ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。

〜M

その一

MACHINE HEAD SUPERCHARGER” (2001)

駄作ポイント

飽きた。

文句を垂れた人たち

飽きたと思ったリスナー。

 ちょっとは変化球投げてくれー。このジャンルでは1曲1曲高い完成度なのかもしれないが、ホント、最初から(これで4作目)ずっと同じ勢い同じテンポ同じ空気だから、いくら何でも飽きる。今風に完成度の高い音であるのはわかったわかった、わかったから。
 最近はアメリカンロックの人気者ガギガギ爆音ロック連中も、リスナーに飽きられるのを心配してか、かなりメロディーを入れてきているから、つまらん意地張ってたらリスナーに忘れ去られてしまうぞ。

かばった人たち

まだまだ飽きないリスナー。

これがつまらない。

メタル度

かなりある

いちげんさん愛想度

ないようで、結構今風に愛想あふれるサウンドだと思ったりして。

固定客満足度

固定客の皆さんは大満足でしょう。

和尚様曰く

変化球投げろ。



その二

MAGNUM GOODNIGHT L.A.” (1990)

駄作ポイント

あの神懸り的なパノラマ感はどこへ?

文句を垂れた人たち

いじめるとまではいきませんでしたが...

 風格は充分過ぎるほど残しているゆえ、誰も駄作などとは呼ばなかったし、私も駄作とは思わない。
 ただ、期待外れ作品だと思う。
 まさにこの人たちなりに、アメリカ進出をかけた作品だった。間違っても能天気に騒いだりせず、相変わらず先生然としたサウンドであるが、この作品に限り空気がやっぱり違っている。
 このバンドを聴いたことがないという人にはなかなか説明しにくいが、例えば背景の遠くに城が見える石畳の街、そんな場所でいつも呼吸していたというこの人たちが、こういう空気の薄い場所では真の力も発揮できなかったんじゃないだろうか。

かばった人たち

ファン。

これがヘぼい。このバンドにしては。

メタル度

そこはやいやい言わんけど

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

こんなもんっすか?

和尚様曰く

この人たちの作品としてはこれ以上のものがいっぱいあるというだけで、水準は軽くクリアしている作品です。




Mの項駄作その三

MAMA'S BOYS GROWING UP TOO FAST” (1987)

駄作ポイント

個性薄れた。

文句を垂れた人たち

この人のよさそうなバンドをいじめるなんて極悪人はあまりいなかったように思いますが。

 駄作なんていうとバチが当たりそうな善人バンドであるが、この作品はやっぱりつまらなかった。この次もつまらなかった。
 その、田舎っぽさがよかったのだ。作品出すたびにダサいダサいと心無い奴らに言われてたが、しっかり人気はうなぎ上りだったではないか。こんなオシャレな音は、まったく似合ってない。

かばった人たち

かといってかばった人もいなかったりして。

個性ない。

メタル度

あかん。

いちげんさん愛想度

似合ってないのにかなりあり。

固定客満足度

愛想の良さと同等のおいしさを聴かせてくれい。

和尚様曰く

これ以前の作品をどうぞ。



その四

MANIC EDEN MANIC EDEN” (1994)

駄作ポイント

エイドリアン・ヴァンデンバーグの久々のリーダー作品、おもいっきり期待したのに...

文句を垂れた人たち

VANDENBERGのファン多数。

 80年代中盤、奇跡的な名盤を続けて3作出したVANDENBERG、解散理由はエイドリアン・ヴァンデンバーグがホワイトスネイクに引き抜かれたため。
 それ以来、ひっさびさにエイドリアン御大がアルバム作ると聞いて、ファンは本当に期待した。
 いちばん大きかった失望ポイントは、やはりVANDENBERGらしさがまるでうかがえなかったこと。冷静になって聴いてみても、生ぬるいハードロックばっかりで、ジミヘン“Little Wing”のカバーかなと思った曲がしっかりオリジナルやったりして、もう、冷めた冷めた。
 手触りとしては、メジャーメタルの水準を軽く超えている音だとは思うが、こういう音ならこういう音で、名曲クラスの曲を用意せんかい。今思い出しても、そのジミヘンそっくりの曲しか思い浮かびませんわい。

かばった人たち

評論家、およびVANDENBERGを知らない人多数。

はっきり言ってヘぼい!

メタル度

迫力なし

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

店、違うやんマスター...

和尚様曰く

VANDENBERG3部作は何があっても聴けー!



その五

MANOWAR INTO GLORY RIDE” (1983)

駄作ポイント

音薄っぺらい! 安っぽい!

文句を垂れた人たち

多大な期待を寄せていた人。

 知る人ぞ知る。この魔王さまたちもしょっぱなから路頭に迷いかけていた。次の“HAIL TO ENGLAND”がなかったらやばかった。
 なんせ、これがヘヴィ・メタルかと言いたくなるほどの音の薄さが致命的。何考えてこんな音質なのだ。一般洋楽誌でも絶賛されていた、ファーストアルバムの風格はきれいさっぱり消えてしまい、ただただ安っぽい。オープニングなんて、もう赤面モノである。なんでこのバンドがそんなことやらなあかんねん、という。
 これは堂々たる駄作でしょう。つまり、魔王さまも人間だったということで。

かばった人たち

アルバムオープニングのねえちゃんの喘ぎ声に興奮した人。

全然良くない。

メタル度

音がへぼい

いちげんさん愛想度

笑うほどない。

固定客満足度

え? こんな人たちやったの?

和尚様曰く

駄作です。魔王様も鞭の誤り。



その六

MANOWAR TRIUMPH OF STEEL” (1992)

駄作ポイント

20何分もあるオープニングナンバーでコケちゃったい。

文句を垂れた人たち

評論家筋。

 評判良くなかったとはいえ、“INTO GLORY RIDE”とは全然違うタイプの駄作。
 「命張ってまっせ!」具合は申し分ない。もう、さすがマノウォー。ただ、よりによって、MANOWAR史上初めての大作がつまらなかったのが、凡作評価たる理由。気合いたるや、普段の通り相当なもんなのだが。私は嫌いではないじゃない作品。

かばった人たち

ファン。

オープニング曲はやっぱ失敗かな。

メタル度

問題なし

いちげんさん愛想度

気に入らなければ去れい!

固定客満足度

まあ、このくらいなら居心地良し。

和尚様曰く

ファンならどうぞ。



その七

MACALPINE, ALDRIDGE, ROCK, SARZO PROJECT : DRIVER” (1986)

駄作ポイント

このメンツで、これはないでしょう。

文句を垂れた人たち

そりゃ期待していた人。

 なんともハンパな作品だった。トニー・マカパインの初バンド作品じゃなかったか?
 勢い、疾走感はタイトルの印象を損なってはおらんと思うが、何もこのメンツでマイナーくささを謳歌することはなかったと思う。何も知らないで音だけ聴いたら、マイナーのちょい有望株の新人くらいにしか聞こえない。プロデュースミスか、曲が良くないのか。両方である。

かばった人たち

楽器マニア。

プー。

メタル度

しっかりヘヴィ・メタルしてたんですけど...

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

がくっ

和尚様曰く

シュラプネルレーベルギタリスト大運動会、あのサウンドが好きなリスナーなら買い。



その八

MEATLOAF MIDNIGHT AT THE LOST AND FOUND” (1983)

駄作ポイント

AORか。

文句を垂れた人たち

わかりません。

 93年の“BAT OUT OF HELL II”が世界的な売上げを記録したスーパースターであるが、78年のデビュー作からあんな音をやっていた。
 最初に極めた人はやはり道に迷いやすいのか、なんか、思いっきり迷いまくったような作品がこの時期続いた。勘違いを除いて、全世界ほとんどのリスナーが誰もメタルだと思って聞いてないので、当然、別に激しくないサウンドでも全然構わない。緩急自在の歌が世界トップクラス級に得意なミュージシャンだから、じっくり聴かせてくれたらそれでいいのだ。
 しかしこれは聞かせてくれ過ぎたのか、もはやリズム感すらぐんと後ろに下がり、ロックファンはやっぱり寝てしまう。アダルト過ぎる。

かばった人たち

わかりません。

寝ます。

メタル度

メタル風の美点などなくてもいい人です

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

騒いじゃいけないんですか、ここで?

和尚様曰く

いい曲はあるんですけどねえ。大人のリスナーはどうぞ。



その九

MEKONG DELTA THE PRINCIPLE OF DOUBT” (1989)

駄作ポイント

何やってるんですか? 全然わからないんですけど...

文句を垂れた人たち

テクニカル路線を仰がないリスナー。

 強烈にテクニカルなバンドであるが、とりあえずメタル度が薄いのが気に食わない。
 ここのリーダー、ラルフ・ヒューバートはマイナージャーマンメタルのプロデューサーとしても名を売った人だが、HOLY MOSESやDEATHROWといったバンドまで手がけている。やっぱり何10%だけでもいいから、親玉という空気を聞かせてほしかった。
 特にプログレファンなら傑作に入るかもしれないが、ある種のリスナーにはおもいっきり嫌われるようなカラーもいっぱいある。個人的にはテクニカル路線を仰ぐ人間ではないので、かなり退屈だと感じた。

かばった人たち

テクニカル路線大好きリスナー。

手の込んでいる割には...

メタル度

何とも言えん。

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

固定客は大満足。固定客は。

和尚様曰く

でも明らかにメタルという位置におられますわな。最低限でいいから
メタルの味付けを...





和尚特選!
その十

MEGADETH KILLING IS MY BUSINESS...AND THE BUSINESS IS GOOD !” (1985)

駄作ポイント

絶句級のインパクト。

文句を垂れた人たち

メタリカパート2を期待していた人たち。

 駄作とは思わない。
 珍作、迷作である。
 このバンド、すべての歴史は次の“PEACE SELLS...”からはじまったというのは100%正しく、一体この人たちはどこに住んでて、どういう暮らしをしてたのだろうか、ロック業界、メタル業界という「人間的な」世界に入っていくにあたって、それまでの毒払いを敢行したかのような、正統で正当なロック眼では鑑定不能の、まったくもって前代未聞の珍サウンドである。
 「球」型のタイヤがついた子供のバギーカーみたいな音である。どこへ転がっていくか全然わからない。ドヘタなのか超ウマいのかそれすら判断つかず、何から何までまっすぐ進むということに徹底して反抗したジャンクサウンドは、ただ一言、めちゃくちゃ面白い。
 インテリジェンス漂う90年代真ん中くらいの脱メタル作品なんかより、私は何十倍も好きである。
 当時は、それはもう酷評の嵐だったが、こういう面白い音を聴いて怒る人は、それまでの育ちが素晴らしくいい人なのだろう。

かばった人たち

珍しモノ好きメタルマニア。

なんやようわからん。

メタル度

ようわからん。

いちげんさん愛想度

ゼロ。

固定客満足度

タコさんイカさんあたりは喜んだと思います。

和尚様曰く

珍作中の珍作ですから、珍しモノ好きは絶対聴け。



十一

MEGADETH CRYPTIC WRITINGS” (1997)

駄作ポイント

全然重くないですやん...

文句を垂れた人たち

コアなリスナー。

 駄作とは言わない。ファンにしばかれる。
 久々に評判の良かった作品と記憶している。じゃあ久々に買ってみようかと思って買ったら、私はあかんかった。
 何も、重くなければならないとは思っていない。例えばオーディオの音レベルを見ていたら、各音レベルの赤い光の帯がずーっと同じ高さ、長さ...これはそんな雰囲気。
 つまり、メリハリが全然ない。メリハリのないメガデスなんぞ、何やねんと昔から聞いてた人間は思う。何よりも安定しすぎているところが情けない。「公務員メタルサウンド」ですわこりゃ。“She-Devil”は確かにいい曲だが。

かばった人たち

たくさんのファン。

いい曲もあるけど、つまらない曲のつまらなさが...

メタル度

メタルとしては単純に、情けないんじゃないっすか?

いちげんさん愛想度

あるようなかなり。

固定客満足度

こんなもんっすか?

和尚様曰く

「安定」も人の生き方としては素晴らしいのでありましょう。南無。



その十二

MEMENTO MORI LA DANSE MACABRE” (1998)

駄作ポイント

メサイア・マルコリン、お前のパワーはこんなもんか?

文句を垂れた人たち

CANDLEMASS時代のメサイアを知る人。

 メサイア・マルコリンおよびCANDLEMASSの登場は本当に衝撃的だった。
 オペラシンガー風、ではなく、本当にオペラーシンガーと渡り合えるんじゃないかと思えたあの世界が、自分のバンドを結成するに当たってその力量が衰えてしまったとしか思えないこのサウンドは何なのだ。
 屁曲もあれば、じっくり聴かせる曲もある。アルバムは全部で4枚(これは3作目)。バンドの印象そのものがあまりよくないという、ちょっと気の毒なバンドでもあった。ひとえに、人間離れしていないからである。CANDLEMASSの凄さばかり思わせてどうするんだ。

かばった人たち

さて??

つまらなくはないが。

メタル度

どうしてもCANDLEMASSと比較してしまい、やっぱりこっちは情けない。

いちげんさん愛想度

なし。

固定客満足度

このバンドのファンはもちろん満足してると思いますが。

和尚様曰く

何かと比較するのは悪いことなんですけどねえ...



その十三

MENTORS YOU AXED FOR IT !” (1985)

駄作ポイント

常識人はこのバンドを世界一憎むべきである!!

文句を垂れた人たち

自分は良識を持った素晴らしい人間であると思っている人。および英語がダイレクトにわかる人。

 私はただ一度、英語で苦情メールを食らったことがある。
 5年も6年も前の話である。
 MENTORSというバンドを宣伝しているあなたは頭がおかしい、即刻削除せよ、日本語は私は読めない、と書かれていた。
 馬鹿は世界中にいるものである。
 これは駄作というより、いちばんにアホメタル行きのバンド、アルバムである。
KKKの格好をしたハラボテ親父三人組、歌詞はすべて変態セックスについて、という強烈過ぎたバンドである。
 英語をダイレクトにわかる方は語のニュアンスまで直感的に理解するということで、確かに気分も悪かろう、です。アメリカではアメリカ1忌み嫌われる音楽ではあったと思う。
 しかし音的には、当時典型のスラッシュメタルをミドルテンポに改造したような曲が並び、耳が感じる感触としては決して悪くはなかったりする。
 しかし、例えば日本のバンドでどれほどクールな音出していても、チン○まん○うん○おしっ○としっかり日本語で連発されたら、さすがに聞く気にはなれないだろう。外国のバンドだから、普通に聞けてしまった。
 そして私はMENTORSの味方である。わははは。
 ちなみにセカンドアルバム"UP THE DOSE"もまったく同路線。

かばった人たち

あほメタルラヴァー。

わはははは

メタル度

ぎゃははは

いちげんさん愛想度

どわははは

固定客満足度

にょほほほ

和尚様曰く

伝説化しているあまりの悪評に、さてどれほど物凄い音が飛び出してくるのかと思ったら、意外にフツーじゃないですか。



その十四

MENTORS SEX, DRUGS & ROCK'N'ROLL” (1989)

駄作ポイント

これぞ本当の駄作!

文句を垂れた人たち

何かの間違いで聴いてしまった一般リスナーは言うにあらず、1億人に2人くらいの割合でいたマニアにも見捨てられた。

 こっちのほうは100%駄作である。
 一般人から理解されずに駄作扱いされている作品は数多いが、マニアはどこにでもいる。
 駄作らしさのあまりに激しい作品は、ある場所では必ず神棚に祭られているものである。
 しかし、これ、一般人が見向きもしないのは当然のこと、マニアにも見捨てられたとなればこんな音は一体どこで生きていけばいいのだろう。
 70年代ロックの装備で、そのへんの農家と散髪屋の親父がテキトーに楽器鳴らしているような、よくもまあこんなものをレコード、CDにして売りに出しやがったな。つくづく呆れる。こんなもん、ションベン我慢している犬すら素通りするぜ。
 私は音楽という趣味の中に笑いが占める分も非常に大きい不埒な人間であるから、駄作に金払うということも、苦痛どころかモノによっては非常に楽しみだったりするわけだが、、、、、これは許せなかった。

かばった人たち

世界中で3人くらいはいたんじゃないかと。

本当に屁。

メタル度

死ねい。

いちげんさん愛想度

ボケー!

固定客満足度

金返せ!

和尚様曰く

地上から永遠に消えうせろ。



その十五

METAL CHURCH MASTERPIECE” (1999)

駄作ポイント

自分で先に傑作言うな。

文句を垂れた人たち

喜び勇んで買いに走った人。(ぼく)

 デイヴィッド・ウェイン完全復帰作品ということで、80年代メタルファンはそりゃ走って買いに行った。
 で、なんじゃいこれは。聞いた瞬間、オープニングの何秒かで、これはひょっとしたらヤバいかも...と思った悪い予感は1分後くらいに確信へ変わり、ヘニャヘニャと床にへたり込んでそのまま山中で投資するかのごとく寝てしまった。あんたら、かつて、何にどう注目してもらったか、わかってますの? 
 そのデイヴィッド・ウェインがこの後、その名も“METAL CHURCH”(ややこしい...)なるソロアルバムを出したが、こいつもまた屁作品と来た...

かばった人たち

???

つ つまらん

メタル度

あかん

いちげんさん愛想度

なんやようわからん。

固定客満足度

経営者変わったの?

和尚様曰く

アルバムタイトルは笑えんわい



その十六

METALLICA RELOAD” (1997)

駄作ポイント

駄作とまで言いきった人はなかなかいてないけど...

文句を垂れた人たち

そこまでモダンになっていいのか?と怒った純粋メタルファン。

 “LOAD”(前作)は曲的に素晴らしかったと思ったが、同路線第2弾のこの作品、オープニングの突進力はさすがに相当なものだったが、ここまで今に映える音になってしまうと、昔からのメタルファンにはどうしたら良かったのだろう。
 「今」に倣うというのではなく「今」を創るという真っ直ぐな意志にあふれており、そのへん悪印象はまるで感じないが、昔からのメタルファンの耳からしたら、印象に残る曲がない。

かばった人たち

新しいファン。

いいのもあれば全然わからんのもある。

メタル度

結構ある。

いちげんさん愛想度

かなり。

固定客満足度

ちょっと昔に比べれば居心地悪くなったねえこの店。

和尚様曰く

今の一線ロックバンドの連中に与えた影響力は多大なものがありますから、駄作どころか名作と言えます。しかし。



その十七

MINISTRY FILTH PIG” (1996)

駄作ポイント

一言、退屈です。

文句を垂れた人たち

メタル度を期待していたメタルファン。

 メタルファン向けのあのサウンドはいっときだけのものと思ってたが、それならそれで、メタルではなくていいから、もっと尖ったサウンドを聴かせてほしかった。
 ボブ・ディランの新解釈がどうのこうの、そんなもん誰も期待しとらん。ジャケットがコワイが、実際の音からは恐さは全然感じない。アップもダウンもない平坦なサウンドを前に、ひたすら退屈なだけ。

かばった人たち

メタルファンなどあっち行けと語るお抱えファン。

はっきり言ってへぼい。

メタル度

メタル側から観た勝手な意見ですが、つまらない。

いちげんさん愛想度

以前よりはあるような。

固定客満足度

このバンドのファンは絶賛したに違いない。

和尚様曰く

だからメタル側の意見ですって。



その十八

MORGOTH FEEL SORRY FOR THE FANATIC” (1996)

駄作ポイント

デスメタルとダンスミュージックの合体!

文句を垂れた人たち

そりゃいっぱいいてもしゃあないなあ。

 「マニアのみなさんごめんなさい」ともとれるタイトルが傑作。
 しかし内容は傑作とはいかなかった。一部のマニアが騒いだほど、モダンに魂売り渡してはおらんが、曲によってはツンポコツンポコ、なんやら凄くヘンである。食中毒である。何とかと何とかの融合、というより、ただただヘンである。何曲かは以前の悪魔らしさを残しているだけに、何という型破りな試行錯誤なんだろう、と思った。

かばった人たち

さて??

わりとヘぼい。

メタル度

あるけどない。ないけどある。

いちげんさん愛想度

良すぎとちゃいますか。

固定客満足度

店に似合わんお客さん増えたねえマスター。

和尚様曰く

珍しモン好きは買って損はないかと。



その十九

MOTLEY CRUE MOTLEY CRUE” (1994)

駄作ポイント

タイトルはウソ!

文句を垂れた人たち

みんな。

 真剣、これはつまらんかった。駄作である。
 当時ハヤリのグランジロック、生まれからしてそれのバンドなら、それなりの美点もあろうはずが、しっかり昔からオリジナリティーを持っているバンドが、流行だからやってみようかいのと手を出して、そして見事にコケた典型失敗作品である。
 こんなん1作出したくらいで昔からのファンは見限ったりしないが、しかし、どう聴いても何も響いてこないこんな作品を新路線だ、ニュースタイルだと誉めちぎる人が評論家の中にいらっしゃって、音よりバンドを拝むのはせめて評論家ならやめてほしいのだが。

かばった人たち

評論家。ヘンコなファン。

ぜんぜんつまらん。

メタル度

あかん!

いちげんさん愛想度

結構あったと思う。

固定客満足度

入り口開けて、そのままさいなら〜。

和尚様曰く

駄作でしょう。



その二十

MOTORHEAD ANOTHER PERFECT DAY” (1983)

駄作ポイント

ブライアン・ロバートソンのでしゃばり!

文句を垂れた人たち

評論家。ファン若干。

 ブライアン・ロバートソンがモーターヘッドをブルースロックバンドに変えてしまった、と当時は少々話題になった作品である。
 ブライアン・ロバートソン死ねというレビューを書いてらっしゃった愚かな評論家もいた。
 1曲だけ、7曲目くらいに途中でブルース風のフレーズに場面展開する場所がある(タイトル曲)。これは本当。で、なんだ、モーターヘッドがブルースやるバンドになったと。メタルを捨てたと。ロック魂を捨てたと。
 そう騒ぐ人のめでたさに、屁が出る。
 拡大解釈に拡大酷評はプロの物書きの恥である。
 そこまで言わせるのが、さすがモーターヘッド、このアルバムの音である。実際、看板であるオープニングナンバーなどはこれまでのスタイルと何ら変わらない王道極道スタイルであり、また今のモーターヘッドファンから大きく評価されているのは、このあたりから初めて登場してきた、このオッサンたちなりのポップ路線である。"I Got Mine"は名曲中の名曲。

かばった人たち

リスナー。

結構良い。

メタル度

すごいぞ

いちげんさん愛想度

さすがのマイペース!であっても、わりと愛想良かったりして。

固定客満足度

入り口開けて、そのままさいならいろいろあったけど結局いい店じゃないですか、マスター。

和尚様曰く

代表作とは言えませんが、傑作間違いなし。



その二十一

MOTORHEAD MARCH OR DIE” (1992)

駄作ポイント

しょぼい。

文句を垂れた人たち

いっぱいいたように思います。

 極道の音としては愛想が良すぎると一部ファンが不満を持った前作“1914”だったが、作品的には“ACE OF SPADES”以来10年ぶりの名作と称える人も多かった。
 あれだけ充実した次の作品がコレじゃ、確かにショボい。じっくり腰を落ち着けて己のロック探求心と真に向き合った作品...とかそれらしい誉め言葉は作れるが、このバンドを言葉でいじくらなければならないのであれば、悲しいかな、これは駄作ということである。
 ただし、これまでの作品を続けて流し聴きしていたら、そう悪い作品とも思えなかったりする。
 空気は変わらず、しかし曲がプー、ということか。

かばった人たち

崇拝するファン。

そう無茶に悪くない。

メタル度

そりゃ全盛期と比べますと...

いちげんさん愛想度

ようわからん。

固定客満足度

居心地いいんだか悪いんだか...

和尚様曰く

この人たちのたくさん出ている作品の中では下のほうにランクされる作品と思いますが、それでもこれだけの質なんですからやっぱり大したおっさんたちです。



その二十二

MR.BIG HEY MAN” (1996)

駄作ポイント

退屈。寝る。

文句を垂れた人たち

特に激しいモノ好きのメタルマニア。

 1曲目2曲目、これほど質の高いキャッチーな曲作ってたらまだあと何年かは安泰でしょう、と思った。
 さて、その後、CDプレイヤーの先送りボタンを押したい衝動を何とかしてくれ!という、何とも平和ボケした音は何だろう。
 平和な音にはその空気だけで平和なりの素晴らしさがある。そこはいいとしよう。
 でも、80年代メタルファンとしては、各メンバーの見せ場のあまりのなさが気に食わないのだ。多数決が大事だと信じて疑わない、馬鹿なガキみたいに民主的な音である。
 エリック・マーティンだけ目立ってる!というのは、もともと上手いボーカリストなんだからそれは少し違う。世界一民主的なハードロックサウンド、さて聴いたあなたの感想はどうでしょうか。

かばった人たち

激しいモノ好きならいちいち聴いて文句言いに来るなと怒るファン。

退屈...なんじゃないかい?

メタル度

そこは期待してないが。

いちげんさん愛想度

かなり!

固定客満足度

固定客いちげんさん、どうのこうのいう感じの店じゃないですね。マクドナルドみたいな呑み屋かも知れない。

和尚様曰く

やっぱり激しいモノ好きは避けたほうがいいと思う。



Mの項駄作その二十三

和尚特選!

THE MICHAEL SCHENKER GROUP BUILT TO DESTROY” (1983)

駄作ポイント

ゲイリー・バーデンバッシングに終始。

文句を垂れた人たち

評論家、および権威第一主義のアホリスナー。

 日本での評論家筋の酷評に過剰に反応して即、歌をやりなおしたという「改訂盤」がリリースされたという前代未聞の作品。
 で、結局改訂前のほうが素晴らしかったという。
 このバンドはギターの美旋律をして様式美スタイルとだぶるところも多くあったが(様式美そのものと言ってもいい)、整合感・完成度第一とされるそんなスタイルにおいて、過激ヘヴィ・メタルの勢いを盛り込んで、完成度を無視して過激に美旋律要素を際立たせたら、さて、どのようなことになるのか、それを体現した名作中の名作である。勢い余って、収拾がつかなくなっているところが素晴らしいのだ。

かばった人たち

金出して買ったリスナーのほとんど。ギター弾き。

素晴らしい!

メタル度

大きく合格印!

いちげんさん愛想度

結構感じられる。

固定客満足度

本当の固定客は最高に満足!

和尚様曰く

絶対名作。聴くなら改訂前を。



その二十四

THE MICHAEL SCHENKER GROUP THE UNFORGIVEN” (1998)

駄作ポイント

どこが神やねん。

文句を垂れた人たち

いっぱいいたと思う。

 ここまで日和った音になって、果たして許されるものだろうか。これが駄作である。タイトルのみ、傑作すぎて笑けてくる。
 この作品にだって聴きどころはある、美点はある、それはわかる。でも初めて聴いたリスナーにはまったく理解できないマニアックな論理が正論として通用するなら、世の中には駄作などただのひとつもないということになる。
 この楽曲のフックのなさはあんまりである。それなりの渋さは感じられるが、それだけ。これを誉めれば「通」と思ってもらえる、その気持ちはわかるが、評論家さん、やっぱり何度聴いてもこれはつらいぞ。

かばった人たち

マニアにしかわからないこと言うファンの方々。

退屈。

メタル度

硬サイド、柔サイド、この人の醍醐味のどちらもうかがえない。柔寄りの音ではありますが。

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

愛想良くなくてもいいから、客の相手をちゃんとしないと店つぶれちゃうよ。

和尚様曰く

お金持ちのリスナーなら買っても怒らないんとちゃう?
金余ってるおっさんメタラーども、勝手に誉めてなさい



その二十五

MONKEYHEAD MONKEYHEAD” (1999)

駄作ポイント

空気だけじゃダメだよ〜。

文句を垂れた人たち

80年代LAメタル堂々の復活!の言葉に騙され買っちゃった奴(ぼく)

 今の時代こういうのは受けない、とか、そういう話ではない。結局、曲さえ良ければ傑作になるのだ。
 このバンドなど、本当に空気だけ。イントロでおおっ!と思わせておいて、本当に、ただそれだけ。
 こういうのを物凄い美辞麗句で賞賛して、そして結局全然売れてないではないか、おいCD屋。
 そりゃCD屋はCD売れなければ話にならないのはわかるが、目の前のCDが売れたからといってその客二度と店来なかったら結局は店の損になるんだぞ。客が賢くなれば何でも推薦方式はダメになるんだぞ。
 しかし、でも客も阿呆が多いから、あんたらの手のひらでいつも楽しそうに踊ってばっかりか。店潰れる心配などないか。

かばった人たち

そりゃまあ、世の中には月何十万円CDに使っても何ら生活困らない方がいっぱいいっぱいいらっしゃいますから...

屁。

メタル度

屁。

いちげんさん愛想度

愛想だけはある。

固定客満足度

知るか。

和尚様曰く

豪華なサウンド、しかし駄作は駄作。



その二十六

MYSTIC FORCE THE ETERNAL QUEST” (1993)

駄作ポイント

フックのないテクニカルメタル、といういちばん退屈なパターン。

文句を垂れた人たち

記憶にない。

 なんと3枚もアルバム出してたらしい。
 しかし屁音ですよ〜これ。"QUEENSRYCHEを基礎にFATES WARNINGのエッセンスを受け...”なんて書いてたサイトがあったけど、笑わせてはいけない。
 ところどころあれらのバンドに似ているというだけで、曲のほうが完全にお留守。
 とかボロカス言ってるようで、駄作ハンターの肩書きを併せ持つ私はこういうカラーの駄作に大いに満足。憎めませんねえ、こういうバンド!

かばった人たち

上に同じ。

屁。

メタル度

屁。

いちげんさん愛想度

まったくなし。

固定客満足度

さあ?

和尚様曰く

でもメタル初心者にはこういうバンド、絶対迷惑だと思う...



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