ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。

〜K

その一

KANE ROBERTS “SAINTS AND SINNERS" (1991)

駄作ポイント

アダルトすぎますねえ。

文句垂れた人たち

激しいモン好きメタルファン。

 点数をつけるとすれば90点以上は確実のこの高品質。 しかしあんまり好きではないアルバム。なんでか? 
 こんなアダルトで高級でハイソ(死語)な空気は、聴き心地は良くても居心地が悪い。
 エグゼクティヴプロデューサーでもあり曲もたくさん共作しているデスモンド・チャイルド、この人お得意のアダルト極まる空気が満開で、メタルらしい熱がまったくというほど存在しない。
 愛だの恋だの惚れた腫れたの歌詞もうっとうしい。自分に縁のない世界だから、余計うっとうしい。
 ジャケットその他からも、あのプロレスラー然とした驚異の出で立ちもまるでうかがえず。曲に大きく救われているという感じであるが、これをすべてのメタルリスナーに名作!名作!!と宣伝する、正しく社会人らしい耳はまだまだ持ちたくない。
 あ、でも絶対買って損はしない作品だと言っておきます。

かばった人たち

別に激しいもんにこだわらないメタルファン多数。

極上。ホントに。

メタル度

曲の素晴らしさで完全カバー。

いちげんさん愛想度

かなり。

固定客満足度

ガキは立ち入り禁止。

和尚様曰く

品質そのものは非常に素晴らしい作品です。
洋楽CDとしては異常な売上げを記録したらしいですが、確かに納得。



その二

KILLERS “MENACE TO SOCIETY" (1994)

駄作ポイント

パンテラの真似しいサウンドにとどまらず、ハズレ作品を出し続けるポール・ディアノに非難ごうごう。

文句垂れた人たち

もう、みんな。

 この人関連の駄作はこの作品だけではない。ダントツの駄作がアイアン・メイデン脱退後初の作品となった、DiANNO名義のぬるぬるポップメタル作品(タイトル忘れた)だったと思うが、なんですが、昔、引越しのとき捨ててしまってここにないので、このKILLERSの作品を挙げる。
(いつだったか、中古市場でえらい値で取引されていて、駄作を数々捨てたことを本当に後悔している)
 これはパンテラの二番煎じだと叩かれまくった作品であるが、似てるからあかんとか、真似しているからあかんとかそういう次元ではない。とにかくおもろうないのである。
 まあ、メイデン脱退後初のあの作品や、プレイング・マンティスをジャンクサウンドに変えてしまったライブ盤などに比べると、マイナーメタルくされ風の若干の魅力がまだ救いかも知れないが。

かばった人たち

変わった人。

おもろうない。

メタル度

なんだこのジャケットは

いちげんさん愛想度

ない。

固定客満足度

固定客自体いなかったような気が...

和尚様曰く

おもいっきり好意的にみて、パンテラみたいな音がいちばん好きというファンには何曲かは楽しめると思います。でもポール・ディアノだから注目しているのだというリスナーにはさすがに開いた尻の穴がふさがりません。



その三

KILLING MACHINE “KILLING MACHINE” (2000)

駄作ポイント

それがようわからんのだ。

文句垂れた人たち

評論家でしょ、やっぱし。

 MIKE VESCERA PROJECT(MVPなんてくだらんシャレ言ってんとちゃうぞ)、あっちのほうがよっぽど駄作だった。
 これもまた、なぜ雑誌で駄作扱いされたのか全然わからんアルバム。
 あんなAORみたいな音から、良くぞこんなマイナーくさいマイナーメタルを聞かせてくれたもんである。
 ヘヴィ・メタル路線へのアプローチ。これを認めずして何がメタルファンだという音である。マイナーくささが余計に素晴らしいのだ。
 何とこのあと、OBSESSIONに復帰してしまった。

かばった人たち

買った人!(と信じたい)

悪くないぞ。

メタル度

勇ましい!!

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

マイク・ヴェセーラのファンはそりゃ大満足でしょう。

和尚様曰く

名作クラスの作品ではないが、メタルファンは聴け!と言える作品。単純なサウンドに愛のない奴、多すぎるぞ。



その四

KING KOBRA “HOLLYWOOD TRASH” (2001)

駄作ポイント

思い入れ深いバンドなのに...

文句垂れた人たち

おれ!

 個人的にはいちばん頭に来る類いの駄作。復活してまで、わざわざ屁を出しに来るな。ましてやこのバンドは非常に思い入れが深かったのだ。
 カーマイン・アピスのバンドだからといって何もブルー・マーダーみたいな強烈津波サウンドは期待しない。KING KOBRAはそれはもう、素晴らしくノスタルジックな音を聞かせてくれたバンドなんだから。
 「1曲1曲の完成度が高い」など、学者ヅラ金持ちリスナーのこく戯言。
 まず最初からして駄目なのだこのアルバムは。何だこの、MP3の悪さを全部詰め込んだようなシャコシャコの軽い音は。KELLY KEELINGはヒジョーに歌唱力のあるシンガーであるが、なんせしらけてしらけて、バラードも全然聴き込もうという気が起こらない。これは本当に駄作。金返せい!

かばった人たち

知らん。

プー。

メタル度

情けないぞ!

いちげんさん愛想度

知るか。

固定客満足度

誰も満足せん!

和尚様曰く

金返せ!



その五

KINGDOM COME “KINGDOM COME” (1988)

駄作ポイント

無謀だよおっかさん

文句垂れた人たち

オチョクリ半分の連中。

 オープニング曲は良かった。オープニングは。
 ストーン・フューリーでのあの超個性は90年代に向けて、なるほどこういう風に生きていくのか、と初めて聴いたとき、最初の10分くらいはそう思った。
 で、10分過ぎにニュウッと出てくる、まあなんとまあ、噴飯モノのレッド・ツェッペリン。
 そういうやり方にうるさかった時代というのもあるが、真似するならオープニングでデ〜ンとやって開き直る、あるいは真似でありながらクオリティーの高さで黙らせる、そういうふうに徹底しておれば、評価も全然違ったと思われるが、とにかくその真似の仕方がまずかった。遊び心もないからツッコミに困る。これならドレッド・ツェッペリンのほうが良い。

かばった人たち

レニー・ウルフのファン。

いい曲もあるけど。

情けな度

何曲かあるオリジナリティーある曲はまあまあカッコいい。

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

ストーン・フューリーパート2を期待した客の中には怒って帰った人も。

和尚様曰く

レッド・ツェッペリンって誰? と言うアナタにはおすすめ。



その六

KING'S X “PLEASE COME HOME...MR.BULBOUS” (2000)

駄作ポイント

.............. 。

文句垂れた人たち

わかりやすいのが好き!というリスナー。

 98年の"TAPEHEAD"から、ひょっとしたら今までずっと、つまらないアルバムが続いているかもしれない。
 しかし難しいなあ。難解である。
 良い風に捉えるとしたら、音そのもの、音の感触はどうしようもなくKING'S Xオリジナルの世界である。どこを聴いても1発でこのバンドだとわかるサウンド。
 そここそ名作傑作の第一条件だと思うが、しかしコレの場合、何度も聴く気には全然なれない。ましてや普通のメタルファンには退屈だろう。
 かといって中古盤屋へ売る気にもなれないそういう作品なんですが。
 輸入盤のオマケについている20分弱のビデオディスクは、動いている姿が日本ではなかなかお目にかかれなかったゆえ、かなりのお宝だった。(まだYOU TUBEなんてものはなかったのだ)

かばった人たち

その反対。

何ともこれが...

メタル度

?????

いちげんさん愛想度

全然なし。

固定客満足度

意外に満足だと言うファンが多そうな気もする。

和尚様曰く

曲がわかりにくい。しかしKING'S Xは偉大だ、ということは十分に感じさせる、不思議なアルバムです。



その七

KISS “MUSIC FROM THE ELDER” (1981)

駄作ポイント

えらい前宣伝のわりに...

文句垂れた人たち

評論家、リスナー大多数。

 世界のロックバンドKISSの、至上最高の、いや最低の大コケ作品である。
 何か、このアルバムは最初なら「ないもの」とされている。
 「エルダーの戦士」なるコンセプトアルバムであるが、まずコンセプトアルバムというのが最初から似合わんのがわからんかったのか、と訊きたい。
 ただ、曲は駄作駄作と言われるほど悪くないと思うんであるが。
 唯一、ポール・スタンレーの78年ソロアルバムでは、このアルバム何曲かと共通するものがあるような気が。
 これはポール・スタンレーのソロアルバム、キッスのメンバーが全面的に協力!....と思えば悪くない作品と思うけど。
 いや、やっぱり無理あるか。

かばった人たち

心の広いリスナー。ポール・スタンレー命の人。

KISSと思わなければ、悪くない。

メタル度

どうでしょうかお客さん。

いちげんさん愛想度

結構感じられる。

固定客満足度

店、間違えた。

和尚様曰く

駄作駄作言うのは可哀想な気がする、妙ないたいけさがあるアルバム。



Kの項駄作その八

和尚特選!
その八

KISS “CREATURES OF THE NIGHT” (1982)

駄作ポイント

明るくないKISSなど。

文句垂れた人たち

評論家。言わせてもらうが、アホの評論家。

 そもそも、私の雑誌不信はこの作品にはじまった。
 なぜこれが酷評されたのか。されればならなかったのか。音楽を広めるのが本分なのに、素晴らしい音楽の進む道を狭めている阿呆ども。阿呆を信じる阿呆ども。信用するなら買った人たちを信用しなさい。耳はただの穴か? 仮にダンスミュージックになったとしても、芯を聞き取る耳はないのか。ハードコアパンクになったとしても、爆発力を感じ取る感覚はないのか。
 と怒りたいくらいの、まったくもってこれは名作中の名作である。

かばった人たち

リスナー全員!(と思う)

凄い!

メタル度

カッコいい!

いちげんさん愛想度

ないようで結構ある。

固定客満足度

なかった品書きに最初戸惑うも、そのうまさに大満足!

和尚様曰く

全メタルファン必聴!



その九

KISS “HOT IN THE SHADE” (1989)

駄作ポイント

ここまで愛想良くなっていいの? 数年前のヘヴィ・メタルサウンドはどこへ?

文句垂れた人たち

70年代キッスファン、またはヘヴィ・メタル時代のファン。

 で、プーなのはこっちである。
 非人道的なものでない限り、路線は別に何だっていい。ただ、キッスほどのビッグなバンドが、ヒットチャートに媚びるような素振りは見せてほしくなかった。
 ノリやすさ=聴きやすさ、というのはちょっと違う。子供にでもわかるロック、それは素晴らしい。でも、ロックを観ない人間にまで愛想よくアピールするのはどうだろう。さすがに質は高いサウンドであるが、どうも素材のおいしさが失われた、レトルト食品のようなサウンドである。
 ジューダス同様、この人たちも問題作多かったよなあ。

かばった人たち

本当のキッスファン。

多すぎる。でも“Hide Your Heart”は名曲です。

メタル度

オリジナリティー全盛時代、ヘヴィ・メタル時代と比べるとそりゃ情けない。

いちげんさん愛想度

全開。

固定客満足度

これおいしいけど、マスター、レトルトパック使っちゃあダメだよ。

和尚様曰く

好意的に評価するファン、良く思わないリスナーの意見、すべて総合して平均したら、何とか水準以上はいく作品だと思います。



その十

KORN “LIFE IS PREACHY” (1996)

駄作ポイント

エポックメイキングな作品!ということでメタルファンもみんな手を出しましたが...

文句垂れた人たち

一部メタルファン。

 メタルと呼ばれていないものをメタルのジャンルに引き込んでこき下ろすのは、フェアではない。それはわかっておる。
 わしは何も、トレンドが嫌いというわけではない。83歳の老人になっても、わしは耳だけは若いつもりである。肉体的には間違いなく年食っていく耳という器官を、常々、びちびちの音で若くしてくれ!と思っている。
 しかし気に入らない新しい音だって、あってしまう。ウネウネと迫る、圧倒的な何曲かは素直に凄いと思うが、なんかこう、退屈な曲が多すぎる。LINKIN PARKは好きだが、このバンドは苦しい。

かばった人たち

一般ロックリスナー多数。

わからんチー

メタル度

根性は入っとる。

いちげんさん愛想度

あまりない。

固定客満足度

偉そうなマスターに客が愛想こいてどうすんねん。

和尚様曰く

確かにエポックメイキングな作品だとは思います。しかし「噴火」しているその場所がわしらの住む世界の範囲外...



その十一

KREATOR “RENEWAL” (1992)

駄作ポイント

これはKREATORではない! 問題作!

文句垂れた人たち

なんて言ってた人たち。

 アルバムタイトルでこう言い切るバンドも珍しいが、しかしいい意味でいえばリニューアルではなく、新境地開拓だった。97年"OUTCAST"のほうがよっぽど劇的な変化だった。
 オープニング曲など、ミドルではじまり途中アップテンポで走り倒すなんて、以前からのこのバンドの必殺技でっせ。
 せいぜい曲が長くなった程度で、なぜ不評を被った作品だったのかが理解できない。
 曲の出来どうのこうの言うのなら、このバンドは昔も今も必ず何曲も捨て曲を持ってるバンドであるし(笑)、ハイライト曲の数、ハイライト曲の出来でアルバムの出来を決めていい音だと思うが。

かばった人たち

素直〜なスラッシュメタルファン。だと思う。

悪くないぞ、全然。

メタル度

まあまあ。

いちげんさん愛想度

なし。

固定客満足度

結構満足したと思いますけど。

和尚様曰く

評判の悪さを信じて、最近になって近年になるまで中古屋の250円セールで見つけるまで買わなかったというわしが間違っていた。いいアルバムです!!



その十二

KROKUS “ONE VICE AT A TIME” (1982)

駄作ポイント

安っぽいチンピラサウンド。

文句垂れた人たち

HR/HMの格式を大事にする人たち。いや、さほど大事にしない人にも評判悪し。

 アメリカのヒットチャートではそこそこ健闘したという謎の作品である。
 AC/DCのクローンサウンドなんて言い方はかなりの誉め言葉になる。なんせ風格がない。格式を大事にするメタルファンはこのチンピラ加減に閉口。声がデカいものがある程度強いという世界なんだから、わざわざ小粒のチンピラぽく見せることないのに。
 音楽的態度というものが最低の作品かもしれない。最も駄作らしい駄作だろう。
 そして私はこのアルバムに90点くらいの点数をつける。
 大好きなアルバムである。私の育ちではどういうわけか非常に快適に聴こえる。

かばった人たち

この作品しか知らんという人の中には若干いたかと。

ですから安っぽい。

メタル度

激しい音だが、風格はない

いちげんさん愛想度

ないようなあるような...

固定客満足度

こんなガラの悪い店やったっけ?

和尚様曰く

海外での評判は意外と良い。



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