ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。

〜P

その一

PARADISE LOST HOST” (1999)

駄作ポイント

チャカポコチャカポコ

文句垂れた人たち

やりすぎだぞと思ったリスナー。

 以前からあったトレンドなパーカッションパートが、隠し味ではなく真正面に出てきており、こうなればヘヴィ・メタルとは呼びにくい。
 ただ、ものすごく堂々としているので、これを駄作と呼ぶのはフェアじゃないような気もする。こういうジャンルである!と思えば。
 ジャンルを説くに値するステイタスを持っているバンドであるのは実績が証明している。
 これを最高傑作と呼ぶ人の考えも聞いてみたい。

かばった人たち

これが今の音なんじゃい!と思うファン。

悪くはないですよ、悪くは。

メタル度

あかん

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

さて...?

和尚様曰く

以降はもっと聴きやすいスタイルに戻ってきてくれました。



その弐

PEARL JAM YIELD” (1998)

駄作ポイント

これでもメタルか??

文句垂れた人たち

というオポンチッチなこと言うリスナー。

 この時期からメタルファンの手から大きく離れていったが、これでもメタルか!?なんて言って怒るファンなど、本当にアホである。世界が狭い。のびのびと広い世界に翔んでいったと解釈できないものか。
 似たサウンドばぁ〜〜〜っかり並ぶ今のロックシーンにおいて、これだけの王様サウンドを確立してしまったことは快挙以外の何物でもない。個性的でかっこいい=傑作んのだ。
 しかしこのバンド、駄作は決して出していないが、これはびっくりする、2000年、世界各地で行われたライブコンサートをそのままライブアルバムとしてリリース、全部で同時に72枚ものオフィシャルライブアルバムをリリースした。
 でかいCD屋で売ってるのを見たが、ジャケットはただのスタンプ押しただけの紙。そいで72種類もあるのに1枚普通のCDと同じ値段してた。72枚である。72枚。一気に72枚。ブートじゃなくオフィシャル。奇抜にもほどがある。
 全部買ってる人、日本で3人くらいはいるとは思うが、これはこのバンドの行動そのものが愚行だと思った。変わったことすればいいってもんじゃない。好きなバンドだったが、見損なった。

かばった人たち

かばうも何も、これぞ王様のサウンドである。

良い!

メタル度

うねりがさすが

いちげんさん愛想度

あるようなないような...

固定客満足度

大満足!

和尚様曰く

駄曲もいっぱいあるバンドですが。



その参

PILEDRIVER METAL INQUISITION” (1985)

駄作ポイント

ヘヴィ・メタルの格を汚(けが)すな!

文句垂れた人たち

とか言ってヘヴィ・メタルの格を勝手に作っていた人たち。

 知る人ぞ知る70年代ホラー「悪魔のいけにえ」、殺人鬼レザーフェイスそっくりの出で立ちで、そいでバンド名(というよりリーダーの名前が)パイルドライバーである。
 ジューダスあたりに心酔していたメタル教の人たちからすれば、こんなバンド、一刻も早く死んでほしかったに違いない。
 が、スラッシュメタルリスナーからすればかなり美味なサウンドだった。この存在感自体に笑うが、マイナーメタルとしてはかなり高評価を与えていい作品である。ジャケットその他、見ないで聴こう。
 ただし次のアルバムはプーだった。

かばった人たち

雑種メタルリスナー。

悪くないっす。

メタル度

素晴らしい。

いちげんさん愛想度

まったくナシ。

固定客満足度

バンドよりも固定客に近寄りたくない気が...

和尚様曰く

小学生のころパイルドライバーは「禁じ手」でしたが、わしはいやな奴に食らわせて、職員室の前に1日中立たされたことがあります。



その四

POSSESSED SEVEN CHURCHES” (1985)

駄作ポイント

激しければいいってもんじゃない。

文句垂れた人たち

評論家筋、耳真面目リスナー。

 駄作と呼ぶのは正しくないぞ、メジャーメタルしか聴かない連中よ。
 80年代特に雑誌ではマイナーメタルが露骨におちょくられており、おちょくるだけならまだしも、最後は酷い点数を実際につけて罵倒するという、汚い手を使っていた。
 マイナーが上に拾い上げてもらうには、ライターの感性とやらに引っかからないと叶わなかったのだ。
 その感性というものは、音楽観よりも育ちが先に前に出るもんで、↑こういうガラの悪いものは当然、あれら育ちの良い方々には忌み嫌われていた。
 しかしメタルリスナーは育ちのいい連中だけではない。いや、育ちの悪い連中の方が多かったりする。だから育ちの悪さをしっかり理解できる普通の人だっている。
 90年代〜今に至ってこのバンド、大きな評価を受けるようになって来た。
 育ちがいい、悪いと言ってももちろん音楽観の話。
 育ちの悪い連中が完成させた、音大卒のクラシックメタラー以上の力をさらけ出した名作がこれである。テクニックはへたくそ。でもそれが何?とふてぶてしく跳ね返すのは、メタルミュージックとして及第点を全般的にクリアしているからである。

かばった人たち

ハードコアの子供たち。

わはははは

メタル度

凄いわこれは

いちげんさん愛想度

あるわけない。

固定客満足度

のわはははは

和尚様曰く

しかし聴く人を選びますよこの音は。



その五

PRAYING MANTIS LIVE AT LAST” (1990)

駄作ポイント

ポール・ディアノ歌ぶち壊し。

文句垂れた人たち

ファン若干??

 約10年ぶりの作品“PREDATOR IN DISGUISE”は良かった、本当に。
 続くライブ盤、ときたらなんせブランクが長かった分、期待したリスナーもたくさんいた。
 で、ポール・ディアノがすべて、ぶち壊してくれた。
 もちろんヘタな人ではない。
 でも、吐き捨て型のぶっきらぼうな歌い方を個性としたこの人が、プレイング・マンティスを歌うなんて。あかんでしょう。こんな珍妙な雰囲気、めったにあるものじゃない。

かばった人たち

ファン若干。

曲は名曲ぞろいです。

メタル度

だめです

いちげんさん愛想度

へんにあったりして。

固定客満足度

マスターがへんな人に代わっちゃった店みたい。

和尚様曰く

本当に歌ぶち壊し。



その六

PRIMAS PORK SODA” (1993)

駄作ポイント

 こ これ音楽...?

文句垂れた人たち

メタル評論家の背伸びしたレビューにダマされて買った人多数。

 「豚肉ソーダ」。ミュージシャンの人以外、普通のリスナーが聴けば、もう笑うしかない、わけのわからなさも極まっている馬鹿音楽である。
 しかし不思議と憎めない、けったいなバンドでもある。ギタリストは元POSSESSED、伝説のデスメタルバンドの人だが、そんなカラーはゼロ。
 曲によっては犬と猫に楽器持たせたようなのもある。
 メタルのフィールドに引き込めば、これはとてつもない駄作となるが、もはやこれ聴いてメタルと思う人など絶対いないだろうし、ロックとすら思えない人がほとんどである。
 ただし、妙なリフレインがカクッ、カクッと妙なノリをかもしだし、たまにあちら側から釣り針をひょいと投げかけてくるようなところがあって、それに引っかかってしまえばクセになったりするかもしれない。どっちにしても、俺らは魚か。
 何枚もアルバム出ているから、これで結構ファンもいると思うが、どのアルバムも同じ音に同じ世界。

かばった人たち

面白いモノ好きのリスナー。

きょ 曲?

メタル度

なんやようわかりません。

いちげんさん愛想度

宇宙人相手の店みたいです。

固定客満足度

ですから、宇宙人相手の店みたいです。

和尚様曰く

1枚くらいは話のネタに持っていてもいいと思います。



その七

PSYCHO MOTEL STATE OF MIND” (1996)

駄作ポイント

寝るぞ〜この程度じゃ。

文句垂れた人たち

傑作を期待したリスナー。

 エイドリアン・スミス、IRON MAIDEN復帰以前に組んでいたバンド。
 さすがに風格、雰囲気はある。でも、聴いていていちばん退屈な類いのハードロックである。そりゃあ、ステイタスのある人だから、ほめ倒しレビューも当時あちこちで躍っていたが、それがどれも「大英帝国の矜持」とか「ブリティッシュ最後の灯火」だとか、結局あいまいなもんばっかり。

かばった人たち

ファン、、、だけどどれくらいファンがいたの??

屁。

メタル度

情けない。

いちげんさん愛想度

ある。

固定客満足度

ぐうぐう。

和尚様曰く

何かをサポートしてこそ本当の力量を発揮するタイプの人だと思いますけどね。



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