ちなみに「駄作ポイント」は拙僧の意見じゃございません。
リリース当時、そういう風に見られていたという事実です。
誇張もたまにありますが。

〜R

その一

RAGE REFLECTIONS OF A SHADOW” (1990)

駄作ポイント

まだ落ち着くのは早いぞー!

文句垂れた人たち

前作でノックアウトされたリスナー若干。

 前作“SECRETS IN A WEIRD WORLD”は名作と呼ぶに値する作品だったが、それに続くこの作品、完成度はさすがに素晴らしいが、「帝王たる者あわてず走らず」と音が語っていても、まだ帝王までいってないぞとでも言いたくなるような作品だった。
 懐の深さなど見せんでいいから、まだまだ愛想悪くブイブイ突っ走ってほしかった。この完成度の高さが酷評を躊躇させるが、買う側からしたら見かけではなく満足感がすべて。 

かばった人たち

評論家、リスナー若干。

わりとしょうむない。

メタル度

情けなくはない。

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

前来たときの目玉商品が早々片付けられてて寂しい...

和尚様曰く

成仏せい!



その二

RATT RATT” (1999)

駄作ポイント

いいっていうから買ったのにー!

文句垂れた人たち

少なくともぼくの周りでこれを良く言う人はいなかった。

 再結成記念に出たコンピレーション“COLLAGE”が予想の外素晴らしい出来で、「再結成!」と聞いても「へー」としか思ってなかった私も新作を心待ちにした。
 雑誌もべたぼめしてるし、よーし!と思って近所の小さいCD屋でわざわざ予約までして買った。
 で、こりゃなんだ。
 違うバンドになっていても、それはそれでいい。こっちもただでCDもらってるわけじゃないから、払った分楽しまなあかんという貧乏根性もはたらいて、一応「良さ」をキャッチしようとしっかり聴き込む。
 で、この作品には何も引っかからなかった。
 あの駄作“DETONATOR”以下だ。本当に期待させておいて、あんまりである。

かばった人たち

評論家。

寝る。

メタル度

情けない!

いちげんさん愛想度

あるようなないような。

固定客満足度

帰ろ帰ろ!

和尚様曰く

ロビン・クロスビーが亡くなったのは悲しかった...





和尚特選!

RAVEN THE PACK IS BACK” (1986)

駄作ポイント

ホーンセクションを入れるとは何事か! メタルスピリットを見せろ!

文句垂れた人たち

と言う、狭い世界に住む評論家、およびリスナー若干。

 駄作評価というのは、評論家とリスナーとでは本当に食い違う。そして、長々と書いているこのコンテンツも、何も評論家を攻撃しようという趣旨ではない。評論家側、リスナー側、まかり通ってはいけない偏見を正すのが和尚のつとめなのだ。
 もし、自分が評論家になってみなさい。
 少なくとも、アルバムをレビューするときは今と全然違うこと言うに決まってるから。
 なぜか? それは、学校から与えられた本で書く感想文と、自分が選んで自分の金で買ってきた本で書く感想文とは違うということである。
 この作品も初めて聴いたときの印象は、頭が「???」マークであふれた。
 しかし2000いくらという大枚はたいたのだという貧乏根性が出てきて(私はいつもそれ)、良いところを見つけなければ、というアンテナがピーンと立って、4曲目くらいで「うあっ、これやっぱ凄いわ」と私は思いました。
 レイヴンはレイヴン、この元気さが素晴らしい。
 何を手に持っても、こいつらはそれを武器にしてしまう奴らである。駄作どころか、名盤である。
 

かばった人たち

しっかり聴き込んだ人、およびこの作品で初めてこのバンドを知った人。

良い!

メタル度

パワー満開! このバンドはそれがいちばん肝心なのだ!!

いちげんさん愛想度

似合うも似合わないも、かなり愛想良し。

固定客満足度

変わった店の内装に尻ごみして帰った人もおれば、こりゃいいじゃんと喜んだ客も多し。

和尚様曰く

理解できないのなら黙って去れ。
そういう店もあることを知りなさい。



その四

RAVEN GLOW” (1994)

駄作ポイント

いつになったら傑作出してくれるのか...

文句垂れた人たち

と思いながら買い続ける80年代大ファンだった人たち。

 とっころが、このへんの作品を聴けば、大問題作“THE PACK IS BACK”すら大変風格あるものに聴こえる。
 しぶとく生き続けていてくれるのは本当に嬉しいが、90年代ははじめのほうに出た“ARCHITEST OF FEAR”を最後に、すべてプーの作品ばっかり。
 ファンにそう言わせるのだから何と情けない。何度聴いてもこのアルバムはつまらない。コンセプトとかカラーはもうどうでもいいから、やってていちばん燃える音楽をやってくださいな。こんなんがオレらのメッセージとか言われても、誰も納得しない。

かばった人たち

いたの?

つまらん。

メタル度

情けない。

いちげんさん愛想度

結構あったりして。

固定客満足度

もっとおいしいもん出さなきゃお客さん増えないよ。

和尚様曰く

悲しいけどプーなんですわ...




和尚特選!
その五

RAZOR THE EXECUTIONER'S SONG” (1985)

駄作ポイント

だっさーい! 何これ〜!

文句垂れた人たち

メジャーしか聴かないのに運悪く聴いてしまった!って人。

 ダサいダサいと馬鹿にしてたらしばくぞ、という作品。もちろん私がしばくのではない。RAZORがしばくのである。
 メジャーになりたいなどと、一言も音が語ってないのだ。なのにメジャーロック側から罵倒、酷評を浴びせられるというのは今でもよくある話。
 メジャーロック側の人たちが有無を言わせず土を盛って墓場に埋めやがったような、これもそんな作品である。
 今聴いて楽しむには特別は趣味がいるかもしれないが、真面目に評価したら、80年代スラッシュメタルの原型サウンドのひとつである。
 ヘタやら音質悪いやら、そんなこと評価になりはしない。腕より先に走るメタル意識。それも大ありである。
 

かばった人たち

しっかり聴き込んだ人、およびこの作品で初めてこのバンドを知った人。

マイナーくされメタルファン。

メタル度

すさまじい。

いちげんさん愛想度

ゼロ。

固定客満足度

−−−−−

和尚様曰く

マイナーメタルファンは一家に1枚。
ただし家族には大迷惑。



その六

RHINO BUCKETT RHINO BUCKETT” (1990)

駄作ポイント

似、似すぎ!

文句垂れた人たち

二番煎じは何が何でも許せない!という耳の狭いバカリスナー。

 ボン・スコット時代のAC/DCに酷似していたバンドであるが、あの世界に傾倒し殉じていたバンドである。
 AB/CDなんてパロディーバンドとはワケが違う。しかし、AB/CDのほうが話題になったなんて、なんと悲しいこともあったもんだろう。

 

かばった人たち

ロックスピリット持った奴!

屁曲もあるがいい曲のほうが多いよ。

メタル度

メタル炸裂ではないが、ハードロックの元気爆発

いちげんさん愛想度

ある。

固定客満足度

-----

和尚様曰く

AC/DCファンは絶対聴け! 泣くぞ!



その七

RIOT THE PRIVILEDGE OF POWER” (1990)

駄作ポイント

コンセプトがわかりにくい! ホーンセクション入れるとは何事!

文句垂れた人たち

メタルゴッドの元へ集う暑苦しい信者たち。

 SE、効果音が長すぎるのがまずあかんかった。
 曲によっては、曲でも何でもない導入部が1分以上あったりする。
 しかし、ホーンセクションがどうのこうの怒っていたレビューについては、アホの戯言以外の何物でもなかった。TOWER OF POWERという、そのジャンルでは世界一の
人たちが参加、協力しているのだ。
 学生時代、知り合いがブラスバンド部にいて、行きたくもないのにコンサート引っ張られていかれたことがあったが、実際なかなかの迫力で、ロック風に言う走る曲もあったりした。
 それ、メタルのバックに流れてたらめちゃめちゃかっこいいんじゃないかい、と私はおそらく思っていたので、この作品で聴ける、実にメタルらしい疾走感に乗ったホーンセクションは素晴らしいの一言だった。
 それに“Runaway”は持ち曲の中じゃかなり高い位置にある名曲である。

かばった人たち

ゴッドのいない雑種リスナー。

案外良いよ。

メタル度

素晴らしい。

いちげんさん愛想度

かなり。

固定客満足度

怒って帰る人もいた。

和尚様曰く

いいアルバムです!



その八

RIOT THROUGH THE STORM” (2002)

駄作ポイント

寝る。

文句垂れた人たち

・・・・・何とも言えんな。

 メタルでも、まったりとしたサウンドだって全然かまわないわけである。しかしこういう地味な音はあかん。
 こういうスタイルで「わかる奴だけ買え」というのは反則である。2000いくらは痛かった。
 確かにまごうことなきRIOTのサウンドであるが、メタル初心者が気に入った曲というのがUFOのカバー曲だなんて悲しすぎるぞ。
 そのUFOもこのアルバムとまったく同時期に新作出して、それがまた超地味地味地味な作品だった。
 

かばった人たち

ベテランの味とやらを過大評価する人たち。

屁。寝る。

メタル度

おじんくさい...

いちげんさん愛想度

さて??

固定客満足度

これをつまらないと言うようじゃ固定客失格!とか言う人もいそうですが。

和尚様曰く

メタル、ハードロックの初心を忘れるべからず。
と、やかましくは言わないが、だったらメタルの初心とやらがくすんでしまう名曲がほしかったです。



その九

ROBERT PLANT SHAKEN 'N' STIRRED” (1985)

駄作ポイント

駄作扱いされてるわけでもないですが...

文句垂れた人たち

???

 実際メタルでもハードロックでもなんでもないので、ここで、これを駄作と言い切るのはフェアではない。
 でも、わし以上のマニアはいくらでもいたとはいえ、70年代レッド・ツェッペリンを全アルバム全曲堪能した耳にも、この軟体タコロック路線はしんどかった。
 軟弱ではない。軟体である。
 この御大中の御大がここらへんで何をアピールしたかったのか、多くのリスナーにとってはいまだ謎のまま。
 

かばった人たち

トレンドロック好き。

なんやようわからん。

メタル度

同じくようわからん。

いちげんさん愛想度

妙な愛想の良さが似合ってないの何の...

固定客満足度

なんやようわからん。

和尚様曰く

タコになりたい方はぜひ!!



その十

THE RODS LET THEM EAT METAL” (1984)

駄作ポイント

ねえちゃん何を食っとるの!? (ジャケット勝手に拡大して見てください)

文句垂れた人たち

買ったほとんどの人。

 これは駄作中の駄作かもしれない。
 雑誌その他ではこのジャケットの卑猥さが攻撃されていたみたいだが、音さえ素晴らしければ何だって構わない。
 これがまた、一般リスナーのマイナーメタルに対する偏見を上塗りするようなつまらなさで、せめて恐さ、いかつさだけでもアピールしてほしかった。
 こんなん出して、売れるとでも思ってたのだろうか。バンドの視点の狭さをさらけ出すことにもなりかねない、あってはいけない駄作である。
 

かばった人たち

知らん。

質も格も落ちたなあ...

メタル度

それでいてこんなジャケット、余計に情けない。笑えんわい。

いちげんさん愛想度

ナシ。

固定客満足度

オレらこんな店に来たんじゃないぞ。

和尚様曰く

大ハズレ。怒りすら覚える駄作中の駄作。



その十一

ROUGH CUTT WANTS YOU !” (1986)

駄作ポイント

何もこないに絵に描いたようなアメリカンロックになってしまうとは...

文句垂れた人たち

ファーストアルバムでノックアウトされたファン。

 ロニー・ジェイムズ・ディオが描きたくとも描けなかったダークサイドアメリカンメタルを完成させたファーストアルバム。
 で、次がこの素っ頓狂に明るいアメリカンロックだとは、そりゃあんまりだ。
 確かにLAのバンドとして正しい音なのかもしれないが。
 ポール・ショーティノの常人離れした歌唱だけが救い。

かばった人たち

LAメタルファン。アホの評論家。

1、2曲良いけどあとは屁。

メタル度

なんとも。

いちげんさん愛想度

ありすぎ!

固定客満足度

ファーストアルバムを名作だと言うファンが固定客なら、そりゃみんな怒ったでしょう

和尚様曰く

ファーストのほうを買ってください。



その十二

ROYAL HUNT CROWN IN THE MIRROR” (1995)

駄作ポイント

駄作じゃありませんけど。

文句垂れた人たち

いじめる人はいませんでしたが、評論家の我を忘れた絶賛に白けたリスナーは多かった。

 そんな、大騒ぎするほど良いか〜? という作品だった。これなら“PARADOX”あたりのほうが数段上。
 これはセカンド。まだまだこのバンドは新人だったが、マイナーくささを消す力量がまだなかった。まず、“PARADOX”を聴いて、そこで本命と思ったなら手を伸ばしてもいい作品だと思う。

かばった人たち

評論家。

良いけど、絶賛するまでには至らない。

メタル度

まあまあ

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

この程度じゃまだまだ。

和尚様曰く

もっと練ってからアルバム出しなさい。2000円は貧乏人には大変な金額なのだ。



その十三

RUNNING WILD BLAZEN STONE” (1991)

駄作ポイント

前作良かったのに...

文句垂れた人たち

期待裏切られた!と騒いだリスナー。

 “DEATH OR GLORY”、必殺の作品の後だっただけに多くのリスナーが注目していたが、世界はそのまま、しかし曲が良くないという何とも中途半端なコケ方をさらした作品である。
 90年代まだまだ作品を出すが、全部そうかもしれない勢い、カラーは認める。しかし曲がもうひとつなのだ。
 2000年の最新作“RIVALRY”に至っては確かに風格だけでも聴きモノだったが、「曲」以外のすべての要素をそろえてるのに、もったいない。ホント、早く一線で落ち着いてほしいバンドである。

かばった人たち

まだまだ先があるじゃないかと言ったリスナー。

前作の後じゃ大きなプレッシャーあったと思うけど、比べればやっぱりつまらない。

メタル度

かなりある。

いちげんさん愛想度

まあまあ。

固定客満足度

もっと料理吟味して。

和尚様曰く

90年代、どの作品も雰囲気だけは一級品(メタルファンのみが感じ得る...)です。



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