ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。


〜L

その一

L.A.GUNS “L.A.GUNS” (1988)

駄作ポイント

凄そうだ!と誰もが期待してたのに...

文句垂れた人たち

期待しすぎた人たち。

 GUNS'N ROSESの生みの親の片割れでである。そりゃあ、誰もがどれほど凄いサウンドが飛び出してくるのかと思った。
 今こうして書いていて、オープニング曲がどんなんだったか全然思い出せないという、それくらいフッツーすぎるハードロックサウンドでございましておくれやして、そいで、聞いてみたけど、やっぱりしょうむない。
 確かに過度な期待がこの作品を駄作にしたという部分もあるが、ガンズには完全にコールド負けといった内容だった。どこか憎めない作品ではあるが。

かばった人たち

そりゃ、ファンになった人でしょ。

これが結構屁なんです。

メタル度

フィリップ・ルイスもがんばっていて、情けなくはありません。

いちげんさん愛想度

もちろんあるに決まってるじゃないですか!と言いたいところですが、意外に無愛想な音です。

固定客満足度

さあ?

和尚様曰く

今のリスナーが聴けば何と思うんでしょうね。



その二

LEMMY, SLIM JIM & DANNY B “LEMMY, SLIM JIM & DANNY B” (2000)

駄作ポイント

ろ、ロカビリーですかこれは??

文句垂れた人たち

モーターヘッドファン初心者少数。

 2000年というとこのアホページが開店した年でありまして、当時、駄作扱いしていたホームページ主が若干いて、それはないだろうと思ったアルバム。
 信念を貫くことがベテランミュージシャンに要求される宿命ではあっても、本職をきちんと持っていて、そして御歳相応のお遊び、息抜きをこういう形でリリースする、50過ぎたミュージシャンとしてはこれでいて正しいという生き方である。
 比べたら、リッチー・ブラックモアなどはレミーに比べ大変情けない老後である。
 内容は100%のロカビリー天国、ストレイ・キャッツのスリム・ジム・ファントムがまさにオハコのスタンディングドラムを利かせまくっている。レミーおやじのしわがれ声がこんな音でも意外にカッコいいんですわ。

かばった人たち

レミー御大のファンに決まってるでしょそりゃ。

どないもこないも...

メタル度

最初から別物。間違ってもメタルと比較するな。

いちげんさん愛想度

ありまくり!

固定客満足度

筋のいい固定客の皆様は絶対満足したと思う。

和尚様曰く

マニア、金に余裕のある人にしか薦められませんが、しかしわし自身詳しくないけど、ロカビリーとしては一級品じゃないですか?
駄作も何も、メタル側から見れば完全に畑違いの音です。



その三

LIVING COLOUR VIVID” (1988)

駄作ポイント

黒人がメタルやるな!

文句垂れた人たち

善人みたいな顔して、自分の好きなものについては偏見にあふれている人。とりあえず、了見の狭い人。

 黒人ハードロックに対するメタルファンのバッシングはここ私は歴史上一番呆れた出来事である。
 勝手にメタルのフィールドに引っ張ってきて罵倒したらあかんのだ。意地悪極まっている。
 メタルを超えた話、ジミ・ヘンは何人だったのか。
 早い話、ロックに国境、人種などない。
 他、BAD BRAINSなんてバンドもいるが、これらは単純に、黒人たちのハードなロックなのである。
 そもそもこのLIVING COLOURなどはプロデュースにあのミック・ジャガーが関わっているし(BAD BRAINSはリック・オケイセック)、黒人がメタルどうのこうの、そんなこと言うこと自体が最初の初めから見当ハズレもいいとこなのである。
 このLIVING COLOURやBAD BRAINSについては名のある評論家すら怒ってたのは本当に呆れた。
 バンドの意思を100%無視して、仮にこれが黒人のHEAVY METALであるとしよう。では、なぜ応援しようという気がないのか。面白いじゃないか。
 クセは多分にあるから、好みじゃないのならそれでいい。無視したらいい。好みじゃなかったら、攻撃するのか? 好みじゃないものは、やっぱ消えなきゃならんのか? そういう考えをする人間が、消えればいい。
 ちなみに、WWEのトップスター、CMパンクの入場曲はこのアルバムのオープニング曲"Cult of Personality"。歴史的名曲である。

かばった人たち

メタルファン以外。

堂々たるもの。

メタル度

そこは大きなポイントではない。

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

−−−−−

和尚様曰く

一般ロックでは名盤中の名盤とされている作品です。
でも、特に様式美メタルファンあたりには苦しいかも。



その四

LIZZY BORDEN MENACE TO SOCIETY” (1986)

駄作ポイント

迫力だけあればいいってもんじゃないぞ。

文句垂れた人たち

あまりいなかったように思いますが...

 雑誌でもファーストを上回るかなりの高評価だったこのアルバム、しかし何度聴いても良いとは思えなかった。なんだ、オープニング曲の無茶苦茶な構成。サビなどひどい。2曲目はかっこよいですが。
 メジャーの空気で、勢いがある。それだけで傑作なんだろうか。
 マイナーメタルの凄みを先頭に立ってアピールするバンドだったはずなのに、これで一気に後輩に抜かれてしまったぞ、と感じたアルバムだった。

かばった人たち

ファンでしょ。

おなら。

メタル度

合格。

いちげんさん愛想度

あまりない。

固定客満足度

ぼくは固定客のつもりでしたが、椅子蹴って店出そうになった。

和尚様曰く

曲がおもろない。



その五

LORDIAN GUARD LORDIAN GUARD” (1996)

駄作ポイント

ボーカルの女性が「洗濯屋のおばさん」なんですって。

文句垂れた人たち

「とある雑誌」のライター。

 輸入盤を買ったつもりが、中に20年前のコピー機で印刷したような、安っぽいとしか言いようのないライナーノートが入っていた。
 とある雑誌のどいつかがこの女性ボーカルを「洗濯屋のおばさん」と罵ったそうで、そのセンスに拍手&爆笑。何という、ありえない言葉だ。そんな言葉でミュージシャンを表現した人間はいない。素晴らしい。ファンの思い入れを踏みにじるそのライターをファンみんなが呪った。
 内容としてはWARLORDのファンならかろうじて歓迎できる、というアルバムである。あの、あの、あのギターサウンドがそのまま再現されてますし、まあ、WARLORDファンの私は次の作品と併せてこれで十分だと思いましたけどね。

かばった人たち

WARLORDファン!!

何とも言えん...

メタル度

わははは

いちげんさん愛想度

にょほほほほ

固定客満足度

何とか満足!デシタ。

和尚様曰く

(祝)WARLORD再結成!



その六

LOUDNESS SHADOWS OF WAR” (1986)

駄作ポイント

曲つまら〜ん。

文句垂れた人たち

曲つまら〜んと思った人たち。

 “THUNDER IN THE EAST”に続く作品だったから、そりゃみんな店へ走って買いに行ったもんである。
 で、オープニングがスローテンポ。それだけならまだいい。胸、張りすぎ。風格はあるが、曲がつまらないのだ。
 とりあえずこのアルバムは大ハズレ。このバンドしか聴かないというリスナーならこの完成度に感激もしただろうが、フックのない曲の連続がとりあえず退屈も退屈、大退屈。結局こんな威風堂々サウンドは似合ってなかったということである。

かばった人たち

ファンは応援したんじゃないですか。

つまら〜ん。

メタル度

堂々としたワールドワイド基準のサウンドなんですが...

いちげんさん愛想度

あるようであまりなかったりして。

固定客満足度

手間ひまかけてるのはわかるけど、全然おいしくないぞ。

和尚様曰く

大失敗作。



その七

LOUDNESS GHETTO MACHINE” (1997)

駄作ポイント

なんでそんなに今風になっちゃうの?
山田雅樹の存在理由がない...

文句垂れた人たち

いっぱい。

 80年代の、あの音を演らなければダメだなどと、バンドの意志を無視したようなことは言わない。ならば、もっとインパクトある作品を聴かせてほしかった。
 山田雅樹+このメンツ=フラットバッカー+ラウドネス、という式が成り立ったはずである、本当は。オレらが日本のロックを変えたる!という意識は二の次でよかった。いいアルバムができれば勝手に歴史が変わるのだ

かばった人たち

90年代のサウンドからファンになった人の中にはいらっしゃったかと。

つまらん。

メタル度

このバンドらしくないから情けない。って、80年代リスナーが思ってるだけなんですけどね。

いちげんさん愛想度

一見ないように見えて今風にすごく愛想あふれる音です。

固定客満足度

年輩の(?)固定客は帰っちゃった。

和尚様曰く

90年代もいっぱいアルバム出してるのに、これを聴け!というのがないのが悲しかった。
しかし近年は違う。こんなかっこいいおっさんたちはいない。
今は真面目に尊敬しております



その八

LOVERBOY LOVIN' EVERY MINUTE OF IT” (1985)

駄作ポイント

元気のないラヴァーボーイはラヴァーボーイじゃない。

文句垂れた人たち

いっぱい。

 なんと、ラヴァーボーイにトム・アロムである。
 ハードポップの第一人者の作品を、ジューダス・プリーストお抱えのプロデューサーが指揮する。何ができるのかとそれはもう期待した。活力100万倍の音が聞けるはずだった。
 で、なんだこれは。
 決して安い音ではないが、何考えてこんなおとなしい音になったのか。どっしり落ちついてはいても、弾けてはおらんし(それだけでもこのバンドなら大きなマイナスポイント)、なんせ覇気が後回しになっている。完全な失敗作である。

かばった人たち

記憶にありません。

いい曲ない。

メタル度

そこはどうでもいいが、このバンドらしくないから情けない。

いちげんさん愛想度

これまでの作品に比べれば全然無愛想なのでは。

固定客満足度

年輩の(?)固定客は帰っちゃった。

和尚様曰く

他の作品に回りましょう。



その九

LUCIFER'S FRIEND SNEAK ME IN” (1980)

駄作ポイント

こ、こんなバンドやった?

文句垂れた人たち

そりゃ聴いた人ほとんど落ち着かなかったでしょう。

 70年代、いっときスコーピオンズ唯一のライバルとされていたバンドである。ブリティッシュロック風の下地をベースにつくられた様々な実験的サウンドがこれまた見事な絵になり、当時くさるほどいたプログレ一派など軽く足蹴にするメジャー性を完成させた人たちである。
 さて、80年にリリースされた作品が、何とまあ、LAメタルの先祖風サウンド。こっぱずかしさを払拭して演奏するお姿が滑稽で滑稽で。くれぐれも、この作品から入っていくことのないように。というか、どういうバンドか興味を持った人が、何も知らないままこれを先に聴くと、確実に入り口で帰ってしまう。
 リアルにプロであるバンドの作品なので、確かに質的には上質ではあるも、この時期の他の大御所の名作と聴き比べると、やっぱりショボい。

かばった人たち

当時は全然いなかったと思う。

悪くない。

メタル度

そこはどうでもいいけど、ちょっと情けない。

いちげんさん愛想度

愛想良すぎ!

固定客満足度

味としては美味なんですけど。

和尚様曰く

質はいいですよ、ホントに。




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