ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。

〜Q〜

その一

Q5 WHEN THE MIRROR CRACKS”  (1986)

駄作ポイント

前作と全然違う音。AOR化しちゃってる。

文句垂れた人たち

前作にノックアウトされたリスナー。

 ファーストアルバム“STEEL THE LIGHT”は年間ベストアルバム級にど凄い作品だったので、セカンド(これ)は人種の壁を越え、大きな期待を集めた。
 まだ、同じ路線というのならよかった。
 でも、なんだこのAORは。曲そのものの完成度は高いかもしれないが、前作を聴きまくった耳に、おもいっきり馴じまない。
 これを即認めた、なんて方は非常に器の大きな耳を持っていると思って喜んでください。

かばった人たち

なぜか評論家。お金のかかった音ならとりあえず誉めてくれる評論家。

悪くないが...

メタル度

プー。

いちげんさん愛想度

誰でもいらっしゃい!

固定客満足度

あの店、なくなっちゃったね。

和尚様曰く

このアルバムだけ聴いた人はどう思うかわかりませんが、わしは駄作だと思います。天に滅せい!



その二

QUEEN QUEEN” (1973)

駄作ポイント

しょんべん桶。

文句垂れた人たち

当時のイギリスの評論家。

 なんせ、「しょんべん桶」である。こんな言葉、このアルバムのライナーノートで以外、ただの一度も読んだことがないし、見たことも聞いたこともない。
 当時イギリスで、評論家によってたかってこれでもかと酷評されたという、伝説のエピソードが残っている。
 そこで使われた罵倒の言葉が「しょんべん桶」というらしい。英語原文で何と呼ばれたのか知りたい。
 しかしこれをそこまで言って酷評したとは、今昔東西、評論家はアホであるということを物語るエピソードである。
 内容は言うにあらず、最初の初めからQUEEN節満開の名作である。

かばった人たち

リスナー、、、だったと思う。

さすがにQUEEN。

メタル度

メタルが生まれるずっと前の音であります。

いちげんさん愛想度

結構ある。

固定客満足度

なんせファーストアルバムなもんですから。

和尚様曰く

しょんべん桶と言ったお前の頭がしょんべん桶。



その三

QUEEN HOT SPACE” (1982)

駄作ポイント

これがクイーン?

文句垂れた人たち

その大胆な変化ぶりに馴染めなかった人たち。

 今聴けば、やっぱりクイーンはクイーンだと思うが、しかし当時は完全に賛否両論に分かれた。
 官能的、なんて言えば言葉がいいが、一部黒人売れっ子ミュージシャンが得意とした、肉欲ファンキーサウンドに師事したとしか思えない、曲調までいやらしい“Body Language”(当時大きな話題を呼んだシングル)に限ってはやっぱり、変である。
 しかしオープニングナンバーはぱっぱかぱっぱかホーンセクションが攻撃的に鳴りまくり、とりあえず圧倒された。他、まさにクイーンらしい曲も並んでいるし、酷評はしっかりアルバム1枚聴いてから言えと当時私も思った。
 ただし、Body Languageは要らなかった。

かばった人たち

でもクイーンはクイーンだって思った人たち。

良いですよ。

メタル度

そこはどうでも。

いちげんさん愛想度

かなり!

固定客満足度

内装が変わっても店の人は同じ。

和尚様曰く

メタルマニアは聴かないでいいですが、80年代ロックファンは必聴。
面白いロックです!



その四

QUEENSRYCHE HEAR IN THE NOW FRONTIER” (1997)

駄作ポイント

グランジロック化した!

文句垂れた人たち

↑って、言ってた評論家がホントにいたんですよ! お笑いですね!

 駄作どころか、立派に傑作である。
 80年代は城のような大きな個性を完成させたこのバンドであるが、その個性に倣っていないということが、どうして駄作の理由になるのか。
 “Sign of the Times”と“Hit the Black”は何度聴いても良い。もともと、身体から自然と沸いてくるグルーブ感を曲にする、そういうバンドとは対極のバンドだったので、少々ギターの音が変わろうが、芯はさすがにクイーンズライチ、IQハードロックの桃源郷である。
 批評するのが仕事の人間ではなく、楽しむのが目的のリスナーなら、このならではの素晴らしさはきっと伝わると思う。

かばった人たち

ファンに決まってるじゃないっすか。

良い!

メタル度

合格!

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

お店は悪態ついて出ていく客を笑う固定客でいっぱい。

和尚様曰く

大傑作!!



その五

QUEENSRYCHE Q2K” (2000)

駄作ポイント

平坦過ぎる構成。

文句垂れた人たち

たくさん。

 で、これは駄作である。
 このバンド初めての失敗作。相変わらずそこかしこに漂うインテリジェントな空気が、駄作と言わせない風格を保ってはいるのだが、風格だけではダメである。聴いていてひっかかりと言うか、フックがまるでない。
 密度はさすがに濃い分、どの曲も聴いた瞬間につまらんと思うことはないが、ずーっと同じテンションのまま進んでいくから、眠気に襲われた。

かばった人たち

いた?

これが平坦。

メタル度

元から体力をアピールするバンドではないにせよ、結構情けない。

いちげんさん愛想度

あんまりない。

固定客満足度

困ったなあ。

和尚様曰く

好きなバンドだから言いにくいですが、これは失敗作だと思います。



その六

QUEENSRYCHE TERRIFIED” (1994)

駄作ポイント

このジャケットならあの音を期待するでしょうが。

文句垂れた人たち

買った人。

 このジャケットである。本当に復活した!と、私は即買いした。
 実際、この時期復活したことすら知らない80年代リスナーも多いんじゃないだろうか。新作を出したという意味では確かに復活だったが、内容で言うと復活にはほど遠い。かわいそうなくらい話題にならなかった。でもこれなら仕方ない。覇気なし、曲悪し。このジャケットが、夜店で売ってるお面のように安く見えてしまう...

かばった人たち

わかりません。

おなら級。

メタル度

精いっぱい情けない。

いちげんさん愛想度

わからん。

固定客満足度

こりゃあかんわ。

和尚様曰く

これに興味を持つくらいなら、80年代のアルバム全部そろえてください。



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