは

いちげんさん愛想度

だははは

固定客満足度

ぎゃはははは

和尚様曰く

足の先まで悶絶級の駄作。



その十二

HURRICANE “SLAVE TO THE THRILL” (1990)

駄作ポイント

ダグ・アルドリッチの名盤、ってウソつけ!

文句を垂れた人たち

LAメタルを期待していた人も、それ以外の人も。

 正統派メタルを期待した人にはパンチ力不足に聴こえ、以前のようなLAメタルを期待した人にはあまりの地味さに閉口、どっちにしてもお抱えファンしか楽しめない地味な作品。ジャケットは異様にかっこよかったのに。そりゃ、こんなアルバム出しちゃったら活動も停止しますわ。それくらい地味なアルバム。メジャーメタルの駄作は何とも庇いようがない。
 しかし! 2001年の復活作品"LIQUIFURY"は大傑作である。

かばった人たち

かしこ〜いお人たち

これが屁なのだ。

メタル度

情けないぞ!

いちげんさん愛想度

愛想はあまりないです。

固定客満足度

満足するかぁ〜これで?

和尚様曰く

ぐうぐうぐう。



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